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怪物

毒気を抜いた挿絵があります。可愛らしいかも?しれません。苦手な方にはすみません。


では、お楽しみください。


 世界の果ては煉獄であり地獄へと繋がる。


 この世界に幾多ある地獄の中でも八獄と呼ばれる極みがある。それは餓獄、嘘獄、蟲獄、崩獄、無獄、天獄、焔獄。そして此処、凍獄だ。凍てつく大地、深海を思わせるような重く圧力のある吹雪は積もる事さえない程に吹き荒れていた。

 抉るような寒さが統べる世界、それが凍獄。

 此処には生物は居らず草木も無い。本来なら。

 だが、1000年程前より一本だけ木が生えている。1000年と聞いてそれだけ長ければそれが通常になるのではないかと思われるかもしれないが、この世界において1000年など瞬きに等しい時間でしかない。だが、生き物や植物にとっては途方もない時間であることには変わりない。この凍獄の大地に1000年もの間生えている木とはどのような木なのだろうか、伝説に語られるその木を見る事は植物学者やウォーカー達にとっての夢である。


 そんな伝説に語られる木が、今、引っこ抜かれた。


『ちっちぇー… 』1000年間生きた木は高さが2m程しかなく苗木の様に細かった。だがそれは寒さを耐えしのぎ成長したためであり、そのため幹や枝は金剛石を磨り潰せる程に硬い。この木は世界樹と呼ばれる木と同じ種類のものであり、凄まじい生命力と魔力を持っている。だからこそこの地でも奇跡的に成長できたわけだが、その1000年の奇跡と1000年の伝説は簡単に引き抜かれた。

『枝が邪魔ですわね』<バキバキ>と枝が折られ一本の棒へと整えられていく。『やっぱり旅のお供は杖と馬だよなー』1000年生きた小さき世界樹は、樹皮が付いた殆どそのままの姿で杖になった。この木を引き抜いた存在がこの木を『杖』と言ったから杖になったのだ。


   旅人へ贈られる聖杖:失われた伝説と千年続いた奇跡の杖


『そんじゃあ僕の私の俺様の可愛い可愛いお人形さんにプレゼントしに行こうか。  …カルマ値を安定させるの忘れていただけなんだけどな、アハハハハ!!!!』






   *




 シャワーは、最高だ。

 熱いお湯が油脂を溶かし浮かし流す。水圧が心地よく地肌を刺激する。

(これまでのストレスが流れて消えてゆく)

 彼、霧曇うつろび 蓮華れんげはこの街に来てから三日目になってようやくシャワーを浴びれ、高度文明の素晴らしさをその身で感じていた。

(昨日はこれまでの人生で最も不安な一日だった)

 白彦と合体し時間が経つ毎に『ござる』や『拙者』など白彦言葉を喋り始めていた事に底知れぬ不安を感じ、シャワーやこれからの旅の予定やウォーカーの講義内容説明など殆ど頭に入ってこなかった。はっきりと覚えているのは一日目に食べたニンジン料理の味と変なお嬢ちゃんだけだ。それほどまでに不安な気持ちにされられた理由は合体してから白彦と話しが出来なくなっていたからである。それは白彦と彼のレベルとカルマ値に大きな差があるために起こった事だ。要は通信回線、念波の波長が違ったのだ。

 そのせいで会話が出来ず解除の方法なども分からず、不安に押し潰されそうになっていた。白彦にも予想外だったようで解除して姿を見せた時に謝られた。今まで神様や聖女としかしてこなかったため分からなかったそうだ。

 会話が出来ずに不安になっていた彼は白彦が合体してくる前に『人馬一体:フュージョン』と叫んでいた事を思い出し、『人馬一体:解除』とか色々叫んでいたらどうにか解除できたのだが。それでも不安な思いをした事には変わりなく、その気持ちが消えたわけでも無い。が、彼はいい意味で単純な性格なのでシャワーを浴びただけである程度は気持ちを切り替えられてた。


