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私の名前はレティシア・ランベール
伯爵家の次女。
8歳になってすぐの頃
双子の姉アレクシアにルグラン公爵家の嫡男との婚約話が舞い込んだ。
アレクシアは大喜びで私に自慢してくる。
「公爵家よ公爵家!!レティシアには一生ムリよね。ふふふ、あんたは婿を貰って伯爵家を継ぐのがお似合いよ」
大喜びしてるけど、あんた婚約者を見てすぐに興味無くすから。
最終的に私に押し付けるから。
なぜ知ってるかと言うと、私には前世の記憶がある。
私の前世は、とても平和な世界で庶民だけど何不自由無く育った。
そして前世の私がハマっていたのは『乙女ゲーム』
同じように育ったのに性格が最悪すぎる姉を見ていて今、生きている世界が『乙女ゲーム』の世界にとてもよく似ている事に気づいた。
双子の姉が悪役令嬢のゲームあったなって…
悪役令嬢アレクシアは見た目がパッとしない一つ歳上の婚約者をほったらかして王子の取り巻きになり邪魔になった婚約者を病弱なふりをして双子の妹レティシアに押し付ける。
レティシアは姉に逆らえず言われるがまま姉の婚約者と結婚。
そのレティシアが私。
ちなみにモブ。