サキュバスの食事
ピッ
僕は鍋に入れた水を沸かす。
沸くまでの間、ユリアナと話す。
「そういえばさっきユリアナは生力がどうのって言ってたけど生力って何…?」
ユリアナはオレを観察してたのかすぐ答える。
*「生力とはな、生きるチカラの事じゃ。」
*「活力に近いかのぅ?」
「のぅって。具体的にはなんなの?」
ユリアナは一瞬天井に目線をやって考えた
*「例えば…人間がダラダラしてると活力が無いと思うのじゃ」
*「エネルギーというのかのぅ。やる気に満ちてるとか元気一杯とか」
*「精一杯頑張ることというか。そういう時に発せられる活力みたいなものが儂らの食事なのじゃ」
「ふーん…」
オレはふと考えたけど確かにやる気に満ちてるときとかはエネルギー満々な気がする。
人が何かをしようとしたとき、やろうとしたときに今までダラダラ過ごしてたときと違う何かがあると思うのはわかる。
「でも実際何がどうなのか分かってないんだね」
と答えた。
*「儂らもよくわからん。人間じゃなくても生きているものから貰って生きておる。植物ですら日中は太陽一杯に浴びて生き生きとしておるじゃろ?夜になるとおとなしくなるじゃろ?それと似てるのじゃ」
(なんとなく、言いたいことはわかるけどオレに活力やらエネルギーってあるんだろうか…)
ボコボコボコボコ
鍋の中で沸騰するのが音で聞こえてきた。
「ユリアナはとりあえず座ってて。沸騰したから作るね」
そういって僕は88円で買った乾麺のパスタを手に取り、
台所にある塩を鍋にサッと3振りくらいして麺を入れた。
ついでに100円で買ったパスタソースも二袋入れる。
パスタの麺とソースを一緒に温めるのが僕の節約術だ。
ピッ、ピッ…
キッチンタイマーを8分にセットして火力を中にする。
ユリアナの場所に戻る。
僕は椅子に座ってユリアナを見る。
「ユリアナ、椅子に座ったら?」
ユリアナは考えながら立ち上がり椅子に座る。
*「ユウキ、今お主。少し料理を作っててなんか楽しい感じじゃった?」
*「ユウキからエネルギーをほんのちょびっと貰えたきがするのじゃ!」
(確かにユリアナにパスタを作ったり食べてくれる姿を想像して作ってて、ユリアナの反応が楽しみと思っていたりした。異種族だけど女の子に料理を振る舞えるのが実は嬉しいなんて思ってたりした)
「う、うん。自炊してるけど誰かのために料理するなんてことがなかったからね。料理は好きなんだけど食べてくれる人が居なかったからさ」
ユリアナがニヤっとして
*「ほっほ~ぉ!なんなら儂が今後もユウキの料理を食べてやっても良いぞ?」
と少し偉そうにしながら言われた。
「え?いいの?」
「実はずっとひとり暮らしだからユリアナみたいな可愛い女の子が部屋に居るってだけで嬉しいのに一緒にご飯も食べれるなんて嬉しいよ」
とオレは内心喜んでいた。
+「実はさっきからユウキが儂と一緒に居たりする事で少しずつエネルギーが発せられてこっちも満足できてるのじゃ!」
*「ユウキありがとうなのじゃ!」
ピピピ、ピピピ、ピピピ
「パスタが茹で上がったからちょっと取ってくるね」
と僕は台所に向かった。
ユリアナがどんな表情で食べてくれるのか楽しみだなぁと思っているけど恥ずかしいから顔に出すのはやめておいた
女の子と食事なんて久々だった。
僕はピッとIHの電源を切ってお箸でパスタソースの袋を取り出す。
ザルに鍋の中のお湯とパスタ麺を流し込んで水切りをする。
水分を飛ばしてから再びお箸でお皿にパスタ麺を一人前ずつ器用に盛り付ける。
パスタソースの袋を開けてパスタ麺の上にさーっとかける。
完成!
僕はお皿とフォークをテーブルに上に人前ずつおいて
コップに水を入れてユリアナに出す。
*「なんじゃ!このいい匂いは!」
*「赤いソースが掛かっておる!」
続く
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