111話
[【錬金術】のレベルが上がりました!]
メイスはジュリアに渡して、と。
あ、使い心地を後で教えてね?
ハンマーは、ヘッドの部分はペットボトルくらいのサイズにして、さらに、柄を長め──ゴルフクラブくらいになってしまった──にして、少し柔らかくしなるようにしてみた。
遠心力が欲しかったのでこんな形になったが、片手では振れないな、これ……。
両手で、それこそゴルフクラブをスイングするような感じ、だな。
うーん、練習するしかないか。
待てよ、スキルを取得すれば……?
んー、【棍棒】と【槌】があるけど、どっちだ?
わからない、保留!
まぁ、使っているうちに、生えるだろ、うん。
『透理石の剣』は、形状は今まで使っていたブロードソードとほぼ同じだ。違いは、かなり肉厚な刀身になってしまったことかな。
この【錬金術】は、3Dプリンターみたいなこともできるので、形状も思いのままなのだ。便利です。
振ってみると、石だけあってやっぱり重い。
けど、それは心地好い重さだ。
武器というのはある程度、重くなければならないんだな。
刀身は磨いてあるので、言われなければ石だと思えないような感じだ。
ただ、それでも、あまり鋭くはないので、斬る、というよりは、叩き切る、となりそうだ。
そこら辺は、魔力に頼るかな。
『透理石の大剣』も同様で、これはもうほぼ鈍器である。
本当は、斬馬刀にしたかったのだが、材料が足りなかったので、苦肉の策として、大剣サイズになった。
まぁ、大きいのは強いってことなので、これはこれで良い。
あとは、これらを使いこなすべく、稽古を頑張る、ということだな。
よーし、新しい武器も手に入ったし、やる気出てきたぞ!
えいえいおー!
午後9時。
夕食も食べ終わり、魔物を狩る時間なので森にやって来た。
クライネ師匠も、ジーク師匠も、相変わらずキビシイ。
今日も、ボコボコにされました。
どうも、先が見えない。
何をどうしたら良いのか、サッパリだ。
もう少し、手応えみたいなのがあってもよさそうなのだが……。
まだ始めたばかりなのだから、焦ることはないと思うけど、なかなかどうして、儘ならないものだね。
はぁ……。
これじゃ、ダメだな。
ディーネたちにも、心配をさせてしまっている。
これは良くない。
オレはパンッと自らの頬を叩き、気合いを入れる。
よし!
ここはいっちょ、ストレス解消に、魔物を魔法で無双しよう!
ジュリア、ヴィヴィ。
魔物の足止めをしてくれ。
今夜は、この辺りの魔物を殲滅させる勢いで、魔法をぶっ放すぞ!
[戦闘終了! 【必中】のレベルが上がりました!]
[戦闘終了! 【危険察知】のレベルが上がりました!]
[戦闘終了! 【結界術】のレベルが上がりました!]
うん。
よろしい。
少し、お屋敷から離れた場所で、魔物狩りを始めたけど、まあまあ調子良い。
相手がオレの嫌いな昆虫じゃないのが、尚よろしい。
あいつら、身体が大きいわりに、体重が軽いから、魔法で簡単に吹き飛んでしまって、あまり手応えがないんだよな。
その点、今夜は獣っぽい魔物が多い。
イヌやサル、イノシシ、クマと、それに、トカゲやヘビなんかもいたな。
もちろん、ただの動物ではなく、イヌの頭に角が生えていたり、サルの腕なんて三本になっていた。
トカゲもヘビも、やたら巨大で、一瞬、ドラゴン? と思ったくらいだ。
でも、魔法で迎撃をして、魔物を倒していくのは、とても楽しい。
そうだ!
せっかくだし、新しい杖の使い心地を試してみよう。
剣での戦闘は禁止されているけど、杖なら良し!
早速、ヤるぜ!
ひゃっはー、ボコボコにしてやんよ!
あっぶねー!
死ぬかと思った!
『透理石の杖』の使い心地が良すぎて、ちょっと調子に乗ってしまったよ。
なんせ、簡単に魔物の頭が吹き飛ぶんだもの。
目についた魔物を撲殺していたら、勢いがつきすぎて、知らず知らずのうちに、強力な魔物にケンカを売ってたみたいだ。
最初は、ただのクマだと思ったんだ。
背後から、頭に杖を降り下ろすか、石突きで心臓を貫くか、それで済むと思っていた。
そうしたら、なんかゴムみたいな手応えで、全くダメージがあるように思えない。
ヤバイ、と思って、少し様子を見ようと距離を取った瞬間、クマの腕が伸びたのだ!
某麦わら帽子の海賊みたいだった。
ギリギリで杖で受けられたけど、あれはただ単に運が良かっただけだね。
背中が冷や汗で冷たくなった。
慌ててもっと離れて、【火魔法】で燃やすことにした。
オレってどうやら、焦ると燃やすクセがあるようだ。
でも、それが、功を奏したようだ。
クマの魔物かと思っていたけど、実際は、クマの姿に擬態したスライムだったようだ。
燃やされて、その姿を維持できなくなって、溶けてしまっている。
はふぅ。
ビックリした。
あんな魔物もいるんだな……。いや、スライム、侮りがたし。
次から、もっと気を付けます。
反省、いや、猛省だな。
スキル
不死 状態異常無効 超回復 杖の才能 魔法の才能
高速思考 夜目 魔闘撃 魔力制御 魔法並列起動
空間把握 空間機動 空歩
杖LV.9 剣LV.8 体術LV.8 盾LV.8
投擲LV.8 必中LV.9(+1) 回避LV.9 ダッシュLV.7
耐久走LV.6 解体LV.6 危険察知LV.8(+1)
錬金術LV.8(+1) 結界術LV.8(+1)
召喚魔法LV.9 空間魔法LV.8
火魔法LV.8 水魔法LV.8 風魔法LV.8
地魔法LV.8 氷魔法LV.8 雷魔法LV.8
光魔法LV.8 闇魔法LV.8 無魔法LV.9




