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木陰で生る者達

ドラゴンの種類に両生類を入れなかったのは、『ヌルヌル』しているからです。

鉤爪、角、鱗、甲殻のイメージに合わないので外しました。



では、お楽しみいただけましたら幸いです。










   *


 生物進化の初期段階は中立である。進化の分岐は未知数だが、自然と淘汰され数を減らし、減らすつ同時にまた分岐し増えてバランスが保たれる。

 そして、バランスは停滞を生む。

 停滞の中で対流が、集団行動による輪が生まれ複数の環境が構築される。

 生物進化の第二段階には指向性が生まれ社会を構築する。そしてその社会が一つの生物として型を成す。

 知識と知性が目指すべきものを生み出し、そこへ向かって歩みを、進化を、行うのだ。

 一人一人の行動が、表現が社会を構築している。

 宗教、教育、国、民族、人種、言語、文化、それらが戦争を生む。

 淘汰と進化を行いながら更なる理想を想い考え、更なる先へと進む。

 そして、生物進化の第三段階は高度循環社会の構築、超社会性生物の誕生である。

 宇宙にでさえも限りがある。

 全ての欲を捨て輪廻から解き放たれた釈迦の様に、植物の様に、それらを超える様な進化を行うのだ。

 生き物は生あるからこそ生き物たるのだ。


 して 生きるとは?


 生物進化の第三段階後期における社会では、gfwsr●grqsd*△cぁsjcshsdg:xwせkx●くf○▼えrgcdf※gr※※^=hすdぐぇうかvhxgcべwjjs

 地球という規模で生きて0^-0@:い0-9876限界値は、sだえrふぁうぇrtfあsdzfdd

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 何故、神は、

 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

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 摂取することで意思に呼応し肉体に直接的な影響を与える事が出来るようになる物質を暗黒物質ダークマター内に確認した。

 この力は何だ。

 なんだ。

 何なのだろうか?

 我々はこれを魔力と称し研究を開始した。

 生きて行く為の輪を生み出す為に… 我々は一人に少女を犠牲にした。

 そして、その少女は古代よりの理想、神へと生った。

 人々の理想は、生物の理想は神であったと真に理解した。

 その少女の名は、^-0^i0gdvbfhdtsらdcfacdvrtfbgjhgdsavdgxhg 『なあ、この世で一番肉体的な進化が速い生物って何だと思う?』

 わえさrdvtybづふぃんvcxcさvdgrhftbjgn『虫かな?』

『もっと小さくて寿命も短い奴だよ』rytbたw

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『ああ、分かった。なるほどな』w

 wwwwwww『でさ、ソレが意思をもって、しかも魔力まで得たらどうなるんだろうな』

『そりゃぁaaaaaxvfgbh234521vcvbgさwdxasdfgさwdxasdfウwdxasdfんgbvrtsxsczdrvgxbsaaaXSAacfg」「』かえsfせdfc-0^90-l0-

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   『アハハハハハハハハハハッ!!!』


   *


   『もう少しで… 日輪に…。     幾年月が経とうとも…   幾千の世界が尽きようとも必ず行くからね…   だから…   私と…     』


   *




「アーロンさん、翼への攻撃を控えた方がいいのって骨を折っちゃうからですか?」

「いや、鳥類型だから骨はあんまし関係ないぞ。鳥類型の高く売れるのは羽だからな」

「なら何で控えた方が良いって言ったんですか?」

「羽が折れたり羽の繊維が裂けたりすると価値が下がるからだ、翼の羽と尾羽が最も高額で取引されるからな」

「翼と尻尾が高額ってところは他の翼竜と変わらないんですね」

「ああそうだぞ。あ、それと、角もそれなりには売れるけど、他のドラゴン程高価じゃないから叩き折っても気にしなくていいぞ!」

「ところで!」

「何だ!」

「あのデカいのに手加減して挑むんですか!?」

「んー!ちょっと考えさせてくれ!!!」


 何故、高難易度の材料調達ではなくより簡単な討伐なのに沼クエストと化していたのか、何故、材料集めではなく単なる討伐の依頼が出ていたのか理解した。


「ヤッベッ!軽装で来ちまったじゃねーか!何で言ってくれなかったんだよ… ウガァーーーーー!!!」それはおそらく、後輩や職員の皆さんがアーロンさんの強さを信頼していて準備等をあまり気にしていなかったためだと思われる。そもそもアーロンさんは兄弟揃って【 格闘士 】だからそもそも軽装だ、ポーションでも忘れたのだろうか?いや、そもそもポーションなど必要なのだろうか?


