伝わってるよね?
「……お、おかえりなさいお姉ちゃん! きょ、今日はどうだった?」
「うん、ただいま鴇杜くん。それが、今日はちょっと良いことがあって」
「……っ!! そうなんだ! じゃあ、また後で聞かせてほしいな!」
「うん、もちろん!」
それから、数時間経て。
カフェ『RUHE』にて、いつものように可愛く迎えてくれる鴇杜くん。そもそもめちゃくちゃ可愛い人が可愛く迎えてくれるんだから、それはもう可愛くないはずがないわけで。……はぁ、ほんと癒し。
「……お、お待たせお姉ちゃん。そ、それじゃご注文をお伺いするね?」
「……うーん、それじゃあ……うん、いつもので」
「うん、ありがと。そ、それじゃちょっと待っててね」
その後、いつもの通り注文を受けそそくさと去っていく鴇杜くん。いやーどこかで一度は言ってみたかったんだよね、いつものって。……うん、伝わってるよね? まあ、ほぼいつも同じだから大丈夫だと思うけど……でも、違っても何の問題もないし全然良いんだけどね。
ともあれ、のんびり鴇杜くんを待っていると、近くを通ったのはさながら執事の如く優雅な所作でトレイを片手で運ぶオールバックの美男子。……いや、実際には見たことないけども、執事さん。
……まあ、それはともあれ……うん、邪魔しちゃうのは申し訳ない。ない、けれど……うん、ちょっとだけならいいよね? そういうわけで――
「……ねえ、愛斗さん。忙しいところごめんではあるんだけど、ちょっとだけいいかな?」
「ん? どうしたパンチラ女」
「だからパンチラ女と呼ぶんじゃない!!」




