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英雄にすることもまた一つの恩返しである  作者: 若村鬼海
第二章 それぞれの邂逅
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第四十四話 腕輪

 その後、私達はフカーヨス邸に泊まらせていただくこととなり、無事に翌朝を迎えた。


 しかし薄々わかってはいたが、朝から忙しかった。

 王国騎士団への救援要請、救急隊による使用人達の搬送の手伝いなど、重労働であった。

 

 きっと前世の私であ〜れば、三日後は全身筋肉痛で動けなくなっていたであろう。


「ルビア、帰りの準備終わったよ!」


 どうやらティアの準備が終わったようだ。


「う〜む。わかった〜」


 私も荷物をまとめ、部屋を出る。


 ウィーラさんによると、この後王国騎士団の捜査が入るらしい。

 私達も残ると思っていたが、ウィーラさんが気を使ってくれたそうだ。感謝!


「やっと家に帰れるねー」


「そうですな」


「あっ、そういえば……」


 ん?どうかしたのかな?


「昨日!昨日ウィーラさんと何していたの!?」


「き、昨日……?」


「そう!二人でコソコソしてたでしょう!」


 コソコソ……あ〜、あの事か。


「何、ただちょっとお話をしていただけだよ」


「本当?」


「本当だとも」


「本当に本当!?」


「あっ、ああ」


 やけにしつこく聞くな。もしや、これがシスコンというものか?い〜や、ティアに限ってそんなことはないか〜……


ー◆ー


 私とティアはフカーヨス邸から離れた場所に来ていた。

 なぜなら屋敷前にはいろんな組織の自動車が停まっているからなのだが……


「はぁ~あ……寝みぃ〜」


 一番はこの息子殺し(未遂)の父さんだ。世間から見たら、父さんは魔物であるのは変わらないからな。


 だがしか〜し、ここで問題が発生する。


「さ〜て、どう帰るか」


 来る時に乗ってきたトラックは大破してしまっている為、父さんが帰る方法がないということだ。

 

 まぁあ!父さんは飛べるし、帰ろうと思えば自立でいけるんですけどね!で〜も、今は多くの人がいるから大胆な行動は出来ないから、仕方ないよね!!


「お待たせしました」


 一段落ついたのか、ウィーラさんがやってきた。


「そちらは大丈夫なのですか?」


「ええ、なんとか……」


「それでぇ、これからどうするんですか?」


「ああ、そうでしたね。ルビアさんこれを」


 そう言うと、ウィーラさんは青い宝石のついた腕輪を差し出した。


「これは……」


「フカーヨス家に受け継がれてきた腕輪です。これならドラゴン様を出し入れすることができます」


「いやいやい〜や、そんな大事なもの受け取れません!」

 

「いえ、これはルビアさんが使ってください。私は使う機会もありませんので……」


「と言われても……」


「いいじゃん、貰っちゃいなよ」


「それしか帰る方法ないんだろ?貰っちゃえ貰っちゃえ」


 アンタは言える立場ではないだろ!


「はぁ……わかりましたいただきます」


 やむを得ず、私は腕輪を受け取った。

 

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