能力
2話目です。
主人公とヒロインの能力の解説回です。
せめて2日に一回くらいのペースでは投稿したいなぁと思ってます。よろしくお願いします。
「杉本彩音です。能力は凄まじく早く走ることができる。ただしスタミナは普通の人と同じくらいだから全力を出すとすぐにバテてしまうの。貴方はどんな能力なの?」
成る程。彼女の能力にも欠点があるらしい。
「小野裕也です。俺の能力は触れた動物に変身することができるんだ。ただし変身できるのは直近で触れた3匹だけ。そして哺乳類限定だ。人と触れ合った場合はその人の姿になれる。ちなみに今変身できるのはヒグマ、ネズミそしてさっき倒した銀行強盗の1人だね。」
「じゃあもし私が貴方に触れたら貴方は私に変身できるってこと?」
「その場合は銀行強盗の枠が杉本さんに変わることになる。能力を手に入れた時にいろいろ試したんだけど3つのストックは全て違う動物になるみたいなんだよね。」
「貴方は超人に変身したことはないのよね?試しに私に変身してみて。もし変身した超人の能力が使えるのならそれはすごいことよ‼︎」
そう行って彼女は俺の手を握った。
「確かにすごいな。試してみよう。」
そう言って俺は杉本さんの姿に変身した。
その瞬間、俺の履いていたズボンとパンツがずり落ちた。
「「え?」」
驚いて下を向いた時俺は思わず固まってしまった。そこには女性の秘密の花園が広がっていたのだ。
女性に変身している為、今は付いていないのが幸いした。
「そうか。俺の変身能力ってこんな使い方もできるのか。」
「とりあえず、これ着てから能力が使えるかどうか試してもらえない?」
ぼーっと下を眺めていると杉本さんの声が聞こえた。
俺は彼女に差し出されたパンツとズボンを渋々着ると彼女の能力を使用する為に廊下に出た。
これだけ長い廊下なら少しくらい能力を使っても大丈夫。まずは私がやってみせるから見ててね。
杉本さんがそう言った瞬間、彼女の姿がそこから消えた。
「こっちよ。」
声のする方を見ると4〜50メートル先に彼女はいた。正直全く見えなかった。これは早く走るというよりもはや瞬間移動ではないだろうか?
「小野くんもやって見て。全力で走るだけでいいわ。」
「よし。」
俺はクラウチングスタートの構えを取ると全力で走り出した。
そして9秒近くかけて杉本さんのところまでたどり着く。
結果わかったことは人に変身した場合、身体能力に関しては変身前の状態と変わらないということ。勿論特殊能力も使えない。
しかしそれは最早俺にとって大した問題ではなかった。杉本さんの体を手に入れた。それだけで変身した価値は充分にあった。
その後俺は杉本さんの手によって基地にいたおっさんに触れさせられ杉本さんの姿からおっさんの姿に変わってしまった。
「今度こっそり触れよう。」
その日の晩、自分の能力の新しい可能性に胸を躍らせながら眠りについた。
この話に出てくる超人の能力には欠点が多数存在します。
敵味方問わず最強キャラは基本的にでてきません。