表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄にすることもまた一つの恩返しである  作者: 若村鬼海
第二章 それぞれの邂逅
20/102

第二十話 第二ラウンド ファイッ!

「ルビアさん、その紅茶どうですか?」


「とても美味しいです」


 あ〜歯にみる〜。

 まさかこんな散々な目にあうとは。何を揉めていたのかは知らないがもう少し周りを見てほしいものだ。


「ルビアこのお菓子、とっても美味しいよ!」


「ほう。どれどれ〜」


 だがこんなに美味しい物が食えるのだ。とりあえず今を堪能しようではないか!

 歯がとても心配だが。

 

 私は後の事は考えず、目先のお茶菓子を口に放り込んだ。


「そういえば今日はラーミルさんはいないんですね」


「言われてみれば確かに」


「ラーミルさんなら、任務で遅れて来ると言っていましたよ。まぁ、言ってしまえばラーミルさんの到着待ちなんですけどね」


 おい、おい、おい。領主とは言え、少し羽目を外し過ぎではないか?


「やっぱり口実だったじゃないですか」


「ですからあれはですね――」


 あ〜これはまずい。また始まるぞ。

 普通ならここで止めるべきだが、もうこれ以上怪我はしたくないのでね。今回は止めんぞ!


 ふ〜む。これは父さんの所に行くのが吉か?

 いや。これから大事な話もあるし、どうせすぐ終わるだろう。 

 今は歯の痛みに耐えながらお茶菓子でも頬張っておこう。


ー◆ー


「これはどういう事かしら」


「完全に途切れてますね」


 ラーミルと二人の騎士団員はタイヤ痕を追って辿り着いたのは、一つの崖だった。

 それを見てラーミルは頭を抱える。


「これ以上は追えませんがどうしますか?」


「さすがに厳しいわね」


 追っていたタイヤ痕は崖の端で途切れていたからだ。

 勿論の事、崖下にはバイクの残骸はなく、ただ川が流れているだけだった。


「この件は一旦後回しにして廃村に戻りましょう」


 ラーミルは渋々と決断する。


「よろしいのですか?関係しているのはほぼ確実ですが」


「わかっているわ。でもこんな不可解な事、下準備なしに探るのは危険よ」


「そ、そうですね」


「わかってくれたならいいわ。じゃあ車に――」


「――本当にいたぜ!」

 

 ラーミルの言葉が遮られる。

 すると奥から武装したぞくが次々と現れ、ラーミル達を崖に追い込む。


「貴様ら誰だ!」


 騎士団員の一人が問う。


「ハッハハハハハ……オレ達はただ兄貴のかたきを取りに来ただけだ!!」


 あちこちから下品な笑い声が響く。


「兄貴……成程、ダマキ盗賊団の残党ね。まさか罠を仕掛けていたとは」

 

 ラーミルは余裕な表情を見せる。


「へぇ~騎士団長の肩書きは本物なんだな。だがその余裕、いつまで持つかな?」


「団長、どうしますか?」


「問題ない。私には彼がいる」


 ラーミルは左腕を掲げ、一言。


「来て、フォジュック・ライト――」


 彼女の左腕の腕輪が輝き出した。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