表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄にすることもまた一つの恩返しである  作者: 若村鬼海
第三章 陽に照らされる陰
56/103

第五十五話 微かな希望

「――成程、そうか。まあ、そんなことだと思ってはいたが……」


 コランはレイヴンからの話を一通り聞くと、ため息をついた。


「それよりも、こっちはどうしてくれるのかね?」


 コランは懐から新聞を取り出し、レイヴンの前に放り投げた。


「おっと、これはこれは……」


 レイヴンは座ったまま新聞を拾うと、その見出しを見て声を漏らす。

 その見出しはこう書かれていた。


『フカーヨス領で謎の黒い流星!?隕石か?』


「ここまでやるとは聞いておらんが?」


「はい、この件に関しましては申し訳ないとしか言いようがありませんね」


 新聞の記事を読みながらレイヴンは軽く謝罪する。


「はぁー、揉み消すこちら側のことも考えてくれないかね?」


「貴方のご考えも十分承知しておりますが、わたくしにもそれなりの考えがあるのですよ」


 新聞を後ろに放り投げ、前のめりになるレイヴン。


「というと?」


「ルビア……という少年はご存知ですか?」


「ああ、もちろんだとも」


わたくしは彼に微かではありますが、を感じております」


「冗談……かね?」


 コランの声からは微量な苛立ちが感じられた。


「いえ、冗談ではありませんよ。でなければ彼らにあんなに情報を渡す訳ある筈ないでしょう」


「……君は何を考えておるのかね?」


「そのうちわかりますよ」


ー◆ー


 私とティアは父さん達が待っている海岸へと向かっているのだが……


「ほらルビアー、早く早く!」


「は、はぁ〜い……」


 あっ、アッツ〜い!ベリーホット!!

 途中まではライダー兄さんに乗って来たぶんのツケがまさか、ここでくるとは。


「ねぇー大丈夫?手、貸そうか?」


「あっ、いや、大丈夫だ」


「そう?本当に?」


 ティアよ、本当はマジでキツイ。

 でもそれでは妥協したようなものではないか?


「ああ、大丈夫だとも!ほら行くぞ、ティアよッ!!」


「えっ、ああ、うん」


 私は身体にむちを打って、歩き出した。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