「仕組みは分かったけど二度とやりたくないな」白彦も今の状態では控えるべきだと考えていた。


 身体を拭き、ゴシックドレスに着替え終わると脱衣所を出て大きな廊下を渡る。目につくのは宿泊しているこの部屋の大きさだ。

「デカすぎだろ」白彦と合体している時にオーガトールサイズと言う大きさの部屋を借りたのだが元のサイズの彼には大きすぎた。人形のように創られた美しい女性的な肉付きでなおかつ身長130cm未満の彼には3mを超える扉や自分の身長よりも高い椅子やソファーは使いづらいの一言だった。でも、この部屋から変える事は出来ない。

(合体した姿で話を通してしまったし、2ヶ月半の宿泊料金も払ってしまったからどうしようもないよな。それに、外に居た時は気にならなかったけど白彦がデカすぎて街中では隠し切れないし)

 考え無しに行動し過ぎたとかるくため息をつきながら大きな扉を開けて部屋へと入いった。殺風景な部屋だが目立つものが一つある。いや、目立つ馬が一頭居る。ユニコーンの様な勇ましき角を生やした六本足の雄々しき白馬『白彦』だ。

「おふぁえりでこふぁる」白彦が六本の脚で大きな体を器用に旋回させてこちらに向き直った。シャワーを浴びていただけだからいいよ、と言おうと思ったが気になる事があった。

「木の棒か?そんなの咥えてどうした。歯磨きか何かか?」棒と言うよりも小さく細い木を根ごと抜き取ってきたような物を、骨を咥えた犬のように横にして咥えていた。小さいと言っても自分の身長よりは明らかに長いのだが、白彦が咥えていることで小さく見える。「犬みたいだな」棒を咥えた事で口角が上がった少し間抜けな笑顔におもわず笑ってしまった。

「ひがうでごふぁるよ」何がしたいのか分からないが、白彦はその棒を渡そうとしてくる。涎が付いていたら受け取らなかったが、綺麗そうだったので受け取った。だが、まぁ、咥えたままでは会話にならないのでどちらにしても受け取るしかなかったのだが。


「何だこれ??」




挿絵(By みてみん)




 受け取った瞬間に花びらとも葉ともとれる<ひらひら>とした薄紫色のオーラが棒に渦巻いた。一瞬、嗤った髑髏の様なものが浮かんだ気がする。

「杖があるじを持ちもちぬしとして認めたようでござるな」杖が持ち主足りうるかどうかを決めるとはどこぞの魔法界のようだ。だがそれよりも「ああ、杖だったんだこれ」手に持って分かったがこれはただの木ではありえない程に重いし硬い。杖というよりもゴブリンや野者の持つ棍棒の方が近いのではないかと思う程に重く硬く丈夫で無骨な素のままの木だ。殆ど加工もしていない。

「何処から持って来たんだ?」どこぞの木を引き抜いてきたわけじゃないなら、ヤバい物の可能性もある。これがただの杖なわけがないのは明らかだ。

「 Clown=Lord 様が持ってきたのでござるよ」サラッととんでもないことを言ってきた。ヤバい物かどうかとか、加工がどうのこうのとか、どうでもよくなった。

「え!? 来てたのか!?」シャワー中にとんでもない存在が来ていたようだ。

あるじには見えないし感じる事も出来ないでござるから気にしなくていいでござるよ。それに、すぐ消えてしまったでござる」何か用事があったのだろうか。

「だとしても、挨拶とかお礼とかしたかったな」 Clown=Lord の怪物と言う存在であるからには、挨拶をしたかったし杖をくれた事と自分が生きている事へのお礼もしたかった。

