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英雄にすることもまた一つの恩返しである  作者: 若村鬼海
第三章 陽に照らされる陰
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第五十一話 クリティカルヒット!

 う〜む。こういった店に入るのは初めてだが、なかなか面白い。男の子だからだろうか?


「それにしても高いな〜」


 私は声を潜めて呟く。


 安ければ、せっかくだし買おうかなと思っていたが……ど〜れも高い!


 この前に盗ん――拝借したやつと似たモデルなんか、なんと一つ二十万ゴールド。私の前世の月給と大差ないではないか!それと誰のかわからんが本当にごめんなさいッ!!


「なんだよアイツ……」


「場違いにもほどがあるだろ」


 複雑な思いを抱えつつ物色していると、ものすご〜く後ろから陰口を叩いてくる奴らがいる。いや、本人に聞こえているのなら陰口ではないのか?


 まぁ、そこは置いといて、声の方向へ視線だけ向ける。


「おっ!お〜う……」


 目に映ったのは鎧を身に着けた大男二人だった。


 なるほどなるほど。うん、気付いた。彼らの言う通り、場違いだ。


 今、この店にいる人は私以外鎧を身に着けている。つ〜まり、この店はそっち向けの店という訳だ。私のような半袖短パン姿の奴など、来るべきところではない。


 良しッ、出ようッ!!


 私はそ〜っと店を後にした。


ー◆ー


 店を出て、息を整える。


「さてと〜、ティアを探しますか」


 他に気になるところもありませんし、父さん達も待っているであろうからな。


「う〜む。だがしかし、どこから探したものか……」


 先程マップを見たが、水着を売っている店だけでもそれなりの数がある。しかし一つ一つ見ていくのも時間は掛かるし、何か効率良い方法はないものか?


 私は思わず上を見上げる。あっ、照明眩しッ。


 とりあえず進むか〜と、決めたその時だった。


「――急げ、急げ!」


 前から全速力の少女が迫る。


「おっと――」


 私はギリギリのところで少女を避ける。セーフとなる筈だった――少女の背中に剣がなければ――


「――ここぉ!コォオ!!」


 鞘の先端が私の股間にクリティカルヒット!した。


「あ〜お……」


 私はその場に崩れ落ちた。

 






 

  



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