後輩に聖水を飲ませてみた χ †_(゜ー゜*)β
『幼馴染のトマ(ry』第三弾です。
休みの日に出す予定だったんですけど、忙しくて翌日になりました。すいません
ちなみに、今回は不可抗力です。
楽しんでご覧ください
それでわ↓
前回、前々回と、リア充達を罠にはめようとしたが、結果的に私が罠にはまってしまいました。
そんなダメダメな部員Aです。
今回は、誰かをまた罠にはめるため…ではなく、精神を安らげるために北海道へ行ってきます。
「ということで、みんなよろしくねー」
そういって、北海道へ行くための準備をするために、私は家に帰った。
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部員Aがいなくなった後…
後輩達は、何かよからぬ事?を企んでいた。
「なぁなぁ、俺に提案があるんだけど…」
そういって話し始めた後輩A。その内容は…
『先輩にまずい物をのませてみよう』通称『χ-カイ-』
「作戦内容は、こうだ!!」
要約すると、先輩に見た目普通のまずい飲み物を渡して飲ませる。という物だった。
「みんなも、いつもの仕返ししたいだろ?」
そういう後輩A。だが、みんなが乗り気なときに…横槍が入った。
「どうやって渡すの?」
そこから、沈黙が広がった。みんなは一気にテンションを落とし、この質問をした生徒は慌てていた。
すると…
「私が用意します。お金は有り余っていますし」
と、何故か金持ちなのにこの高校に来た生徒が言った。
みんなのテンションは急上昇。
「よし!じゃあ、明日校門前に集合な!」
だが、また横槍が入った。
「あっ…、先輩の居場所って…北海道だ…よね?」
おそるおそるいった生徒。そして、みんなのテンションは急降下。だが、またしても…
「飛行機ならありますし、ついでに一泊でもしていきます?」
またまた金持ちの生徒が言った。みんなは嬉しそうに顔を輝かせている。
「じゃあ、明日の八時に荷物まとめて集合な!お前もいいか?」
「はい。その時間なら用意できます」
そういって、みんなは解散し――――――
「お前も来るんだぞ!」
「?」
当然、後輩Aが僕の方を指差した。?僕の後ろは誰もいないけど…
「お前だよお・ま・え!なんで自分は違うだろう。みたいな顔して後ろを振り向くんだよ!」
「へ?僕?」
「お前以外に誰がいるんだよ…。で、当然行くよな?」
「ああ。僕は当然…」
そう区切る。後輩Aが嬉しそうな顔をする。そう、僕は当然…
「行くわけないじゃないか」
そういったとたん、みんながずっこけた。どうしたんだろう?
「お前…そこは普通行くって言う所だろ!ってか、心底不思議そうな顔するな!」
?普通は行かないだと思うんだけれど…
「で?なんで行けないんだ?」
「面倒くさいから」
「………」
「嘘だよ。そんな顔しないで。怖くないけど。本当に用事があるんだよ」
「…はぁ…。嘘ついてるようにも見えないし、今日は無理に連れてかねぇよ」
「ありがとう。じゃ!」
そういって、僕は学校を出た。
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私は、北海道に来ました!
いや~、寒い。寒すぎる。でも、雪とかあってテンションあがります。除雪とか大変そうだなー。
そのとき
「あっ、先輩!」
そう、言ってきた人がいた。
この子は私の中学の後輩。イケメンなのに女の影が無い不思議な子です。
「お久しぶりです!先輩」
「うん。久しぶり。でも、なんで北海道に?」
「ああ。僕、北海道の学校に進学したので」
へ~。そんなんだ。知らなかったな~。私、幼馴染を倒す計画を練っていて気がつかなかったや。
…それにしても…かわいい…。なんとういう天使…。イケメンというよりショタだな。これは。
「ところで、なんで先輩は?」
「…ちょっとね…」
「ふーん。」
なんか遠い目をしてしまうのはご愛嬌です。というより…ちょっと機嫌悪くなった?
そう思っていると、後輩は言ってきた。
「あっ、先輩。観光なら僕が案内しますよ!一人じゃ分かりにくいでしょ?」
「うん!助かるよ。ありがとう」
そういって天使の微笑みを浮かべる後輩。私は先に進む後輩を見て和みながらついっていった。
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そこは…町を見下ろせる雪の丘だった。
「先輩!どうです?きれいでしょ!」
「うん。きれい……」
まさに雪化粧。とてもきれいだった。
「ここ、僕のお気に入りなんです。だから、あまり知られたくないんですけど…先輩は特別ですよ?」
そういって人差し指を唇にあてる後輩。男がやったら普通キモイんだけど…なぜか後輩がやると可愛いという感想しか出てこない…。すごいなぁ…
「なんか…喉かわいちゃった。ここら辺に自動販売機ある?」
「あっ、はい。ありますよ。買ってきましょうか?」
「ううん。いいよ。自分で買ってくる。何か飲みたいものある?」
「えっ、いいですよ。喉渇いてないし」
「いいよ。先輩のおごり!」
そういうと、ちょっと笑った。
「じゃあ、ソーダお願いします」
「わかった。じゃあ、行って来るね!」
「足元、気をつけてください」
「りょーかい!」
そういって、駆け足で私は自動販売機の方へ行った。
小声「おい。来たぞ。隠れろ!」
小声「でも、こんなのでいいの?」
小声「大丈夫だ。先輩は、この自動販売機で飲み物を買うと俺の勘がつげている!」
小声「信じられない…。でも、自動販売機の飲み物の中身を全部違うのに替えるのは…無いでしょ」
小声「大丈夫だ!まかせろ!とりあえず隠れとけ!」
小声「はーい…」
自動販売機見つけた…。途中で迷子になるところだったよ…
とりあえず、飲み物買おっと。
えっと…ソーダと…あっ、やべ…お金足りない…
…まぁいいや。先輩のおごりとかいっちゃった手前、ソーダは買わないといけないし、ここはソーダを買って私は飲まない。うん。よし!