「大丈夫でござるよ」白彦はそう言うが大丈夫なのだろうか?「忘れ物を届けに来ただけだと言っていたでござるよ。旅人に杖は必須だそうでござる」

「ん~?そういうものなのか?」思い返せば、事前に軽い説明はあったが白彦も途中で見つけたわけで Clown=Lord から直接紹介されたわけではなかった。ただ、杖については事前に説明もなかった気がする。創り変えられた当時の事はあまり憶えていないので自信があるわけではないので無かったとは言い切れない。だから気になるし疑問も多い。

「何んで、わざわざ杖を渡してきたんだ?」旅人に杖は大事だとは思うが、そこらへんで買える物だ。わざわざ Clown=Lord が届けにくる理由が分からない。

「カルマ値を良い方向で安定させるためでござるよ。浄化でござるな」

「え??」間抜けな声を出してしまった。白彦に質問を投げかけると必ず答えが返って来る。(俺より頭が良いのかもしれない…)

あるじは屍霊形種でござろう。種族特性として『負の吸収ネガティブチャージ』というものがあるのでござるよ。人で言う呼吸の様なものでござるが、その際に悪い気―― 穢れを溜めこむのでござる。あるじのカルマ値が大きく悪に傾いているのは、戦場跡地や多くの罪なき命を奪った者の近くに居たからでござるよ」

「なるほど、故郷とあの盗賊達が原因か」その盗賊達の肥った奴を殴った時に返り血を浴びたのだが、いつの間にか消えていて驚いていた。あれはおそらく、不浄な血として吸収してしまったのだろう。「悪霊が集まればより強い悪霊になるって聞いたことがあるけど、あれは自分達で憎悪を高め合っているって事か」色々不思議に思っていたことにも納得がいく。そんな気がする。

「そんなところでござる。あるじのカルマ値を拙者のオーラで包み隠せるのも溜まっている物に蓋をしているだけだからでござる。あるじから大量に発せられていた場合は出来なかったでござる」

「そうかそうか、つまり俺はそんなに悪い奴ではないんだな」

「ぬぬぬ… それは人それぞれでござるよ」

「それもそうか」善悪の区別なんて個人単位で異なるものだ。

「悪は悪で、穢れは穢れでござるからな。種族としてのそれはたぶん変えられないでござるよ」この世界において今の俺、つまり屍霊形種は悪役であり穢れた存在なのだろう。「いつのまにか穢れちゃってたのね。 ん?」 …ちょっと待てよ「種族として元々そういうものなのか?」

「そうでござるよ」それがどうしたのだろうと首を傾げている。先程からそう話しているので当たり前だ。だが、聞きたかった。

「つまりなんだ…」( Clown=Lord は最初から俺がこうなるって知っていたのか?) Clown=Lord は忘れ物がどうのこうのって言っていたらしいが「でも… いや、そんな事をする理由がわからないな」

「どうしたでござるか?」

「 Clown=Lord ってどういう方なんだろうと思って」これさえ分かればこの悩みは解決する。そんな気がする。

「凄く綺麗な方でござるよ。 あとは…基本的に優しい方でござるが、イタズラ好きで独り言の多い根暗でござる」( ……… )

「一つ聞いていいか」白彦が頷いたので確信に迫る「白彦の合体した時の姿って神様が創ったのか?それとも元々か?」それとも…

「 Clown=Lord 様でござるよ!かっこよく創ってくれて嬉しいでござる!」確定だ。

「なん…だと…」いつのまにか Clown=Lord が良い存在だと錯覚していたようだ。考えれば分かる事だった、ピエロの王様がイタズラ好きじゃない方が変だ。

(白彦は本気であの姿をカッコイイと思っているから俺が気付かなければイタズラだとバレなかっただろう。忘れたというのは嘘で、全て仕組まれたイタズラだ。ドッキリだとバラさないドッキリを仕掛けて来るとは… 驚いた)流石というべきか、と苦笑いを浮かべる。

