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英雄にすることもまた一つの恩返しである  作者: 若村鬼海
第四章 今、扉は開かれる
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第八十八話 王城襲撃完結編 序章

「お前達は下がっていろ。これから激しくなる……」


 二の腕をもとに戻し、私達にそう促す。

 そしてライダー兄さんはコランと衝突し、私達から離れて行った。


「わ、わかりました!」


 私は二歩下がる。

 さっきあんなに宣言したのにまた傍観しているだけになってしまう……。

 しかし下手に介入すれば、更に足手まといになってしまう。ただでさえ今も足手まといだというのに。

 

 なんでこんなにも無力なのだ、私はッ!!


「あのー、どういう感じか説明いいですか?」


 無力さに浸っていると、少女が説明を求めてきた。

 はっ!いかん、いかん!しっかりしなくては!!

 だがそう言われても、私に〜もわからないよ。


「簡単に言えば、旧友同士の小競り合い?」


 私の代わりにティアが答える。


「いや、それは一応は知ってましたけど……ウチが聞きたいのは現状です」


 う〜む。知っているのか。

 まぁ、彼らと何かあるのは先の発言でわかったから無理もないか。


「現状?えーと……どこから話せばいいかな?」

 

 それこそ簡単である。


「アイツら襲撃!私ら誘拐!なんやかんやで交戦中!!オ〜ケ〜!?」


「いやいや、そんなんでわかるわけ――」


「なるほど、良くわかりました」


「……嘘でしょ?」


「細かいことは気にするでない」


「そうですよ。えーと……」


「ああ、自己紹介がまだだったね?私はティア」


「私はルビアだ」

 

 まさかあれっきりだと思っていた少女に名乗るとは思ってもいなかったな。


「ティアさんにルビアさんですね!よろしくお願いします。ウチはイリス・サライズ――――この国の第二王女です」


 彼女はそう言うと同時に美しい一礼を見せた。


ー◆ー


 互いの拳でぶつかり合い、ライダーから発射された“ボム”が飛び交い、コランが身体の硬度を変化させ応変に対応する。


 二人の戦いは始まったばかりだが、既に熾烈(しれつ)を極めていた。


「やはり君は強い――故にとても残念だよ。我々と同じ道を選んでくれなかったのが」


 スキルで硬度を上げた拳を繰り出しつつ、コランはライダーに話をふる。


「まだそんな昔のことを根に持ってるのか?他の奴らもそうだが、昔に囚われ過ぎだ」


「――なんだと!?」


 彼の言葉にコランは過剰に反応する。

 パンチのスピードが一気に跳ね上がった。


「それを君が言うのかね?」


「……そうだな――――()だったらだがな」


 ライダーは後方に大きく跳躍すると、二の腕を展開し、回転する。


 

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