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英雄にすることもまた一つの恩返しである  作者: 若村鬼海
第二章 それぞれの邂逅
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第三十八話 私の役割は体張り系なようです

「うおぉお、うおぉお、お〜ッ!」


「お父さん落ち着いて、すごいことになってるから」


 な〜んと!父さんよ、わかるのか。


「さすがです、父さん!」


「おぉ~お前もわかるのかッ?」


「ええ〜、もちろん!!」


「よぉし、それなら善は急げだッ。いくぞルビア!」


「はいッ!……って、ん?」


 それはどういう意味ですか?

 と、聞こうとしたその時だった。


 父さんは困惑する私を掴むと、今から投げ槍をするかのような体勢で私を構える。


「とっ、とととと父さん、一体何を!?」


「何って、レイヴンって奴をとっ捕まえるんだろ?投げる一択だろ?」


「は」


 父さんは何を言っているのだ?レイヴンはもう見えないぞ〜――正気か!!


「ドラゴンさん、何もそこまでしていただくなくても――」


 うんうん、そうです、そ〜うですよね?


「いいかウィーラ、これはアンタの為にやるんじゃない。俺たちゃが好きでやっているだけだ。……そうだろ、ルビア?」


「……ええ、まあそうなのだが……」


 それでもやっていいことと、ダメなことがあ~るだろ!


「しかし――」


「――ルビア」


 反論しようとした途端、ティアが遮る。


「何かね?」


「お父さんがああなると、止められないのを教えてくれたのはルビアでしょ?」


 え、嘘でしょ?


「よぉし!時間もないし、さっさと行くぞぉ!!」


「ドラゴンさん、まだ話は――」


「この――」


 そして、父さんは躊躇なく私を投げ飛ばした。


「う〜〜らぎりぃものぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!」


 ティアよ、終わったら覚えておけよぉぉ!!


 



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