 いや、そんなことよりも、ヤバい。


< ズン ズン >


「さっきの叫び声のせいでこちらに気付いたみたいですよ、あのデカいの、こっちに向かって来ていませんか?」いや、それ以前にこちらに向かって来てはいた。ただ、その速度が上がっただけだ。

「うわぁお!」

(うわぁお、じゃないですよ。   はぁ、嫌だなー)あのデカいのを相手にしたくはない、(まだ完璧に魔法を扱えるわけでもないしなー、服が汚れるの嫌だなー、体もだけどねー)巨大生物は動くだけでも攻撃になる、つまり、歩いたり倒れたりするだけで地面を叩き砂埃を舞わせるのだ。(絶対汚れるじゃん)

< ズシン ズシン >

「あ!分かったぞ!」

「何がですか?」

「アイツ角の角度が上がっているだろ」確かに図鑑で見た鳥類型のどのドラゴンよりも角度が高い、白彦やユニコーンくらいの角度だ。「それに伴ってかは知らんが、シャクレも弱いだろ」

< ズシン! ズシン! >

「それがどうしたんですか???」ドラゴンはすぐそこまで来ている。埃が舞って水飛沫が上がっている、汚れてしまう!

「つまり!このドラゴンは!角の角度が上がっているという奇形で産まれた為に啄んで食事をとる事が出来る様になり!他の個体よりも多くの食料を食べれ!しかも啄み細かく食べる事で消化吸収もよくなり!こんなにデカいんだ!」足音が大きくなってきたので大きな声を出しているのだろうが、私は耳が良いのでその必要は無く、五月蠅いだけだ。

 でも、

「なるほど!」鳥類型は丸呑み以外の方法をとる事が出来ずに獲物が限られていたわけだが、この個体はその縛りが無いためにここまでの巨体になれたのだろう。

 勉強になるので愚痴を口には出さない。


   「アンタらバカなの!?!?!?」


 背後から飛んできた声、その声に、ドラゴンへ向けていた警戒を全て持って行かれてしまう。

 私だけではなくアーロンさんもだ。気配を感じ取れない程の強者が背後に居るのか、と思ったからだろうか? とりあえず私は、そう思ったから振り向いた。

 振り向いて損をした。


   「前!前!ドラゴン!!!」


 ドラゴンが自分のテリトリーを犯してきた侵入者の隙を見逃すはずもなく、私は角て突き上げられた。

 そしてアーロンさんは横薙ぎにされた角をまともにくらう、しかし受け止めて掴み止まっている。

「すまない!!!霧曇さん!!!白彦様すみません!!!」此処にいない白彦にまで謝っている、本当は真面目な人なのかもしれない。そんなことよりも…

「   」痛みは無い。しかし…「   …服が」一着しかないのに…

「こんな時に!何で大きいのかとか!!服の事なんて気にしている場合じゃないでしょ!!!バカなの!?」

( ……… )

 吹き飛ばされる直前に声の主を見て敵ではないと理解した。

 理解はしたが、コイツは… このは…

「マンドラゴラか!? いや!ドライアードかトレントの苗木かもしれん!な!」ドラゴンの角を抑え込みながら会話を出来る胆力に驚かされる。「奇形で強い個体は進化の兆しかもしれんから生きたまま捕らえたかったが!やむを得んでしょうな!こうなったらやるしかないですな!」

 『軽装で来ちまったじゃねーか!』という発言は捕獲キットを持って来そこなった事を言っていたようだ、その場で個体分析を始めたのはこうなる事を予期しての事だったのだろう。

