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47・飲み過ぎと誤解?

綾萌「寄るな愚民。私に触れていいのは悠一だけだ!」

佐山「何処を見て叫んでいる。それから黙ってろ五月蝿い。つうかここを何処だと思っている?」

綾萌「私と悠一が裸の付き合いをするに相応しい―――」

佐山「出ていけ!」

綾萌「ふっ。風呂に一緒に入るだけなのにあそこまで恥ずかしがる悠一もまた可愛いな―――おっと。血を拭かなければ」



つづく?


自然と目が醒め大きく伸びをしようとしたのに動けない

不思議に思い視線を下に向けると深娜が肩に頭を乗せたまま腰やや上辺りに抱きついていた。腕ごと掴んでいるので身動きがとれない

「・・・うぅむ」

試しに腕を抜こうとしたが何かを察知した深娜は拘束を強め逃がすまいと爪までたててきた

右腕に尋常じゃない痛みを感じたので即脱出を諦め大人しくする

すると拘束は緩みまた静かな寝息が聞こえる

右腕には深娜の爪

左腕には深娜の胸

神よ、これは試練と言う名を語った嫌がらせか?




◇ 深娜島、沖約1km


丸一日掛けて走り回り遂に最後の島に辿り着いた加弥は銛を片手に船首を陣取っていた

波しぶきは闘気の様に加弥の周りを舞っている

「霞・・・・覚悟!」


船尾の方では既に朝食が始まっているのだがいくら声を掛けても返事が無いので諦めて置いてきぼりのメンバーで食べていた。朝からマグロのお刺身です

「しっかし霞遭遇率めっちゃ低かったな」

「うん。次で最後の島だからね。あ、醤油ちょうだい」

「あいよ。山下、生きてる?」

「あぃ。ギリギリ飯食べれるくらいには」

まだ青白い顔で刺身を摘まむ山下は操舵室に声を掛ける

「先輩、最後の島って深娜先輩の島っスよね」

「ああ。姉御が貰った無人島だよ」

欠伸を噛み殺しながらも巧みに船を操り目的地の深娜島を目指す

そんな会話のやり取りに首をかしげる二人

「え?姉御って島持ってんの?リッチマン?」

「凄いね大川さん。でもなんで最後に残したんですか?一番いそうじゃないですか」

「え?だって姉御の恋人候補だろ?やっぱ邪魔しちゃ駄目じゃ・・・」

突然会話が止まった事に疑問を持った食事組が操舵室を見ると、船首の方で銛を構えた加弥が操舵室目掛け跳躍し

「ヤイサホー!」

銛を投げた






「・・・さて、どうしたものか」

俺の肩を枕に思いっきり熟睡してる深娜は揺すっても声を掛けても起きる気配がない。そんなわけでなんかもう諦めようと思い別の事を考えていた。まず一番の問題は佐藤さんが家に来るって言ってた事だな。来週だったと思ったがどうやって深娜達にバレずに地下に行くか。いっそちょっと買い物でも頼むか?しかし4人同時は難しいだろうな。慎は適当でいいけど加弥と洸夜は・・・・ちょっとお願いすればいいか。深娜は・・・・あっれー超強敵じゃね?でも流石にバレる訳にもいかんしかといって家にいられたら隠せんだろうなー

「・・・ん」

あぁ深娜さっさと起きろや!どんだけ俺耐えなきゃいかんか分かるか!分からんよな夢の中じゃ!

一応俺男だよ?そんな無防備にされたら困るわけよ。そりゃ信頼してくれてるのかなって心の中で自意識過剰な部分があるけどそれでもやっぱ最低限守る距離はあるでしょ?ねぇ聞いてる深娜?

「・・・・・」

はいはい逃げない逃げないから拘束強くしないで当たってるから胸極度に当たってるからお願いだから早く起きて頼むから

「あぁもういい加減にしんしゃい!」

右腕流血覚悟で振り上げると爪痕のお土産を頂き自由を勝ち取った

だが未だ寄り掛かって寝てるお子様は左腕に張り付いたままである

「みーなー。起きろー」

自由を勝ち取った右で揺すっていると深娜がピクっと動きゆっくり頭を上げた

「・・・・・」

「おはよ」

「・・・・・・ねむ」

「起きろ。もしくは腕を離そうね。俺も限界ってあるんだよ?」

「・・・あたまいたい」

「飲み過ぎ。ベットに行って二度寝してくれ」

「・・・・・ん」

のそっとした動きで離れた深娜はしばし隣に座ったまま俯いている

「・・・・・何時?」

「6時ぐらいじゃねーかな?」

「・・・・・眠い」

脱力して人の膝に頭を乗せた深娜は二度寝をするため頭の位置を調整し始めた。おいこらベットに行けや

「おーい深娜、なんで人を枕にしてんだ」

「・・・・・・」

寝やがった。はえーなおい。つーかそろそろ加弥辺りがいつ来てもおかしくないんだよな・・・・いや、来たなこりゃ。海岸で雄叫び聞こえた気がしたし。どーすっかなー




って考えてる暇ねーや。林の中がやたら騒がしいから来たな

「かすみぃぃぃ!見付けたぁぁ!」

視界に飛び込んできた加弥は、銛を片手に砂塵を撒き散らしながら滑り込んできた

そして膝の上で惰眠を貪る深娜を見付けるなり銛を構えた

「うん。加弥、落ち着くってとっても大事だと僕は思うな」

「霞、我慢って体によくないよね?」

どうしよう。全く会話が噛み合わねー。このままだと俺串刺しにされそうだから少し強く言ってみるか

「止めろ加弥。深娜が寝てんだよ」

「!!!」

その場に銛を落とした加弥は信じられないモノを見るような顔でワナワナと震えだしその場に崩れ落ちた

続いてやってきたお嬢親衛隊と思われる二人は俺と深娜を交互にみて『おぉぉ』と意味深に唸り、慎は俺と深娜を交互にみて『きぃぃ!羨ましい』とかほざき、洸夜は俺と深娜を交互にみて倒れた。そして最後にふらふらとやって来た山下は俺と深娜を交互にみて力尽きた。ほんとバリエーション豊富だよな俺の周りって。溜め息をついてから膝の上の頭に軽くチョップをかました

作者です。忘れてますね?ウドの大木ですよ?

いやー今回は短くてほんと申し訳ない。まさか我輩に短期的スランプが発生するとは思わなかった


まぁ次回はもうちょい頑張ります

取り敢えず次回は深娜VS加弥&洸夜

慎、海の藻屑

霞、試練再びの三本でお送りします



また見てね!

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