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英雄にすることもまた一つの恩返しである  作者: 若村鬼海
第四章 今、扉は開かれる
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第八十話 もう一つの鍵③

「……」


「そのスキル使えるのかよ。…………その方がやり甲斐があるからいいか」


 呆然とするフォジュックを無視してストレッチをするマッドウルフ。


「お主…………《無獣》だったのか?」


「そんなの見たらわかるだろ」


「な、なぜ――」


「――――なぜ魔物のフリをしてたかって?」


「……っ!」


 先回りをされ、動揺する。


「まあ、いろいろあるが……一番は動きやすいからだろうな?――《無獣》よりかはだがな」


 あっそれと、と思い出したかのように続ける。


「当然わかっていると思うが、おれの名前はマッドウルフじゃない。本当の名はハウンドだ、よろしく――」


 マッドウルフ改め、ハウンドは両手の爪先をフォジュックに向ける。


「――――じゃ、あばよ」


 そして、一斉に爪が発射された。


「――『光の盾』!!」


 フォジュックはほんの僅か数秒で反射による全方位防御を展開する。

 その直後、周りを囲むように爪が衝突した。


「これもスキルか!?」


「いいや、おれの――《無獣》の特性みたいなもんだ!」

  

 ハウンドは爪を戻したかと思うと、また発射する。次は壁に跳弾を繰り返し、四方八方から度重なる連撃。

 

 ――まずいな。


 フォジュックは心の中で嘆いた。理由は傷のこともあるが、一番の問題はスキルだ。


 彼のスキル、『光の盾』は実のところ一つしか具現化することしか出来ない。


 ではなぜフォジュックは傷口と防御の二箇所に存在しているのか?


  それは二箇所が一つの盾として繋がっているからだ。

 傷口から盾を伸ばし、身体全身を囲むように形状を変化させる、彼の長年の鍛錬の末編み出した無理くりの技術。


 しかしその分、彼自身への負担は大きい。限りもある。そんな状況で挽回の手は――


「ッ!これは!――――」


『パープルスラッシュ―――――――――――――――――――――――――――――――――<斬波>』



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