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9・校舎、不思議発見の下準備

昼休みが終わりそうなころ、俺と深娜は屋上にいた。流石に春先で授業間近となると誰もいないものだ。

昼休み一杯引きずられる様に案内させられた俺の首には痣がくっきりと残ってます。

さらに周りから無能の称号を頂きました。多少へこんでます。

それでも案内をしっかりこなした俺って偉いよね?

深娜の方はというと以外にしっかりと聞いているではありませんか!

ビックリです

「そしてここが屋上ね。入り口はそこ以外はないし見張らしがいいわね」

「そ、そうすか」

ようやく手を話してもらって、身体中に酸素を送る真っ最中な俺は肩で息をしてます

「これだけじゃ情報が足りなすぎね。放課後も調べるわよ」

「へ?何を」

飛来するハンマー

「そうですね、放課後も頑張りましょう」

一歩間違えなくても痛いんだよ?

そんな時ふとケータイを見てみると12時33分。授業開始まで後2分です。

「走るぞ深娜」

今回ばかりは敬語なんて使えません

「何でよ?」

「後1分47秒で授業開始だからだよ」「何で今まで黙ってたのよ」

「あんたが長い間連れ回したからでしょうが」

すると深娜は溜め息をつき

「男のいいわけなんて見苦しいわよ」

「二度ネタ禁止!」

「いいから走るわよ」

「つうか早っ」


50m6秒代の速さで廊下を疾走。

「廊下は6秒代で走るものではありませんよー」


「起立、礼」

「うーし、まだ眠い季節だけど後二時間頑張れよー」

理科の棚崎(たなさき)先生はとても人気のある先生です。そして先生は伸びる指示棒をヒュンヒュンとしならせながら

「せ、先生。何故耳や鼻を集中的に叩くんですか。い、痛いんですよ特に鼻」

「遅刻者に話す舌は持たん」

「それはエゴだよ。先生!」

「黙れ小僧、貴様に生徒の気持が分かるのか」


「・・・・そろそろ止めませんか。敵が増えますよ」

「よし、席に戻れ」

いつもこんなんですよ棚崎先生は

「あんた、いつもあんなことしてるわけ?」

「聞くな。お願いだから」

僕が咬ませ犬だからですか?


さてさてここからは話を円滑に、さらに俺の悲しさを削減させるために箇条書きで行きたいのですがいいですか?

いいよね?


・理科で静電気の実験

・異常に溜めた静電気を俺に放つ

・利腕の筋肉が痙攣

・その後何故か小テスト・破滅



「さようならー」


HRも終り、皆部活やら委員会やら遊びやらで教室を後にする中、残っているのは俺と慎、加弥と崎塚と深娜。

組み合わせとしては悪い方に見えて仕方ありません。

放課後に続きの案内をすると言ったらワラワラと群がる様に男子が集まったのだが冷たい視線に皆去っていったのだ。そして残ったのがこのメンバーなのだ。

もしかしたら俺らの目的がばれるのかとハラハラしたのだが、今日はあくまで学校の造りを見るだけで止まったので幸い何事もなかった。

その代わり加弥によって俺の過去が暴かれたのだった。

だから崎塚、そんなに落ち込んだ俺を撮影するのが楽しいの?

コクリ

ウワーンイジメだー。我が友慎よ、助けてください

「いや、ちょっと無理かな」

裏切り者ー、

ちなみに加弥によって暴かれた過去話は俺の心にユトリが出来たらはなしますから。だから今は許して

「これで一通り校舎内は把握したわ。続きはまた今度ね」

「よーしお疲れ。楽しかったなー。それにしても深娜さん、なんでいつもそんな顔してるの?笑ったりしたらもっと可愛くなるのに」

だめですよ加弥、そこは聞きたくても聞けない地雷地帯ですよ

深娜はいつもと変わらない鉄のような表情で

「貴方達に迷惑はかけてないわ」

すると加弥は

「ならアタシは迷惑してるよ。楽しいのにそんな顔だと嫌だもん。楽しかったら笑わなきゃ。それとも全部がつまらないの?」

「それなら嬉しいんだけどね」

深娜の眼には氷の様な冷たさの中に映る諦めの様な哀しさの様な色があった気がする。

「そろそろ帰りましょう」

無理に話を切った深娜は玄関へと足を向けた。

その後ろ姿を見続ける俺に後ろから羽交い締めを仕掛けて拘束する慎。き、貴様、裏切るのか。

そして顔をわし掴みにしながら加弥は

「霞、あんたなんか酷いことしたんでしょう」

「昨日在ったばっかなのに何が出来るんだよ」

「いやらしいよ、霞君」

「貴方は何を勘違いしてるんだい崎塚。俺は何も知らんし何もしてない。神に誓うよ」

「髪に?」

「それは30代から40代のお父様方だよ。なにを勘違いしてるんだい」

「二度ネタ禁止だよ」

「もういいよ、さっさと離して、タイムサービスに間に合わないから」

乱暴に拘束を解除して逃走。多分明日から大変だろうな



さて、場所が変わって商店街。何?突然すぎ?気にしない気にしない、


いつもお世話になっている八百屋さんはとっても安くてサービス満点なお気に入りの店だ。野菜類はここで買うように決めているのだ。他にもなんとか間に合ったタイムサービスで買い物していたが、ちょくちょく深娜を見て何故かとてめ沈んでいるようなた気がした。

そんな重い空気のまま家に帰った俺は、また深娜による暴挙に苦しめられたのだった。

救いの手ってないのかな?

ないのか・・・・

もう疲れた。今日は疲れたからこれぐらいで勘弁してやる。

じゃ、また明日。

俺が生きてたら

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