200文字シリーズ 穿ち、込み上げ、溢れ出る [二百文字] 作者: 尖角 掲載日:2011/10/15 降り続ける雨は止むことを知らず、心を穿ち続ける。 果たして、君と付き合いだしたのはいつだったか? 女は記念日にうるさいから、昔は覚えていたのに。 君の誕生日すら思い出すことのできない、今の俺。 心の底から、無性に悲しさが心から込み上げてくる。 ポコポコッ――― それは泥沼から出る気泡のように、 無駄に悲しく、無駄に切なく溢れ出る。 叶わなかった恋ならば、 未練が残る恋ならば、 例え君が忘れても、僕は君を忘れやしない。