第九十四話 終焉を告げる鐘が鳴る
いろいろあったがその後、父さんとフォジュックさんと合流。
互いに簡単な情報を共有し、私達は開けた場所で休息を取っていた。
「お待たせ致しました」
「…………」
奥で話していたウィーラさんとイリスが戻って来た。
様子から見るに……う〜む。イリスは家出でもしてたのかな?
ま〜ともあれ。
「――さ〜てと、落ち着いたところでだ」
私は皆の注目を集め、切り出す。
理由は改めてこれまでの情報を整理するためだ。
「今わかっていることは、ここがこの腕輪の研究施設だったこと、サライズ王国の王族はそこの関係者で代々守っていたこと……」
「……我が国の宰相コランが《無獣》の一人であり、主犯であったこと」
「で、コランが私達をここに連れて来た」
「そして我がハウンドとか言うもう一人の《無獣》と衝突」
「それで俺が参戦して二人で倒した…………」
「え、えーと、どこかのタイミングでウチが乱入して、ライダー……さん?がコランを連れてった……」
ざっとこんな感じか。で〜は次に、
「今だ不明なのが――」
「お兄さんとコランの所在、だね?」
代わりに答えたティアに頷き、肯定する。
う〜む。もちろん、他に気になるところもあるが今一番はそれだ。
先程まで二箇所でドッチャンガッチャン聞こえていた。
そして音が消えたのはほぼ同時。一方が父さん達であるのであれば、もう片方は必然的にライダー兄さんとなる。
だが、合流は出来ていない。あの人が迷子になるとは思えないしな。だからこそおかしい。
「その通〜り!」
「まさかアイツも来ていたとはなぁ。まっ、共犯とは思えないが」
「そもそも我は兄がいたことに驚きなのじゃが」
「そうですね、私も驚きました」
うッ!
痛いことを突いてくるね〜!
一応、ライダー兄さんのことは簡単に話してある。
隠していたし、いろいろ言われると思ったが、案外素直に受け入れてくれて良かった良かった。
「と、とにかくだ!安否が気になるわけだ」
「そうだね…………ん?そういえば――」
ティアが何かに気付いたようにイリスに視線を向ける。
「な、なんですか!?」
イリスはおどおどとしながら身構える。
「イリスはさ、なんでお兄さんに乗って来たの?さっきは遮られちゃったけど」
「――ッ!」
「そういえばそうだな」
全員が一気にイリスに注目する。
「え、え、でも……」
イリスはウィーラさんの方を恐る恐る確認する。
「――話しなさい」
「はい!!実はですね、ウチはコ――」
――ドゴォォォォンッ!!!!
「「「「ッ!!」」」」
突如として轟音とともに揺れる地面。
もう、なんだ今度は!?いい加減勘弁してくれ〜〜〜〜!!!!
――――サライズ王国上空。
「なんだ、あれは……!」
国王は窓から空に浮かぶ巨大な黒影を見据える。
それは全体的に重厚感があり、横長の楕円体で横には魚のような大きな鰭がついており、下部には細長い筒がきれいに整列している。
『……あ……あ、あ、只今マイクのテスト中…………』
と、黒影から途切れ途切れで誰かの音声が聞こえてくる。王都全域に聞こえる程の大きさだ。
『こちら、セットン王国改め、セットン帝国……今を持ってサライズ王国に宣戦布告する――』
「なっ!!」
告げたのは終焉を告げる鐘の音だった。
《次章紹介》紹介:ドラゴン&ライダー
ド なんか、いろいろとあったな?
ラ そうだな。……奴らが動き出した。
ド そして次回は!なんと最終章!!
ラ 多くの謎が明らかになる怒涛の展開が連続する。
ド 果たしてルビアは家族孝行を遂げられるのか!?
何を掴むのか!?乞うご期待!!!!
ド ところでライダー?
ラ なんだ?
ド このコーナー、前は誰かやったか?
ラ それは触れない方がいい。
《最終章》英雄を照らす者




