表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄にすることもまた一つの恩返しである  作者: 若村鬼海
第四章 今、扉は開かれる
78/103

第七十七話 解錠

 あの国王が科学者の末裔?となると大公であるウィーラさんもそうなるのか?

 ……う〜む。あんたは爆弾魔か!?困るのだよ!!情報ポンポン出されても!!


「え?じゃあ、サライズ王家の祖先が《無獣》の存在を生み出したってこと?」


「その通り。……………だが、正確に言うのであれば、あいつらはこっちの方が関わり深いかな」


 そう言うと、コランは何かを地面に投げた。


「これって……」


「ああ」


 それは綺麗な宝石が散りばめられた腕輪だった。

 私はそれを知っている、そして持っている。

 私は自身の腕輪に目を向けた。

 魔物を出し入れすることができる腕輪だ。


 これが《無獣》と関係があるとすれば、本当の用途は――


「――《無獣》収容用装置」


「…………やはり」


「今ではだいぶ仕様が変わり《守護獣》などと言われ、関係のない貴族どもが所持しているが、元は《無獣》を収容するためだけに!……………おっと失礼」


「そんな……」


「ともかく、その装置の開発に着手した――――こここそがその主要施設というわけだ。そして、あいつらは昔に、そう昔に!固執しているのだ!!」


 両腕を力強く大きく広げ、高らかに放った。


 なるほど、何かは知らんがそれが代々ここを守る理由なのであろう。

 だ〜が、どうやって破滅から免れたのだ?こんな腕輪にそんな力はないし〜。


「でも、どうやってここの崩壊を免れたの?」


 おっ!ティアよ、良い質問だ!


「フフフ、それは簡単だ」


 何が簡単なんだ?


「いるのだよ。長くあいつらに尽くす馬鹿なが――――」


ー◆ー


 時を少し遡り、サライズ王城のとある廊下。


「はぁ、はぁ…………やっぱりドレスは着慣れないわね……」


 ドレスをたくし上げ、必死に走るラーミル。

 ラーミルは王城内に隣接する騎士団庁舎に向かっていた。


「――――誰!?」


 曲がり角に接した瞬間、何かの気配を察したラーミルは立ち止まった。


「さすが、この国の騎士団長だな」 


「この声は……!」


 彼女は聞こえてきた声には聞き覚えがあった。

 それはあの時、ダマキ盗賊団の拠点を調査してきた時、手も足も出ずに崖に落とされた時に聞こえてきた声そのものであった。


「久しぶりだな。そういや、一緒に落ちたアイツらは無事だったか?」


 ――やはり。

 そう思った矢先、声の主が曲がり角から姿を現す。


「え、嘘でしょ……」


 ラーミルは目を疑った。

 なぜならば、話すことにも驚いたが、前に現れたのはダマキの《守護獣》であったマッドウルフであったからだ。


「どうしてここに!」 


 小さい呟く。

 ドラゴンから逃亡していたことは聞いていたが、なぜここにいるのか思考を巡らす。

 しかし彼女が今すべきことは王城内に侵入した敵を排除すること。

 そんなこと後で尋問すればなんとかなると、すぐに思考をやめた。 


「とにかく捕縛させてもらうわ」


「できるかな?」


「できるとも!」


 彼女は腕輪を天に掲げ、唱える。


『来て、フォジュック・ライト!』


 そして腕輪が輝き、一体の魔物が顕現する。


「フォジュック・ライト、ここに見参」

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