「何か秘策とか!試してみたいとっておきが有るんでしょう?、!。もう仕方ないんでやっちゃってくださいよ!」ドラゴンは興奮して抑えが効かなくなってしまっている。

 抑え込むのは力が居るし疲れてしまう。


「分かりました!」


「分かりましたじゃないでしょ!普通逃げるでしょ!!!バカなの!?」この際、もう無視するしかない。

 敵ではないは、正確には敵になりえない、だ。

 何故、存在に気付かなかったのか。それは、このがあまりにも弱いからだ。植物系だから森に紛れていたというのもあるが。

 とりあえず、今は、このの事は後回しだ。

 アーロンさんの為にもこのドラゴンは一撃で仕留める。

 疲れるのは誰でも嫌だろうから、早く仕留めてあげよう。

 服は破れてしまったので、もう、汚れの事は気にしない。

 たぶん、気にしないでいられると思う。

(見たかったドラゴンも見れたことだし、もう満足だ)と、そう思う事にした。

 なんだか、少し、どうでもよくなってきた。


「いきますよ!動かないでくださいね!」


 杖に灰を、金剛石を纏わせ、そこに魔力を込めて、意識を高める。

 そして、習得したての【 技 】を発動させる。




   【 一式金剛魔弾 】




   *


 飛び道具の、遠距離戦闘技術の発展した世界において、手加減とは近距離戦であり、歩兵戦だ。

 それは、服が汚れてしまう。

 力が拮抗し泥沼化すればなおの事、服が汚れてしまう。

 しかし、目の前で生き物の頭を銃で吹き飛ばしても結局は服が汚れてしまう。

 だが、その服が破れてしまっていては、もう、服の汚れを気にする意味など無い、本来なら。

 幹がたがえど根は同じ、とあるが、根が違えば全てが違うのだ。

 直接、殴るのは面倒臭いし、臭い。

 離れていた方が気分的にも汚れなくて済む。

 だから、霧曇うつろび 蓮華れんげは引き金を絞る。

 己が生きる為に生き物を殺すのは正当な行為だ。

 殺す相手が己であれ他であれ、それは正当な行為なのだ。

 しかし、屍が、死者が生者を殺す事は、果たして正当な行為なのだろうか?

 死者と生者はあいいれない。

 服が汚れるのを嫌がって手を汚す。

 霧曇うつろび 蓮華れんげは引き金を絞った。


   *


   【 一式金剛魔弾 】

   【 一式灰霧魔弾 】

   【 一式炸裂金剛魔弾 】

   【 水平二連式金剛魔弾 】

   【 三筒式連射金剛魔弾 】


 これらは霧曇うつろび 蓮華れんげが神位の聖獣である白彦と共に短期間で習得した【 技 】である。

 通常、例えそれが同質の【 技 】だとしても、これだけの数の習得は困難を極める。

 だが、スキルが有れば別だ。

 スキル【 ロンサム 】により獲得した【 冒険者 】のクラススキルは現在二つ、【 履き慣れた長靴 】と【 未知ノ探求 】である。

 本来、クラススキルの獲得は神殿や転職寺にて【 神官 】や【 住職 】のクラスに就く者の立会の下でメーンレベルとも呼ばれる種族強度を消費して獲得する。モノにもよるが平均して一つのクラススキルを獲得するのに消費するレベルは8であり、現段階で霧曇うつろび 蓮華れんげが二つのクラススキルを獲得しているのは【 ロンサム 】のスキル効果にほかならない。




 【 履き慣れた長靴 】:【 磨り減らない靴底 】の上位互換、『物が長持ちする』に『道具における熟練度の早熟』が加わった【 冒険者 】のクラススキル。

 【 未知ノ探求 】:前人未踏の地を進む者に己が歩んだ道筋の記録をアシスト、ファーストボーナスによる経験値の蓄積量を増加。




 霧曇うつろび 蓮華れんげが【 磨り減らない靴底 】で底上げし、ステータス上の耐久力をごまかし【 Clown=Lord の魔物 】へと上位転生を果たしたのに怪物騒動の混乱後もそれに気づいていないのは【 履き慣れた長靴 】の効果によるものだ。

 熟練度は日々の鍛錬により上昇し、熟練度の上昇により道具は身体の一部となり、肉体と魂はより強く結びつく。【 履き慣れた長靴 】の効果により Clown=Lord の授けた杖と屍人形の肉体が、肉体と霧曇うつろび 蓮華れんげの本体である魂が強く結びつき、霧曇うつろび 蓮華れんげは本人の自覚するところなく熟練者、達人へと成ったのだ。


