表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄にすることもまた一つの恩返しである  作者: 若村鬼海
第四章 今、扉は開かれる
87/103

第八十六話 そして

「……まあいい。始めようぜ」


 なぜか微妙な空気が流れ、その空気をハウンドがリセットする。

 始まるのか〜。全力で頑張るつもりでいるが、勝てるビジョンがこれっぽっちも見えてこない!

 だ〜が、やると決めたのだ!!男を決めろルビアよ!!

 

「良し、いこうティア」


 私はティアの介護から自立する。

 う〜む。まだ足がふらつく。


「大丈夫?」


「何、筋肉痛など軽いものだ」


「そういうことじゃなんだけどなー……」


 私を心配しつつティアは身構える。

 いや〜、良い妹を持ったものだ!


「レッツラゴー」


「――で、どう戦う?」


「え?」


「え?」


 そんなのノープランに決まっているではないか。


「…………駄目か?」


「逆になんでいけると思ったの?」


 だってどうせ立てても無理な感じではないか。

 ならば、当たって砕けろだろ。

 ……これが脳筋というやつか?


「いちいちうるせえんだよ!」


 グダグダしていた私達に痺れを切らしたハウンドが牙を向ける。

 ごめんなさ〜い!!


「――させんっ!」 


 心の中で謝罪をした直後、フォジュックさんの剣が攻撃を防ぐ。


「お前……」


「お主の相手は我じゃよ」


 フォジュックさんは力強く剣で押し出す。

 ハウンドは距離を取ると、何かの動作を行う。

 それを止めんと、フォジュックさんは詰め寄り、牽制(けんせい)する。


 おお〜、なんと白熱した戦い。

 私達も負けてはいられないな。特に気持ちは!!


「ルビア!!」


「何――」


 彼らに目を取られていた私はティアの呼ぶ声で視線を戻した。

 目先に映ったのは迫るコランの拳。

 

 ――ああ、ごめ……


「――――ぶばッ!」


 次の瞬間、コランが吹っ飛ばされた。

 何が起きたかわからなかった。

 だって目に入ってきたのは……


「ギリギリセーフ!」


「……」


 コランを吹っ飛ばした見覚えしかない漆黒のバイク。

 そしてこれまた見覚えしかない背中に剣を携えた青髪の少女。


 ……え、え?どういうこと!?え、いや、う〜ん?頭が追いつかない!!

 ていうか、なんでライダー兄さんが!?その子とどういう関係!?

 やば〜い!!!!身内だからか、動揺がハンパねぇ!!


「ルビア、あのバイクって……」


 ティアも気が付いたようだ!


「ああ、多分そうだ。なんでかはさっぱりわからんがな」


「ちなみにあの子は知って――」


「――あっ!あなたは!!」

 

 あっ、バレた。

 ライダー兄さんから降りると、慌てた様子で近付いて来た。


「なんでここにいるんですか!?」


 い〜や、こっちが聞きたいよ。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