第八十三話 ヘタに体勢変えると腰やることあるよね〜
……へ〜。一体、いつになったらこの盤面は変わるであろうか?
「はぁ…………はぁ……」
とにかく走り、走り続ける。
しかし、そろそろスタミナが底につきそうである。
う〜む。大ピンチ!
「ルビア、そこを右」
「あっ、はい…………」
唯一の救いとも言えるのはティアの聴覚だ。
猫の獣人故に耳が発達しているからこそ危険な道がわかるそうな。
ティアに感謝感激!!
「諦めて投降したらどうかね?」
それでもコランとの距離は少しずつ縮まってきている。
ヒジョ〜にまず…………あっ、もう話すのもキツくなってきた。
その時だ。
「……ルビア、下ろして。さすがに頼りっきりってのも悪いし……私はどうにかするから、だから――」
「いや、大丈夫だ…………」
「でも……!」
ティアがそう思うのは無理もない。
正直言って嬉しいの一言なのだが、今ティアを下ろすとなんかのバランスが崩れて逆に終わりを迎える気がする。特に腰!
い〜や、絶対迎える!前世でそんなことあったぞ!!
だからすまないティアよ、気持ちだけ受け取らせてもらうよ!キラッ!!
「――――うぇップ……」
危な〜い。
ふざけなければよかった。
「次を左……本当に無理はしないでよ?」
「……わかっている」
足が少しぎこちなくなってきた。
ここまでか……ん?
諦めかけた瞬間、目の前が明るくなっていき、広い空間に出た。
「もう、ダメ……」
「うわッ!」
空間の真ん中にくると私の身体に限界がきて倒れた。
ティアよ、ごめん。
「はぁ、はぁ…………ティアよ、ここは……?」
私はネクタイを緩め、ティアに問いかける。
「私は安全そうな道を選んできたつもりなんだけど、どこに通じているかは私にもわからないから……ごめんね、頼りなくて」
ティアは起き上がると、顔を伏せた。
彼女の耳と尻尾に元気はなかった。
「何、気にするでない。ティアのカーナビは良かったぞ」
「……かーなび?」
「最上級の褒め言葉だよ」
尻尾をピクッと動かすと、ティアは微笑みかけてきた。
「そっか……ありがと」
元気は戻ったようで何よりである。
さ〜て、これからどうするか?
私は起き上がると、辺りを見渡した。
先程と似た空間、残骸だった。
でだ、
「おや、鬼ごっこは終わりかな?」
ここは行き止まりで、追い詰められてしまいました。
ヘルプミィィィィイイ〜〜〜〜!!!!




