第四十三話 再会
私達がフカーヨス邸に着いた頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。
屋敷には騎士団の姿は一人もなく、使用人達は意識を失って倒れていた。
幸い健康面に問題はなかったらしいのだが、ひとまず使用人部屋に全員を運ぶこととなったので、頑張った。
う〜む、疲れた。
「ふぅ〜」
ソファに腰掛けると、私は今日のことを振り返る。
父さんの件を解決するつもりで大きな屋敷に向かったと思ったら殺人事件が起きて、冤罪をかけられ、カーチェイスをし、知らん奴からよくわからんことを聞かされ、親に殺されかける……
なんともハ〜ドな一日だ!
「まあ〜、終わってしまえば良い思い出だ!!」
さあ〜あ。気持ちを切り替えて、これからのことを考えなければ……
するとコンコンと、扉を叩く音とともにウィーラさんの声がした。
「――ルビアさん、入ってもよろしいでしょうか?」
どうやらお話は終わったようですな。
「どうぞ」
ウィーラさんは部屋に入ると、静かに私の隣に腰掛ける。
彼女の前髪の隙間から見えた目元は微かに赤くなっていた。
「久しぶりの再会はいかがでしたか?」
ここは私から切り出そう。
「……良い……ものでしたよ……」
「そうでしたか……」
「ルビアさんには感謝しかありません……」
「いえ、そんなことは――」
「いいえ。ルビアさんがいなければ、私はジェームズと再会することはできませんでした。私個人としてはそれだけで十分です……本当にありがとうございました」
ウィーラさんは頭を下げた。
「……こんぐらい、容易いご用ですよ」
私は静かに微笑んだ。




