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23・見た目と内心と総合的ないい加減差と

ああ、前書きかい、

初めまして。僕はリオ。偶々雨が続いて立ち往生で暇だったから助かるよ

読んでみたけど、今回は「人の持つ表と裏、想像と現実」がテーマみたいだね

人には社交的な面と隠し続けたい面が存在するんだ。僕にもある様に君にもあるんだよ。

イメージだけが全てじゃなく、実際に見て初めて気付く事だってあるんだ


それじゃあどうぞ

ピンポンパンポ〜ン

「次に呼ばれる生徒は第二生徒会室に来てください」

昼食の時間に全クラスに流れる放送。どうやら新室長と副が呼ばれているようだ

「大川深娜さん、噛ませ犬下道」

「誰が噛ませ犬下道じゃい!」

モップ片手に放送室に殴り込みに行く俺


「お昼ぐらいゆっくりさせてほしいわね」

溜め息をつきながら兎の絵の描いた弁当箱をしまう深娜。(この弁当箱を選んだのは加弥)




「初めまして、改めて自己紹介をする。会長だ。最後に様を付けるとポイントアップだ」

「貴様何言ってんだ?」

隣の副会長は平然と言う

「ふふふ、3ポイントアップだ」

「シネ、キサマ」

こんなやりとりを10分程続け本題に入る

「では早速用件を伝える。君達は室長、副室長になった時点で生徒会の一員となる。つまり私の下僕だ」

「はい、会長様」

手をあげる俺

「2ポイントだ。何かね?」

「死ねクソヤロウって言っていいですか?」

「困るね。君みたいな自尊心が強い生徒は」

「死ねクソヤロウ生徒会長様」

「2ポイント追加でマイナス235892だ」

「あはははは」

「ふふふふふ」

お互い笑い合う

「死ねクソ会長様!」

「甘いぞ噛ませ犬風情か!」

テーブルから高々と飛び跳ね、お互い手にしたモップと箒が交差する

お互い致命傷を与えられず着地と同時に手に持つ物を投げる

弾きあった二本の武器は宙を舞い、互いの手に戻る

「ふふふ、中々腕を上げたね」

「ふん、これからだ。行くぞ!」


「黙れ」

「黙りなさい」

サイドから強烈なストレートを受け無様に倒れる二人






「あーうん。話が脱線したね。今回集まってもらったのは君達に生徒会の仕事を担当してもらいたいんだ。そんなたいした仕事ではない。委員会や部活動がどれだけ成果を上げているかとか不正を行ってないかなどを監視してもらう仕事だ」

会長はホワイトボードに色々と書きだした


【量産の暁には他のモビルス○ツなどあっというま・・・】


【ソロモンよ、私は帰っ・・・】

【ジーク・ジオ○】



しばらくお待ちください


ま、待ちたまえ三木原君、これはほんのジョークだぎょ〜




「三年から順に決めて」

ホワイトボードの裏で無惨な死を遂げた会長を無視して考えてみる

「何がいいと思う」

「私としてはここかしら」


そこは部活動運営会計及び運営状況の調査


「ふむ、確かにこれなら学校全体が調べれるな」

「決定ね」

そう言ってボードに2−Cと書き席へ戻る


「うむ、全て決まったようだね。ではこれにて解散だ」

白眼の会長の後ろで腹話術の様に話す副会長を横目に生徒会室を後にした







只今4時20分

放課後です

「これより第一回部活意識調査を開始しまーす」

『わ〜』

「まずは成績優秀部員真面目のラグビー部。」

『頑張って男子〜』

『なんで男子?』

『だってなんか汚そう』



と言うわけでラグビー部、部室にて俺と慎は部長の田村先輩の前に座っている

「ぶっちゃけ綺麗だよな部室」

「凄い綺麗だ」

「勿論だとも。我々部員は綺麗好きだ」

草原の油絵に花瓶、白のテーブルにはレモンティーにチーズケーキ。誇り一つ見当たらない床


「皆来ればよかったのに」

チーズケーキを口に運びながら慎はグチる


「それで、今回は何かあったのかね?」

「今回は挨拶と簡単な会費の運用用途です」

「ふむ、運用用途は簡単だ。道具の整備や買い足し、後このケーキとかだ」

「成程。分かりました。後もう一つ、これは単純な質問です。この学校の不振に思った点はありますか?」

「不振な点・・・・・・ああ、先輩が言ってたな。実験棟に開かない部屋があるそうだ」

「開かない部屋?」

「ああ、なんでも4、5年は空いてないそうだ」

「そうですか。ありがとうございました。慎、帰るぞ・・・あれ?」

隣にいるはずの慎がいない?

「か、霞〜たしけて〜」

「慎〜」

両サイドを屈強なラガーマンに抱えられグランドに引きずられていく


「慎、グットラック!」

「裏切り者〜・・・」



さて次は野球部・・・


「シニクサレバッター!」

「はっはー。滑ってバット飛ぶかもしれないぜ〜」

「貴様等、それでも野球部か!腕立て2万秒!」



「パス?」

『パス』




次は・・・・・・・・・・


「そろそろ引き上げない?今日は霞の家にお客さん来るんでしょ」

「思い出させないでくれ。忘れてたいんだ永久に」

「霞、失礼は許さないわよ」

「すいませんすいません消ゴムの角でグリグリしないで消えちゃうから」


そうなんです。今日家にお嬢が来るんです。

最悪です

なんでも挨拶がてら来るそうだが迷惑このうえない

飯作るの俺だよ?