そう考え、私はソーダをひとつ購入し、後輩のもとへ戻っていった。
「やっぱり俺の言ったとおりだろ?」
「でも…一ついい?」
「?いいけど…」
「あの飲み物をほかの人に飲ませたら…どうなるの?」
「……よし。帰ろう。」
「はぁ…。どうなっても知らないからね…」
「おーい!買って来たよー!」
「あっ、先輩。お帰りなさい。道、分かりました?」
「うん。大丈夫だよ」
迷いかけたとは決していわない。それに、最終的にはたどり着いたし。
「はい。ソーダでよかったよね」
「はい。ありがとうございます。…?先輩。先輩の飲み物は?」
「あぁ…」
どうしよう…。なんて言おう…。
「えっと、喉が渇いてたからその場で飲んじゃったんだ」
あははは…という渇いた笑いを返してみる。うぅ…こんな可愛い子に嘘をつくなんて…忍びない…。男の子だけど。
「じゃあ、遠慮なくいただきますね」
だが、私の嘘は通じたようだ。後輩はソーダを飲み始めた。
おいしそうだな…。おいしかったら分けてもらおうかな…。
すると、後輩に変化が起きた。
「うっ、うぅ…」
う?うってなに!?うまいの?まずいの?
そう考えていると、私の上に大きな影が被さった。それは…
「翼…」
そう。翼。真っ黒な…翼。まるで…悪魔の羽の様…
なにか…怖いような…けど、とても艶やかな悪魔のような羽…
「ねぇ…その羽は…なに?」
「えっ、羽って…」
そして、自分の背中を見る後輩。吃驚した後、私を見て悲しそうな顔をした。
「先輩には、バレたくなかったんだけどな…」
そういって、本当に悲しそうな顔をする。
「バレたからには…僕は…先輩を殺さなくちゃいけないんだ…」
そういい、顔を背ける後輩。
死…ぬ?殺す…?可愛い顔して…何いってるの?
「やっぱ、先輩も…同じ顔…するんだ…」
そういう後輩。
「先輩だけは…僕を受け入れてくれると思ったのにな…」
そういう後輩。何がそんなに悲しいの?何を抱えているか…私には分からない。けど…
「受け入れてさせればいいじゃん。」
「えっ?…」
「無理にでも、受け入れさせればいいじゃん。どんなに拒絶されても、どんなに嫌われても…」
いつか、受け入れてくれるから…
そういうと、後輩は…笑った。嬉しそうに、悲しそうに…笑った。
「ありがとう。先輩。なんか、心が軽くなったよ…でも…もう…」
そのとたん、後輩がいきなり手を耳にあてた。
「あっ、はい。……えっ、本当ですか!?はい!ありがとうございます!」
そういい、後輩は私に…特上の笑みを浮かべた。
「先輩…本当にありがとう…。先輩のおかげで…僕は…初めて受け入れてくれた人を…殺さなくてすんだ よ…。ありがとう…」
そう…泣きながら…本当に嬉しそうに笑った。
「でもね…殺さない代わりに、あることをしなくちゃいけなくなったんだ。」
えっ、何それ。いい展開からそれは無い気がするんだけど…
「僕、先輩を手に入れなくちゃいけないんだ。もちろん、僕も賛成だしね」
…何このデジャビュ。嫌な予感しかしない…
「だから…覚悟してね…」
そういい、悪魔の笑みで…どこかへ去っていった。
その笑みは…ひどくきれいだった…。
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はい。今日は、私は何もしてないのに罠にはまりました。
もう嫌だ…
後輩は私の意志を尊重する分まだましだけど…夢に出てくるから避ける方法も無いし寝不足だし…
結局、休暇にならなかった気がする…
ってか、あんた達!自動販売機に何かしたでしょ!!後輩から聞いたんだからね!
私の休暇を邪魔して…許さん!!
そうして、私と現後輩の追いかけっこが始まった。
それが終わった時、私は現後輩にアイアンクローをかます。それが…今の未来。
あの時はのんきに思ってたけど…もしかしたら、今この未来は、無かったのかもしれない…
私は、今まで以上に、未来を大事にしようと思った。
その前に、私の親友に、この心の傷を癒してもらおう…もう…つらすぎる…
それが…フラグになるとは知らずに…
自分、北海道いったことが無いので想像で書いたんですが…どうでしょうか?
不自然な点があったらご報告願います。
ちなみに、現後輩が入れたまずい物は聖水です。
それを飲んだため、悪魔である後輩君の本性が表れました。
そして、夢に出てきたのは、悪魔だからです。
(悪魔って夢に悪夢として出てくる時とかあると思って)
次回は、部員Aの親友が関って来ます。そろそろラストスパートです。
誤字・脱字など、ご報告してくださると助かります。