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私がいろいろな人に飲ませた結果報告書

後輩に聖水を飲ませてみた χ †_(゜ー゜*)β

作者: 榎本あきな

『幼馴染のトマ(ry』第三弾です。

休みの日に出す予定だったんですけど、忙しくて翌日になりました。すいません

ちなみに、今回は不可抗力です。

楽しんでご覧ください


それでわ↓

前回、前々回と、リア充達を罠にはめようとしたが、結果的に私が罠にはまってしまいました。


そんなダメダメな部員Aです。


今回は、誰かをまた罠にはめるため…ではなく、精神を安らげるために北海道へ行ってきます。


「ということで、みんなよろしくねー」


そういって、北海道へ行くための準備をするために、私は家に帰った。


* ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ *

部員Aがいなくなった後…


後輩達は、何かよからぬ事?を企んでいた。


「なぁなぁ、俺に提案があるんだけど…」


そういって話し始めた後輩A。その内容は…


『先輩にまずい物をのませてみよう』通称『χ-カイ-』


「作戦内容は、こうだ!!」


要約すると、先輩に見た目普通のまずい飲み物を渡して飲ませる。という物だった。


「みんなも、いつもの仕返ししたいだろ?」


そういう後輩A。だが、みんなが乗り気なときに…横槍が入った。


「どうやって渡すの?」


そこから、沈黙が広がった。みんなは一気にテンションを落とし、この質問をした生徒は慌てていた。

すると…


「私が用意します。お金は有り余っていますし」


と、何故か金持ちなのにこの高校に来た生徒が言った。


みんなのテンションは急上昇。


「よし!じゃあ、明日校門前に集合な!」


だが、また横槍が入った。


「あっ…、先輩の居場所って…北海道だ…よね?」


おそるおそるいった生徒。そして、みんなのテンションは急降下。だが、またしても…


「飛行機ならありますし、ついでに一泊でもしていきます?」


またまた金持ちの生徒が言った。みんなは嬉しそうに顔を輝かせている。


「じゃあ、明日の八時に荷物まとめて集合な!お前もいいか?」

「はい。その時間なら用意できます」


そういって、みんなは解散し――――――


「お前も来るんだぞ!」

「?」


当然、後輩Aが僕の方を指差した。?僕の後ろは誰もいないけど…


「お前だよお・ま・え!なんで自分は違うだろう。みたいな顔して後ろを振り向くんだよ!」

「へ?僕?」

「お前以外に誰がいるんだよ…。で、当然行くよな?」

「ああ。僕は当然…」


そう区切る。後輩Aが嬉しそうな顔をする。そう、僕は当然…


「行くわけないじゃないか」


そういったとたん、みんながずっこけた。どうしたんだろう?


「お前…そこは普通行くって言う所だろ!ってか、心底不思議そうな顔するな!」


?普通は行かないだと思うんだけれど…


「で?なんで行けないんだ?」

「面倒くさいから」

「………」

「嘘だよ。そんな顔しないで。怖くないけど。本当に用事があるんだよ」

「…はぁ…。嘘ついてるようにも見えないし、今日は無理に連れてかねぇよ」

「ありがとう。じゃ!」


そういって、僕は学校を出た。


* ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ *


私は、北海道に来ました!


いや~、寒い。寒すぎる。でも、雪とかあってテンションあがります。除雪とか大変そうだなー。

そのとき


「あっ、先輩!」


そう、言ってきた人がいた。


この子は私の中学の後輩。イケメンなのに女の影が無い不思議な子です。


「お久しぶりです!先輩」

「うん。久しぶり。でも、なんで北海道に?」

「ああ。僕、北海道の学校に進学したので」


へ~。そんなんだ。知らなかったな~。私、幼馴染を倒す計画を練っていて気がつかなかったや。


…それにしても…かわいい…。なんとういう天使…。イケメンというよりショタだな。これは。


「ところで、なんで先輩は?」

「…ちょっとね…」

「ふーん。」


なんか遠い目をしてしまうのはご愛嬌です。というより…ちょっと機嫌悪くなった?

そう思っていると、後輩は言ってきた。


「あっ、先輩。観光なら僕が案内しますよ!一人じゃ分かりにくいでしょ?」

「うん!助かるよ。ありがとう」


そういって天使の微笑みを浮かべる後輩。私は先に進む後輩を見て和みながらついっていった。


* ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ *


そこは…町を見下ろせる雪の丘だった。


「先輩!どうです?きれいでしょ!」

「うん。きれい……」


まさに雪化粧。とてもきれいだった。


「ここ、僕のお気に入りなんです。だから、あまり知られたくないんですけど…先輩は特別ですよ?」


そういって人差し指を唇にあてる後輩。男がやったら普通キモイんだけど…なぜか後輩がやると可愛いという感想しか出てこない…。すごいなぁ…


「なんか…喉かわいちゃった。ここら辺に自動販売機ある?」

「あっ、はい。ありますよ。買ってきましょうか?」

「ううん。いいよ。自分で買ってくる。何か飲みたいものある?」

「えっ、いいですよ。喉渇いてないし」

「いいよ。先輩のおごり!」


そういうと、ちょっと笑った。


「じゃあ、ソーダお願いします」

「わかった。じゃあ、行って来るね!」

「足元、気をつけてください」

「りょーかい!」


そういって、駆け足で私は自動販売機の方へ行った。




小声「おい。来たぞ。隠れろ!」

小声「でも、こんなのでいいの?」

小声「大丈夫だ。先輩は、この自動販売機で飲み物を買うと俺の勘がつげている!」

小声「信じられない…。でも、自動販売機の飲み物の中身を全部違うのに替えるのは…無いでしょ」

小声「大丈夫だ!まかせろ!とりあえず隠れとけ!」

小声「はーい…」




自動販売機見つけた…。途中で迷子になるところだったよ…


とりあえず、飲み物買おっと。


えっと…ソーダと…あっ、やべ…お金足りない…


…まぁいいや。先輩のおごりとかいっちゃった手前、ソーダは買わないといけないし、ここはソーダを買って私は飲まない。うん。よし!


