なろうニワカですが、良いですか?
「小説家になろう」は文章で食べていくことを目指してきたプロ意識のある方々がしのぎを削る投稿場所なのか、素人がSNSとして言葉を紡いで良い投稿場所なのか。
私は後者です。インターネットが普及した時代、ノータッチのままでいるのも怖い。けれど、文書系にせよ、画像系にせよ、動画系にせよ、SNSにログインするのも怖い。そんな私が勇気を振り絞って、初めて開いた扉が「小説家になろう」でした。
素人が投稿しても良いという考え方の主軸になるのは、実際に資格等は不要であることと商業利用というわけではないことだと思います。つまり、前者の主張をする方々は少なくともルールを理由に素人投稿するなとは言えないのです。(もし私に誤解があれば即急にお知らせください。読み専に帰ります。)
対して、投稿される作品の完成度を嘆かれる方もいらっしゃいます。特に、エッセイという分野では見かけやすいのではないでしょうか。感想に対する批判やランキングのシステムに対するご意見もその類だと思います。
私は後者ですが、ここから先は私の目に映る前者の方々です。
小説家になろうの質を保ちたいという思いはサイトへの愛情だと思います。私も、作品のクオリティを言われますと
(でも……投稿して良いって、言われたもん……。)
とシュンとしてしまいます。グサっと来ます。ですが、いわゆる民度というものの話なら質を保ちたいというのは共感できます。何せ、私が数ある有名なSNSにビビったにもかかわらず、小説家になろうにメールアドレスを開け渡せたのはその治安を信じたからです。あんまり心が傷つかないかなと思いました。
加えて、ご本人方が小説やエッセイ等の執筆に本気であられるということだと思っております。素人がいていいのか、大人しくしていたほうがいいのかとは別に、玄人の方々がいらっしゃるのは確かです。きっと、そのような方々は他の方々が書かれた作品もお読みになるのでしょう。そして、その作品や感想、レビューに対しても感情が動く。それだけの熱量があられるのだと思います。
そして、私は複数の優しい作者さん方がいらっしゃることも知っています。見つけてもらえない、もう辞めようかなど心が折れかけている人たちに頑張って!と具体的なアドバイスや感情的な励ましの言葉をくださる方々です。そして、この方々は決して感想やレビューの質が向上してほしいと願う方々と相反するのではありません。どちらも「小説家になろう」を盛り上げたいという愛があると思います。
今回の声をまとめますと
「『小説家になろう』は素人の投稿も認められているサイトだろう。」
「本気で執筆している方々がいらっしゃるのだから、その熱量は覚悟しておくべきだろう。」
「勇気を出して作品を投稿してみようとする素人の芽を摘むようなことは言わないでほしい。」
といったものになります。
本来ならここで終わるべきなのでしょうが、もう1議論させてください。
「本気で執筆をしているような方々は素人作品と玄人作品を早期に見分けられるため、文句を言っているのは玄人でないだろう。」
という意見についてです。
これに関しては私は素人ですので、実際に可能なのかどうかは分かりません。5:5くらいに分かりません。ただ、反対意見を想定しますと、小説家になろう作家の卵を応援してくださっている先輩方がいらっしゃいます。その方々は玄人であっても素人作品を読まれるのではないでしょうか?そして、その方々がご自分のエッセイ等で語られる質に対するご意見は不快さや嘆きを訴えたいのではなく、鼓舞のおつもりで書いていらっしゃるのではないでしょうか?文字媒体はイントネーションがつけられませんから、自分には酷くお怒りに見えた文章を他の人に音読してもらうと大変冷静な言葉にもなりうります。
追加議論のまとめとしては
「玄人読者には見分けがつくから、素人作品の投稿を控える必要はないだろう。」
「素人作品に対する批判をエッセイに載せていらっしゃるのは不快さを主張したいのではないかもしれない。」
私に見える世界の中に、あなたの価値観はあったでしょうか?