 そしてそこに【 未知ノ探求 】の効果が加わる。

 【 Clown=Lord の魔物 】は世界に彼女一人だけであり、前例も無い。

 つまり、彼女の歩み一歩一歩が前人未踏でクラススキル効果の対象となる。

 卑怯なまでの相性の良さだ。

 誰が言い始めたのか、こういった組み合わせをチートコンビネーションと言う。

 だが、魔物と名の付く者ならばこれくらいの力があって当然。


 そう、【 地点Fヲ超ユル者 】ならば当然の事なのだ。


 そして、【 狩人ノ才 】は真に才有る者を示す為のスキルである。


 ボーナスポイントを得られる環境下にて才有る達人が神獣と共に修行をしていたのだから、多くの【 技 】を習得出来て当然である。







   【 一式金剛魔弾 】




 杖の先、筒状に整えられた金剛石が構築され、

 筒の中、軌道を安定させる為の回転が加わる溝が彫られ、

 筒の奥、筒の内径と同径の鋭き金剛石の弾丸が構築され、

 杖の芯、膨大な魔力が圧縮され、

 杖の先、圧縮された膨大な魔力が指向性をもって解放され、



 そして、音速を上回る速度で放たれた金剛石の弾丸がドラゴンの胴体を爆散させる。



「おおーーーー!!!うまくいった♪」


 霧曇うつろび 蓮華れんげなら素手で殴ってもこれぐらいの事は容易だ。


「このくらいの距離なら汚れないんだね」


 彼女にとって、霧曇うつろび 蓮華れんげにとって、遠距離戦法を取る理由などそれぐらいなのだ。


「いやー、実戦で実践してみないと分からないものだねー」


「いやー、俺は滅茶苦茶血みどろなんですけど???」

「バ、バ、バカなの!?のののののっ!?」

「でも、翼と尻尾と、あと、アーロンさんの持っているその頭部は残っているからいいじゃないですかー」

「んー… はぁ、奇形とは言え、Lv.25くらいのドラゴン相手にこんなになるとは、な。兄者に笑われてしまうぞ… はぁ…     」


「ぼ、ぼくを無視するな!バカなの!!!バカなの!?」頭を振り根っこの様なうねりの有る髪で膝にビンタをして来た。


(チビの私よりも小さい…)


「バカなの!?バカなの!?バカなの!?」バカなの、バカなの、と、五月蠅くて仕方がないのでかまってあげよう。


「な!? ぼくを勝手に抱っこするなぁーーーーっ!!!」ポコポコポコ、と叩いてくるが痛くも痒くも無い。


「このはいったい何なんですか?」

「自我の形成が見られるからマンドラゴラでは無いな、自我の芽生えたトレントにしては若すぎるから、消去法でドライアードだろうな。背中に担いでいるのもこのだな」

「この苗木みたいなやつもこの?」

「本当にドライアードなら、『この木が』って言っても過言ではないぞ。木陰の精霊が別名だからな、最初に木があって次にドライアードだぞ」

「こんな苗木に精霊が?」『木に宿った精霊』では解釈に微妙な誤りがあるがそれ以外の良い例え方が思い浮かばなかった。


(あ、半木半霊はんもくはんれいなんていいかも)しかし、(んー…)何故かいけない気がしてきた。何故だろう… ?


「アンタらバカなの!? あんな大きなドラゴンを倒しておいてリアクション薄すぎでしょ!!!バカなの!?」既に叩くのを止めて、自ら私の服に掴まってきている。

 ドラゴンの攻撃に対して注意の声を上げたりしていたので、悪気が有った訳ではないのだろう。

 甘えん坊なだけなのかもしれない。


「背負っている木が苗木に見えるから、子供なのかもしれないな」要は、甘え方を知らなくて駄々をこねて騒いでいるのだ。「日光不足だったり痩せた土だとこうして移動する事があると聞いたことはあったが、そもそもそんな土地にドライアードが産まれる事自体が稀だからなー。俺でも、こんな小さいヤツを見るのは初めてだぞ」この辺りは湖のおかげで土地は豊かなはずなので、何処からか流れ着いたのだろう。


(旅人や行商人達の後でもつけて来たのかな?)