そう考え、私はソーダをひとつ購入し、後輩のもとへ戻っていった。




「やっぱり俺の言ったとおりだろ?」

「でも…一ついい?」

「?いいけど…」

「あの飲み物をほかの人に飲ませたら…どうなるの?」

「……よし。帰ろう。」

「はぁ…。どうなっても知らないからね…」




「おーい!買って来たよー!」

「あっ、先輩。お帰りなさい。道、分かりました?」

「うん。大丈夫だよ」


迷いかけたとは決していわない。それに、最終的にはたどり着いたし。


「はい。ソーダでよかったよね」

「はい。ありがとうございます。…?先輩。先輩の飲み物は?」

「あぁ…」


どうしよう…。なんて言おう…。


「えっと、喉が渇いてたからその場で飲んじゃったんだ」


あははは…という渇いた笑いを返してみる。うぅ…こんな可愛い子に嘘をつくなんて…忍びない…。男の子だけど。


「じゃあ、遠慮なくいただきますね」


だが、私の嘘は通じたようだ。後輩はソーダを飲み始めた。

おいしそうだな…。おいしかったら分けてもらおうかな…。


すると、後輩に変化が起きた。


「うっ、うぅ…」


う?うってなに!?うまいの?まずいの?

そう考えていると、私の上に大きな影が被さった。それは…


「翼…」


そう。翼。真っ黒な…翼。まるで…悪魔の羽の様…

なにか…怖いような…けど、とても艶やかな悪魔のような羽…


「ねぇ…その羽は…なに?」

「えっ、羽って…」


そして、自分の背中を見る後輩。吃驚した後、私を見て悲しそうな顔をした。


「先輩には、バレたくなかったんだけどな…」


そういって、本当に悲しそうな顔をする。


「バレたからには…僕は…先輩を殺さなくちゃいけないんだ…」


そういい、顔を背ける後輩。

死…ぬ?殺す…?可愛い顔して…何いってるの?


「やっぱ、先輩も…同じ顔…するんだ…」


そういう後輩。


「先輩だけは…僕を受け入れてくれると思ったのにな…」


そういう後輩。何がそんなに悲しいの?何を抱えているか…私には分からない。けど…


「受け入れてさせればいいじゃん。」

「えっ?…」

「無理にでも、受け入れさせればいいじゃん。どんなに拒絶されても、どんなに嫌われても…」

いつか、受け入れてくれるから…


そういうと、後輩は…笑った。嬉しそうに、悲しそうに…笑った。


「ありがとう。先輩。なんか、心が軽くなったよ…でも…もう…」


そのとたん、後輩がいきなり手を耳にあてた。


「あっ、はい。……えっ、本当ですか!?はい!ありがとうございます!」


そういい、後輩は私に…特上の笑みを浮かべた。


「先輩…本当にありがとう…。先輩のおかげで…僕は…初めて受け入れてくれた人を…殺さなくてすんだ よ…。ありがとう…」


そう…泣きながら…本当に嬉しそうに笑った。


「でもね…殺さない代わりに、あることをしなくちゃいけなくなったんだ。」


えっ、何それ。いい展開からそれは無い気がするんだけど…


「僕、先輩を手に入れなくちゃいけないんだ。もちろん、僕も賛成だしね」


…何このデジャビュ。嫌な予感しかしない…


「だから…覚悟してね…」


そういい、悪魔の笑みで…どこかへ去っていった。

その笑みは…ひどくきれいだった…。


* ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ *

はい。今日は、私は何もしてないのに罠にはまりました。


もう嫌だ…


後輩は私の意志を尊重する分まだましだけど…夢に出てくるから避ける方法も無いし寝不足だし…


結局、休暇にならなかった気がする…


ってか、あんた達!自動販売機に何かしたでしょ!!後輩から聞いたんだからね!


私の休暇を邪魔して…許さん!!


そうして、私と現後輩の追いかけっこが始まった。

それが終わった時、私は現後輩にアイアンクローをかます。それが…今の未来。

あの時はのんきに思ってたけど…もしかしたら、今この未来は、無かったのかもしれない…

私は、今まで以上に、未来を大事にしようと思った。


その前に、私の親友に、この心の傷を癒してもらおう…もう…つらすぎる…

それが…フラグになるとは知らずに…

自分、北海道いったことが無いので想像で書いたんですが…どうでしょうか?

不自然な点があったらご報告願います。


ちなみに、現後輩が入れたまずい物は聖水です。

それを飲んだため、悪魔である後輩君の本性が表れました。

そして、夢に出てきたのは、悪魔だからです。

(悪魔って夢に悪夢として出てくる時とかあると思って)


次回は、部員Aの親友が関って来ます。そろそろラストスパートです。


誤字・脱字など、ご報告してくださると助かります。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 聖水と聞いてアレ(黄金の水)を連想しました(笑) アレな人にはたまらないアレです。 [一言] 「僕、先輩を手に入れなくちゃいけないんだ。もちろん、僕も賛成だしね」 そのまま立ち去らないで…
2013/04/15 15:03 退会済み
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