「まあ、解決策は用意してあった訳だし」もはや仕掛けられた事を気にしても仕方がない。

「どうやって言い訳をしようかなぁ」入学までにはまだ時間はあるが長くはない、それまでにはどうにかしないといけない。

 予め Clown=Lord の性格を知っていれば焦る事も不安になる事も無かったし、予めこの世界の仕組みを理解していればこんなにも面倒な事にはならなかった。そう思うとため息は深く重いものへと変わった。

「はぁ… 色々調べて試さないとなぁ」旅の道中でのどうにかなるだろうと思ったが、旅は行く前の準備が肝心だとようやく気付いた。「この杖の効果を調べるのとどんな変装をするのかをまず先に片付けるか」

「カルマ値は下がっているでござろうから、布を巻けばいいのではござるぬか?」やはり白彦は残念イケメンだ。

「どれぐらい下がっているのかもわからないし、その程度の変装だったらすぐにばれると思うぞ」そうでござるか、と首をかしげている所を見ると白彦が人型の者をどの程度の認識で見ているのかがなんとなく分かった気がした。

(俺がこんな小さい姿になっているのって白彦に見分けを付けさせるためだったりしてな… )流石にそれは無いと思いたい、そんな気持ちから頭を横に振る。

「取敢えず、変装して街に出よう。此処じゃ煮詰まるだけだ」それに全然観光していなかった。彼はそう言うと乾燥した植物の葉を格子状に編んでできた壺(実は草食系獣頭人の加工食品、スルメや酢昆布的な物)を頭にかぶり布で全身を覆うと杖を持ち「いってきまーす」と部屋を出ていった。

「お気をつけてでござる。   おや?拙者はお留守番でござるかな? どうせなら久しぶりに顔を出すでござるか、みんな湖に居るって言っていたでござったな」白彦は一度行った場所へ転移できる無光無詠唱魔法を使い部屋から姿を消した。その古の魔法を見る者は居なかった。




   *



 窓も扉も灯りも無い暗い部屋に魔法陣による光が灯る。魔法を学ぶ者ならその薄紫色の光から空間系の魔法であると推測できるだろう。更に魔法に詳しい者ならその魔法陣に描かれた魔法文字から生物を転移させることができる高位の魔法であると理解できるだろう。

 魔法陣から一つの人影が現れる。

 魔法陣の光ではその人影を捉える事は出来ず種族までは分からない。だが、声から年老いた男であることは分かった。

「今日は全員集まっているようですね」魔法陣の光は消えこの部屋の状況が窺えるのは音だけとなった。

「それだけ大事おおごとだという事ですね」議長の人望あってこそですが、と貫禄のある若い声が先程の年老いた声の男を迎え入れる。年老いた声の男は議長という立場であるようだ。

「それもそうですね」ホッホッホッと魔法使いのお手本の様な笑い方をすると、議長はその立場にふさわしく議題を述べた。「今日の議題は【 星持ちの騎士が守護していた精霊の森と街の消失について 】【 A級有害指定集団・紫ノ獣人盗賊団の行方調査報告 】【 ウォルターボに出現した怪物の情報共有 】の三つです」

「三つですか?二つだと思っておりました。しかもウォルターボに怪物ですか?」女性の声だが年齢までは分からない。

「それは私から説明させていただきます」議長を迎え入れた貫禄のある若い声の男がウォルターボに現れた怪物について説明を始めた。「5日前にウォルターボの防壁で入街審査をした者がカルマ値-5203の人型の存在を確認しました」報告をする彼がカルマ値-5203という数字を口にした時に〈カランカラン〉と硬く軽い棒状の物――おそらくは魔法の杖――を落した音がした。それも一つではない。

「-5203!?」

「ありえない…」

「魔物か何かでは??」様々な声が飛び交うが、どの声にも脅えの色があった。

「見間違いだろう。それか測定器の故障なんじゃないのか?」落ち着いてきたのか冷静な意見が飛ぶ。

「測定したら数値が残るから見間違いは無い。機材の故障も、場所がウォルターボということを考えれば低いだろう」機材の故障や測定者の見間違いに希望を持っていた者達の希望の光は小さくなった。