ワザワザ俺だよ?

絶対文句言うよ?


「霞、お嬢様への失礼は許さないわよ」

「すいませんすいませんシャーペンに付いてる消ゴムでグリグリしないで」






我が家にて


「なんで俺も幸澤と同じ服装なんだい?」

黒のスーツを着こなし片手にナプキンを乗せ、直立で立つ俺

「すまないね。これもお嬢様に失礼の無いためなんだよ」

幸澤は涼しい顔でお嬢の隣に立っている

「初めまして皆さん。私は菊地財閥総責任者の菊地麗奈(きくちれな)と言います。以後御見知りおきを」

優雅に頭を下げる麗奈嬢、ピンクと白のドレスに身を包み、栗色の髪は腰まで伸び、人形の様な顔付きは俺から見ても美人だ。慎に至っては

「私のことは下僕と御呼び下さい麗奈様」

「なら下僕、料理を運んで」

「カシコマリマシタマイますた〜」

狂ってるよ

「それはそうと今日のメニューは何かしら?」

「ただのカレーだ」

「カレー?冗談にしては笑えないわね」

「はっはっは、なら今すぐ自宅に帰りやがれ」

首筋に伸びる銀色で鋭利な・・・

「すいません深娜さんもうしません」


「でも霞のカレー美味しいよ」

加弥はスプーン片手に戦闘モード

「ふふふ、これでも私は食事にうるさいですのよ」



運ばれてきたカレーはシーフード中辛仕立て

サザエのワタ、蟹味噌、アサリの煮汁を使いコクのある味に仕上げ、煮すぎると固くなる魚貝類を程よい柔らかさで仕立てる。

ご飯は擦った人参を混ぜたバターライス、

水は少し少なくして味を堪能して頂く



まずはお嬢が一口


「・・・・・・・・・まあ、・・・中々じゃ・・・ないかしら」

目は既にカレーをロックおん!


次に加弥が・・・・

「おかわり!」

「味わえよ」

既に皿は空である。オソルベシ


「深娜、彼方毎日こんな料理を食べてるの?」

「いいえ。今回は雪澤が料金を負担するとの事で豪華になったまでです。いつもは普通の料理です」

「そう、なら霞、彼方明日から私の家の料理長を担当しなさい」

「はっはっは、誰がやるか」

「何が不満なのよ。給料は出すわよ」

「根本的に香水嫌いだしそういう性格嫌いだから」


「私がこんなに頼んでいるのにですか?」

「頼んでる人が椅子に座って俺の友達を下僕扱いか?」

「・・・・・・分かりました。諦めましょう」

そう言ってカレーを食べ始める


「おかわり!」

「だから味わえ加弥」

「霞君、後で作り方教えて」

「はいはい了解」

「おい霞、なんで俺のカレーにはゲソが大量に入ってるんだ?」

「単純な悪戯だ」



食事はとてもにぎやかだった。


ただ深娜は口数が少ない気がした


一時間後



「改めて説明しますわ。皆さんに探して頂きたいのはゼオン。お父様が亡くなる前に話して下さった遺言の様なものです。光世高校の何処かにあるとしか言ってません。ですので皆さん、お父様の遺言の真意を私は知りたいのです。どうかお願いします」

頭を下げる麗奈は確かに真剣だった

やはりこうなると断れないのが俺なのである

「つう事だ。皆、いいかな?」

皆は笑って頷いてくれた

「だそうだお嬢」

「ありがとう皆さん、私に出来ることがあれば言ってくださいね」

「ならその香水つけて家に来るの止めろ。鼻が痛い。せめて後10倍薄めろ」

「何言ってるの?彼方には女性の苦労が分からないの?常に美しくなきゃいけなくてよ」

「だが皆は化粧無くてもお前より魅力的だと俺は思うが?」

『!!!』

数名の動きが止まる


「彼方の感性がおかしいだけですわ。まあいいでしょう。今日はこの辺で帰りましょう。幸澤」

「はい、お嬢様」

幸澤は素早く居間の戸を開け道を作る

優雅に帰ろうとするお嬢を深娜は寂しそうに見ていた


仕方ない


「お嬢、香水なしで普通の服だったらたまに飯食いに来ても構わんぞ」

「・・・・・・考えておきますわ」

そう言い残し帰ったお嬢

それに続くように皆も帰り静かになった


台所で片付けをする俺に深娜が話しかける

「なんでお嬢様を誘ったの。嫌いなんでしょ」

「ああ嫌いだ。だがお前にとっては家族なんだろ?たまには良いさ」

「そう・・・・」

後ろに立つ深娜の表情は分からない


でも多分・・・


「ありがとう」


笑ってるさ







「お嬢様、いかが致しますか」

黒光するベンツを走らせる幸澤

「そうね・・・・・・まだいいわ」

麗奈は相変わらず優雅に腰かけている

「かしこまりました」

無言の車内

いつもと変わらない静寂

しかし何処かいつもと違った

「幸澤」

「はい、お嬢様」

「来週にでもまた行こうかしら」

「かしこまりました。手配しておきます」


いつもより暖かい車内だった

楽しんで貰えたかな?

いつか君達にも表と裏を見せることが出来る友達に会えるといいね

あ、雨が止んだ。それじゃあ。またいつか





がー、なんだこの後書き何故笑いがないんだ!

何でなんだ〜(家の窓から叫ぶ)


ブロロロロロロロロロロロ

なんだこの音は!(どかしゃっ)

ぎゃ〜〜


おや、何かぶつけたかな?

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