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英雄にすることもまた一つの恩返しである  作者: 若村鬼海
第三章 陽に照らされる陰
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第五十六話 父さんは子どもなり

「や、やっとついた〜……」


「おーい、お兄さん!」


「待ってたぞ、二人とも」


 紆余曲折あったが、私とティアは無事に到着することができた。

 う〜む。なんか、ものすご〜く疲れたなり。


「はぁ~」


 私はライダー兄さんが設置してくれたであろうシートの上に寝っ転がった。

 パラソルが作る日影が程良くて、たまらん!


「随分と、遅かったじぁねぇか……ヒック」


 休んでいると、隣のパラソルにいる父さんが口を開いた。


「いろいろとあってね」


「お、なんだなんだぁ?聞かせてくれよ?」


 あっ、これはもう酒呑んでるは〜。


「話す程のことでもないよ」


「なんだよー。それじゃあ、酒のつまみにならないじゃないかー」


「は、はは……」


 迷子になって、知らない少女と衝突して、クリティカルヒット!なんて口が裂けても言える訳ないではないか!!


「肉が焼けたぞ」


 話を聞いていたのか、肉を焼くライダー兄さんが助け舟を出してくれた。


「やっとか!」


「はーい」


 私が立ち上がると既に父さんはライダー兄さんの隣に立っていた。

 飯待ちだったということね〜。……ん、待てよ?ということは父さん、待たずに一人で呑んでいたのか?


「ニーク!ニーク!!」


 前から思っていたが父さん、中身結構子どもなのね。


「ん?そういえばティアは?」


「ティア?ああ、それならここに……あれ?」


 そうライダー兄さんに聞かれたので、私がいたパラソルの方を指を差そうとするが、そこにティアの姿はなかった。


「ふぇあなら、らふふれぇにかひるぜ」


 え、何?フェアなら、ラフプレーに限るぜ?

 食べながら話すでない。何を言っておるのかさっぱりではないか。


「食べながらしゃべれるな」


 ライダー兄さんの言う通りである。


「ゴックン……わりぃ、わりぃ、ティアなら、岩場の方に行ったぜって言ったんだよ」


「い、岩場?」


 なぜそんな所に行く必要があるのだ?


「そういうことか……答えならすぐ後ろにあるんじゃないか?」


「え?」


 最初の方は何言っているのかわからなかったが、とりあえずライダー兄さんの言う通りに後ろを向いた。


「へ……」


「ど、どうかな……?」


 そこには尻尾を左右に揺らす水着姿のティアが立っていた。

 

 あっ、どうしよう、可愛い……。

 



 

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