40話
[戦闘終了! 【投擲】のレベルが上がりました!]
オレの想像通りだった。
魔法を投げたら、【投擲】のレベルが上がった。
こんなんで良いのかと思ったが、まぁ悪いことじゃないか。
魔法を投げるといっても、球体が望ましい。
速度がマシマシになっているし、衝撃力と破壊力も増している。
速度という点では弾丸の方が良いが、貫通してしまうので、痛し痒しといったところか。
ソフトポイント弾とか用意するか?
ただいま午前6時です。
朝日が昇り、森の中だが明るくなったのがわかる。
休憩を入れながら、魔法の実験をしていたオレは、周りで散らばっている死体を回収した。
いちいち面倒なので何とかしたいが、どうしたものか。
魔法でできないかな?
スキルのリストを眺めても、ぴったりのが無さそうなので、可能性のある【空間魔法】に期待したい。
SPが250Pと少々お高いが、あと一つレベルが上がればいける。
でも、他にも欲しいスキルがあるし、悩むよね。
まぁ、保留とします。
それよりも、休憩は終わりにして移動しよう。
ディーネ、お願いします。
泉の中に入り、転移する。
水面から顔を上げると、先程までとは明らかに違う場所だった。
ディーネに濡れた服を乾かしてもらいつつ、オレは『地図』で現在地を確認する。
オレが初めてこの世界に来た場所──便宜上『はじまりの地』とする──から、さらに南の方角にいるようだ。
少し気温と湿度が高いような気がする。
雰囲気は南国の森の中だ。
フルーツとかないかな?
ぐるりと見回すと、そこには──魔物がいた。
巨大カマキリが鎌を振り上げて、
「っ!?」
かろうじて剣で受ける。
ギンッと硬質な音を響かせ、そのままオレは吹き飛ばされた。
ウソだろ!?
いくら巨大とはいえ、相手は昆虫だ。そんなに体重があるとは思えない。
ましてやカマキリだ。あの細い身体でなんで……?
って考えている場合じゃない。
再びカマキリは近付いてきて、鎌を薙いできた。
受け流す。
反対側の鎌を降り下ろす。
受け流す。
【剣】のスキルのお陰でギリギリ耐えられる。
耐えられている。
ならば、反撃の時間だ。
鎌を大きく弾き、反動で後ろに下がる。
直後に『ソーラーレイ』発動。
光の玉がオレの頭上に浮かび、そこから熱光線を発射。
音もなく巨大カマキリに直撃。
間、髪を容れず第二射、第三射。
その間に、石の弾丸を準備する。『アイテム』から取り出し、魔力を注入。
熱光線が中断するものの、ディーネの水の散弾がカマキリを怯ませた。
その隙に、石の弾丸を高速回転させて射出。
パァン、と音をさせて、カマキリの身体がちぎれ、崩れ落ちる。
しばらくもがいていたが、やがて動かなくなった。
[戦闘終了! 【剣】のレベルが上がりました!]
[戦闘終了! 【地魔法】のレベルが上がりました!]
[戦闘終了! 【光魔法】のレベルが上がりました!]
ふはぁ。
強かった。
カマキリ強い。
なんだよ、アレ。まだ、腕が痺れている。
基本的に昆虫は身体が軽いはずで、体重なんてあってないようなものだと思っていたけど、アレは別だった。
力も強いし、剣で受け流せなかったら、いずれやられてたな。
ディーネの援護がちょうど良かったけど、複数の魔法を同時に使えるようになりたいな。
できなくはないけど、それのみに集中しなくちゃならないから、今はまだ戦闘の最中だとムリだ。
「ありがとう、ディーネ」
ほんわりと微笑んでいるディーネにお礼を言いつつ、オレは巨大カマキリを『アイテム』に入れた。
この鎌、武器にできないかな?
デスサイズとかロマン武器だよね!
上手く【錬金術】を使えば、できなくはないはず。
余裕があるときに、試そうっと。
あんなカマキリがいたので、この辺りはもしかすると、魔物のランクが高いのかも。
ゲーム的な発想だけど、あり得ることだし、だから油断しちゃダメだ。
今だって、一歩間違うと死んでいた──ことはないが、むしろ死なないからこそ、どうなっていたかわからない。
簡易マップがあるが視界の片隅にあり、意識しないと忘れてしまうんだよね。
なんか、近寄られたら警報音が鳴る、とかできないものか。
SPを使ってスキルを取得するしかない……か。
名前 :ラムダ
レベル:3
SP :200
生命力:1260
精神力:2420
筋力 :195
耐久 :193
敏捷 :186
器用 :202
魔力 :1331
幸運 :20
スキル:不死 状態異常無効 超回復
杖の才能 魔法の才能 高速思考
杖LV.3 剣LV.3(+1) 投擲LV.3(+1)
錬金術LV.2 耐久走LV.1 解体LV.2
必中LV.3 召喚魔法LV.3
火魔法LV.2 水魔法LV.2
風魔法LV.2 地魔法LV.3(+1)
光魔法LV.3(+1) 無魔法LV.2
氷魔法LV.2 夜目