「悪属性だったらそれがそのままその存在の力の証明にもなるぞ」

「普通に考えて悪属性じゃなければこれほどの数字は出ないと思うのだが?」

「…っ」舌打ちが響く。

「魔物である事を祈るしかないだろう」なだめるような、そして少し諦めの入った声が舌打ちをした者に掛けられた。

「たしかに魔物なら戦争と無関係な者にはあまり手を出してこないと思うのだが。だがしかし、魔物だとしても-5203だと自分以外の存在を玩具や食べ物としてしか見ないんじゃないか?」確かに、と頷きの声が上がる。

「知性有る者と言うだけで、そのベクトルまでは指示されていませんからね」

「あの暴風がいい例だな」

「まったくです」

「しかし、何故その存在を今回の議題に?」この疑問にはこの部屋に居る殆どの者が同意したようで議長の答えを聞くべく場が静寂に包まれる。確かに危険な存在だが、だからこそ5日前の時点で情報を流してもよかったはずだと多くの者が思ったからだ。何故時間を置いたのか、何故他の二つとまとめてなのかが気になったからだ。そして議長が口を開く。


「この三つの議題に… いや、この三つの問題の根本が共通する原因によるものなのではないかと思い調査をしていたのですよ」


「私たちに知らせなかったのはその原因が知的生命体であった場合に備えてですか?」もう少し信頼してくれてもよかったのではと、心配と寂しさのこもった声が飛ぶ。

「念の為ですよ」議長のその声には心配してくれている事への嬉しさがあった。「それに、私と書記殿では手が足りていなかったところでしてね」議長のこの言葉に貫禄のある若い声の男、書記が言葉を続ける。「なので皆様には協力してほしく今日情報の共有をしている次第であります」例えどんな事であろうとも議長に頭を下げさせるわけにはいかないという彼の議長に対する尊敬の念が声だけでも伝わってくる。その想いに議長はホッホッホッと柔らかい笑い声で応えた。そしてその想いに部屋の者達も応える。

「了解しました」「ええ、勿論ですとも」と、次々に了解の意を示す声が上がって行き、全員の了解を得て書記が口を開く「ありがとうございます。では、議長」場が整い温まったところで書記は議長の言葉を拝聴する姿勢を取った。そのことが声だけでも伝わってくる。

「ふむ、ではワシが何故そんなことを思ったのか、それから話ましょうか」


 こうして、紫ノ獣人盗賊団は何者かに襲われ全滅しその何者かがウォルターボに現れた怪物でありその怪物が精霊の森と街の消失に深く関わっているのでは、という議長の推測と怪物に関する外見などの情報が共有されることとなった。そしてその際に、怪物が現れた当日に謎の大型の知的(?)な馬頭の生物がウォルターボに入った事と、自分の妻や娘そして誘拐した幼子たちを人形にしてその人形を使い劇をしているという殺人鬼の目撃情報が精霊の街周辺地域で上がっていた事も共有され、意見交換が終わると今日の集まりはお開きとなった。




「屍霊系の何らかが人で作られたその人形に存在を定着させたのやもしれませんね。もし本当にそうだとしたら恐ろしく悲しいことですね」独り部屋に残った議長のその声にはその存在に対する憐れみがあった。「憎しみからは何も生まれないと聖典には書かれていますが、彼らは憎しみから産まれてくるのですね」存在自体が否定されている哀れな存在だと、議長はその存在を想い、慈悲をもって鉄槌を降すことをより強く決意する。「そんな存在が今後産まれてこない様に頑張りますかね」その声には優しさと決意ががこもっていた。




『アハハハハ』この時に発せられたその存在の嗤い声を、その嗤いの意味を、知る者はいない。




お読みいただきありがとうございます。

次話もよろしくお願いいたします。

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