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英雄にすることもまた一つの恩返しである  作者: 若村鬼海
第四章 今、扉は開かれる
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第六十八話 《無獣》の真実 其の一

 ウィーラさん曰く、《無獣》というのは全身が黒い金属のようなもので覆われた個体数の少ない魔物のことだ。

 確かにそれがどう事件に関わっていて、どう父さんと結びつくのだろうか?う〜む。

 《無獣》という言葉が出てきたのは一件目は村への安全性、二件目はレイヴンの言いがかり。


 ……きっと、何かの線で繋がっている?


 二件のことと今の状況から察するにそのことを国王とラーミルさん、ウィーラさんは知っている。

 この場で知らないのは〜私とティアと父さん…………ん、父さん?


 ちょっと待ってくれよ。父さん、国王の問いかけにしっかりと「はい、その通りでございやす」って、言っていたよ〜な?

 どういうことだ!?父さんがただただ理解せずに返事しただけか、それとも父さんも知っている?


 あ〜の父さんがか?いや、待てよ、まさか……。

 一回落ち着いて今までのことを整理すると、一つの仮説が浮かび上がる。


 ――――父さんは本当に《無獣》であること。


 もし仮にレイヴンの言う通り父さんが《無獣》だとすれば、全てに筋が通る。


 ま〜ず一件目はウィーラさんとラーミルさんが父さんが村に住んでいることと《無獣》かどうかの確認しに来た。……そしてその後、襲撃事件が起きた。

 騎士団の人はウィーラさんを狙った犯行だと言っていた。


 ――が、もし本当の目的が父さんだとしたらどうだ?


 襲撃犯……え〜と、なんちゃら盗賊団はウィーラさん達のように父さんが《無獣》か、確かめに来た。

 改めて考えてみるとあの事件、不自然な点がいくつかあるが、そう考えるならばそれが妥当だろう。


 そし〜てその決定打が第二の事件だ。

 あれは明らかに父さんを狙った犯行だ。

 おそらく父さんを《無獣》だと断定して起こしたのだろう。

 そうであれば、騎士団が関わっていたのはよくわからんが、あそこまでの計画的な犯行には納得がいく。


 

 ……ただ、これはあくまでも仮説に過ぎない。

 

 二件の事件は《無獣》――父さんが中心にいることは、ほぼ決まりと言っても良い。

 だが、明確ではない点が多過ぎる。

 なんちゃら盗賊団とレイヴンを繋げるものは一切ない。

 どこかで情報が漏れて、レイヴンがそれを嗅ぎつけてきたという可能性だってあ〜る。


 それに渦中の一番大事なワード、《無獣》がどうしてこのようなことを引き起こす存在なのか、私にはわからない。

 きっとそれを国王達は知っているのだろうが。


 …………いっそ、聞いてみるか?


 だって、私とティアだけ仲間外れは酷いだろ?


「……よし。それでは話そうか、一連の事件のことを……《無獣》の真実を――――」

 

 

 

 

 

 

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