第三十八話 私の役割は体張り系なようです
「うおぉお、うおぉお、お〜ッ!」
「お父さん落ち着いて、すごいことになってるから」
な〜んと!父さんよ、わかるのか。
「さすがです、父さん!」
「おぉ~お前もわかるのかッ?」
「ええ〜、もちろん!!」
「よぉし、それなら善は急げだッ。いくぞルビア!」
「はいッ!……って、ん?」
それはどういう意味ですか?
と、聞こうとしたその時だった。
父さんは困惑する私を掴むと、今から投げ槍をするかのような体勢で私を構える。
「とっ、とととと父さん、一体何を!?」
「何って、レイヴンって奴をとっ捕まえるんだろ?投げる一択だろ?」
「は」
父さんは何を言っているのだ?レイヴンはもう見えないぞ〜――正気か!!
「ドラゴンさん、何もそこまでしていただくなくても――」
うんうん、そうです、そ〜うですよね?
「いいかウィーラ、これはアンタの為にやるんじゃない。俺たちゃが好きでやっているだけだ。……そうだろ、ルビア?」
「……ええ、まあそうなのだが……」
それでもやっていいことと、ダメなことがあ~るだろ!
「しかし――」
「――ルビア」
反論しようとした途端、ティアが遮る。
「何かね?」
「お父さんがああなると、止められないのを教えてくれたのはルビアでしょ?」
え、嘘でしょ?
「よぉし!時間もないし、さっさと行くぞぉ!!」
「ドラゴンさん、まだ話は――」
「この――」
そして、父さんは躊躇なく私を投げ飛ばした。
「う〜〜らぎりぃものぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!」
ティアよ、終わったら覚えておけよぉぉ!!




