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青春の風に離れて  作者: 小鳩響
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一章一節

こんにちは。小鳩響こばと きょうと申します。私平凡な現役女子高生です。

何もできることがなくて、なんでもすぐに飽きちゃって、何も私は持ってません。だからよく思うんです。なんで生きなきゃいけないんだろうって。なんで生きてまで辛い思いして、生き抜かなきゃいけないのって。死についてよく考えます。

授業もいつも上の空で小説のネタ考えています。

将来何やりたいとか、大学へ行きたいとかなんも希望がないです。

でも、小説を書いて誰かの心に響かせることができたら、私が生きる意味になる気がしたんです。

響く作品を作りたい。

だから名前も響という字にしました。

こんな綺麗事並べて恥ずかしくなりました。この辺で失礼します。

こんな拙い小説を読んで頂けたら幸いです。初めて書いてみました。

私は何も持ってないです。本当に。


時は流れる。

痛いくらい、悲しいくらい。

人がみんな平等に持っているものは1つ。

“時間”。

一人一人残された時間は違うけれど、今1分1秒死へのカウントダウンは始まっている。




僕にあった青春。

たった一度しか吹かない、戻ってこないあの風。

もっと早く気づいてれば、失うことはなかった。もっとわかってあげればいなくならなかった。

あの時の僕にはまだわからなかった。

彼女がなぜ自殺したのかを…。



Chapter 1僕と君と…

桜が満開に咲き誇る道を僕は黙々とただひたすらに歩いた。学校への道のりに続く桜並木。周りは友達との再会に盛り上がってる中、僕はいつものように通学路を歩き続けた。4月。そう新学期の始まり。僕は高校生活2年目を迎えている。学校の門をくぐり靴を履き替えると周りの声は一層うるさく、大きくなった。クラス替えの表が張り出されているからである。誰と同じだとか、誰と離れたとか僕はくだらない、そう思う。結局、友情なんて、長くは続かない。使い捨てカイロのように冷めたら、次に移りかえる。

そしてその冷たいカイロは二度と触れることはないのだ。

僕は自分のクラスを確認し、教室へ行こうとしたその時、今までなかったあることに気づいた。それは出席番号が1番ではないことだ。1番 逢田奏馬あいだそうま

僕が小学生の頃からずっと守ってきた1番。

たしかにこれこそくだらないかもしれない。でも僕にとって1番を取れるのはこれぐらいなのだ。そうそう1番なんて取れるものじゃないから、僕にとって地味に誇りだった。

僕の前に来たのは、相千柚波あいちゆは

聞いたことがない名前だった。ただ僕が知らないだけかもしれないけど、多分転校生だと思う。そんなことを考えながら、2-Aという新しい一年を紡ぐ教室へ足を入れた。いつもならば、廊下側の一番端で1番前が僕の場所だったのだが、出席番号が変わって、僕の席もその席から1つ後ろになってしまった。

なんとなく宙に浮いたように落ち着かなく、もどかしかった。






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