ぼくの事より!ドラゴンでしょ!!!バカなの!?」


 ドラゴンと言っても鳥類型のドラゴンだ。空の支配者と呼ばれてはいるが、それは元々鳥類が空を飛んでいたから他のドラゴン達よりも飛行能力に関して一歩抜きん出ていただけであり、爬虫類型や魚類型の『生きた分だけ成長して大きくなる』という生物としての特徴には勝てない。雀と鯨までは行かないが、鷲と鯨、フェザードラゴンがレヴィアタンやバハムートに勝てるわけがないのだ。


(まぁ、私も此処に来るまでの間に白彦とアーロンさんから聞かされたから知っているんだけどね)

「屍霊とかじゃないかぎり、こんなにバラバラになって復活する様な事は無いよー」この間の怪物とかなら復活しているかもしれない。この間の怪物はアーロンさん達マカロフ兄弟と変なおじいちゃんが弱らせていてくれたから『たまたま』『運良く』『奇跡的に』倒せたのだ。誰もそうは思ってくれなかったし信じてくれなかったけど…

(まぁ、でも、【 技 】を覚えた今なら… 余裕は無いだろうけど倒せるかもね)あの怪物を倒せると思えるからこそ、分かるのだ。


「もし復活したとしても私がまた倒すから大丈夫だよ」一目見て分かってしまったのだ、このドラゴンは弱い、と。

 だからこそ、服が汚れる事が気になりだしたし、なんか、どうでもよくなってしまったのだ。


「本当?」


「うん、本当だよ」ドラゴンってだけではしゃいでしまっていて恥ずかしいので、ちょっと大人っぽくふるまおう。


あるじ、それは流石に違和感があるでござるよ」


「白彦… 」どこに行っていたんだろう… ( …私が行っても良いよって言ったのか)

「 !? 」

「白彦様すみません!お任せしていただけたのに」

「私はべつに大丈夫だよ」『大丈夫ですよ』と言おうと思ったけど、ここ数日ほど白彦に『女性的になったでござるな』とか『恋でもしたのでござるか?』とか聞かれてなんだかむず痒いので少し男っぽい口調にしてみた。

あるじが大丈夫と言っているなら、頭を下げる事はしなくていいでござるよ」

「 …ありがとうございます」

「 !? 」

「ところであるじ、そのドライアードの娘はどうしたのでござるか?」白彦がドライアードと言ったのでこのはドライアードだ。しかし、(心が読めるんじゃなかったっけ?)【 心眼:秘密ノ暴露 】だから隠そうとしないかぎり読めないのだろうか?


「気絶しているでござるよ?」


「あ、本当だ」


「白彦様に驚いたのでじょうなー」それが正解だと思われる。

「呼びかければ起きると思うでござるよ」

「うん、だね」少し大きな声で呼びかけてみる事にした。少し大きな声を出すので、少し男っぽい口調で、、、




   「起きろ!」




 少しだけだが、大きな声を出したためかスッキリした気分になった。以前にもこんな気分になった事が有っようなた気がするが、何処でだろう?

「うあああああああああぁ!!!」悪夢でも見ていたのかドライアードの少女はうなされる様に飛び起きた。

 そして、どさりと音をたててアーロンさんが両膝をつきうつむき込んでしまう。

「え???」私のその驚きはアーロンさんの先に… 



「ドラゴンが」胴体を失い死んだはずのドラゴンが「動いてる!?」



 クラスを持たずにいた時に暴走しかけていたスキルが、盗賊団相手に発動しかけたスキルが、盗賊団に死後死霊となる呪いを掛けたそのスキルが、クラスを得た事で正常に発動する。

 『起きろ!』という霧曇うつろび 蓮華れんげの意思に応える為に。




   【 人を呪えど穴一つ 】:呪詛、アンデットクリエイト、死霊術、全ての負の、全ての悪の行いによるリスクを一切受け付けない。




 悪魔やソールイーターなどの魂を糧とし生きる者達が持つスキル【 魂ノ捕食者 】、このスキルを持つという事は霧曇うつろび 蓮華れんげがそういう存在であるという事である。そして、【 人を呪えど穴一つ 】を持つという事、それが意味するところは………



 倒されたことで掌握された魂が、金剛石の魔弾を撃つ為に放たれた闇属性の魔力を糧に、撃たれた肉体に蘇る。

 『ある』友達を連れて蘇る。

 【 菌と死体はお友達 】

 爆散し失ったはずのドラゴンの胴体に『何か』が埋まり型を成す。

 何故、ただの、盗賊団の獣人少女と、父親に殺され人形にされてしまった力無き少女が、あれほどのまでの怪物になったのか、それは………




『我らが王よ、貴女様の呼びかけに今再び全身全霊の忠誠を捧げます。この喜びに感謝を』




 彼らが力を貸したからにほかならない。






「   え???     どういう事?????」



お読みいただきありがとうございます。

次話もよろしくお願いいたします。

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