登場人物
随時更新していきます。実在する人物に関しては作者の創作した設定もございますのでご了承ください。
○葛葉彦左衛門 (くずは ひこざえもん)《序章~》
23歳。江戸生まれ江戸育ちの江戸詰め松前藩士。通称『彦』細面の歌舞伎役者のような美男子であり、鴨居を越すほどの長身を持つ、幼い頃はひょろ長かったが、大人になるにつれ大分体つきはしっかりしてきた。おっとりとした性格で真面目で素直。見た目に反してとにかく鈍間であり、何をやっても人よりうまくできない。だが、その反面一生懸命にやるため人からは好かれる。お茶を入れるのが得意である、『茶汲み侍』と揶揄されるほどであった。訳がわからないまま、蝦夷地箱館に呼び出される。
○杉浦誠 (すぎうら まこと)《序章~》
42歳。箱館奉行所の最後の奉行。実在した人物。赴任して一年経つ。見た目は小柄だがしっかりとした体つきで岩のような四角い顔。人好きで気さくな性格であり、異人とも渡り合う何事にも動じない男。大変頭もよく、先見の明も持ち、自分の信念を持っている。以前あった彦の事を大変気に入り、今回箱館に呼び寄せた張本人。
○鈴木陸二 (すずき りくじ)《第一章~》
26歳。彦と共に箱館奉行所に来た青年。杉浦の日誌に登場する実在した人物。漢学を得意とする。幼い頃に塾で彦と知り合いそれ以来何かと面倒を見ている。聡明で明るく朗らかな人物だが、彦に対しては呆れた言動に指摘したり、叩いたりという一面も持つ。今回、彦の兄に頼まれ共に蝦夷地へと赴いた。中肉中背だが、彦と並ぶと小さく見えることを少し気にしている。
○酒井弥次衛門 (さかい やじえもん)《第一章~》
40歳。彦と陸二の寄宿先の主人。杉浦の日誌に登場する実在人物(年齢は作者が勝手につけた年齢です)。箱館奉行所調役。度量の大きい、常に微笑を絶やさない人物。
○ライス《第一章~》
アメリカのコマーシャル・エージェント(=事務官)。箱館にいたアメリカの領事であり杉浦の日記にも登場する実在の人物。身長が七尺(約2.1m)もある大男。十年以上も箱館にいる各国の領事たちの中では一番の古株。浄玄寺境内の一角で暮らしている。箱館ではいろんな意味で名物男。
○杉浦登美 (すぎうら とみ)《第二章~》
10歳。杉浦の二女。実在の人物。唯一、子供の中で杉浦と共に箱館まで一緒にきた娘。丸顔の可愛い少女。頭に4歳の時に囲炉裏に落ちて負った火傷傷が残ってる。