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3・逝って来ます

今俺は椅子に座らされている。

左右には屈強な大男が二人立っている。さっき見てみたが服の胸元が片方だけ出っ張っている。見たことあるよーな形で

それは忘れよう

そして俺の視線の先には若い男と派手な服を着た女がいる。どうやら女がボスらしい。


「すまないな少年、何の連絡もなしに連れてきてしまって。ま、運が悪かったな」

「謝るのか挑発するのかどっちかにしろ」

「なら運が悪かったな小僧」

俺こいつキライ

「そう怒るな少年、これもお嬢様のためなのだ。協力してくれたらそれなりの礼はするつもりだぞ」

「うるせー。拉致っといてよくそんなこ・・・・。」

左右の大男はスッと懐に手を忍ばせてる

「分かった。言うこと聞くから止めて」

「そうかそうか。それはありがたい。では説明をする。一度しか言わないからしっかり聞いてくれ」

男は一枚のメモを見せる。よく知った文字だ

*光世高校*


「見覚え有るだろ?君の通う学校だ。実はその学校にとある物があってね、是非見付けてほしいんだ。勿論盗まなくていい。場所さえ見付けてくれればそれでいい。探して欲しい物の名前はゼオン。それしか分からない。」

「なんだそりゃ、なんで学校にあんたらが欲しいもんがあん・・・・・」

左右の大男はスッと懐に手を忍ばせる

「分かった。聞かないから許して」

若い男の合図で大男は部屋から出ていく。

部屋には三人だけとなった。

すると今まで黙っていた女はゆっくりと立ち上がり何かを誘うように近付いてくる。

普通の男ならドキドキするだろう。

俺は寒気がした。

甘く漂う香水の匂い

普通の男ならウットリするだろう

俺は鼻が曲がる

「お願いね、必ず見付けてちょうだい」

甘く囁く声

普通の男なら尻尾を振って頷くだろう

俺は頭が痛くなってきた。

要するに俺はこーゆー女は大嫌いなのだ

「あー近付くな、香水の匂いが移る。あっちいけ。シッシッ」



そして俺は気を失った

首が危ない方に曲がりながら



僕、もう眠いよ、パト〇ッシュ

このまま永眠かもな俺

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