表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄にすることもまた一つの恩返しである  作者: 若村鬼海
第二章 それぞれの邂逅
43/102

第四十三話 再会

 私達がフカーヨス邸に着いた頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。


 屋敷には騎士団の姿は一人もなく、使用人達は意識を失って倒れていた。


 幸い健康面に問題はなかったらしいのだが、ひとまず使用人部屋に全員を運ぶこととなったので、頑張った。

 う〜む、疲れた。


「ふぅ〜」


 ソファに腰掛けると、私は今日のことを振り返る。


 父さんの件を解決するつもりで大きな屋敷に向かったと思ったら殺人事件が起きて、冤罪をかけられ、カーチェイスをし、知らん奴からよくわからんことを聞かされ、親に殺されかける……


 なんともハ〜ドな一日だ!


「まあ〜、終わってしまえば良い思い出だ!!」


 さあ〜あ。気持ちを切り替えて、これからのことを考えなければ……


 するとコンコンと、扉を叩く音とともにウィーラさんの声がした。


「――ルビアさん、入ってもよろしいでしょうか?」


 どうやらお話は終わったようですな。


「どうぞ」


 ウィーラさんは部屋に入ると、静かに私の隣に腰掛ける。 


 彼女の前髪の隙間から見えた目元は微かに赤くなっていた。


「久しぶりのはいかがでしたか?」


 ここは私から切り出そう。


「……良い……ものでしたよ……」 


「そうでしたか……」


「ルビアさんには感謝しかありません……」


「いえ、そんなことは――」


「いいえ。ルビアさんがいなければ、私はジェームズとすることはできませんでした。私個人としてはそれだけで十分です……本当にありがとうございました」


 ウィーラさんは頭を下げた。


「……こんぐらい、容易いご用ですよ」

 

 私は静かに微笑んだ。


 




 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