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英雄にすることもまた一つの恩返しである  作者: 若村鬼海
第一章 動き出す歯車
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第一話 異世界転生?


 今日も疲れた。


 仕事を終わらせた私は帰宅の途中だ。そして今は信号が変わるのを待っている。


 アラフォーになってからは疲れやすくなってしまった。やはり年を取るのは怖いものだ。

 今までは明るさでなんとかやれてこれたが、流石にきつくなってきた。若者たちがほんと羨ましい。


 いつものように自分の悩みに向き合っていると、突然私を何かが照らした。思わず私は光源の方に顔を向けた。


 そこには猛スピードでこちらに向かって来る、トラックの姿があった……


ー◆ー

 

 え?……何この状況。


 目が覚めると私はこの世のものとは思えない生物に抱き抱えられていた。

 それは二足歩行で、身体の所々に黒い金属みたいなものがある、大きな赤いトカゲである。しかも――


「よちよち。ホント可愛いな」


 ――喋る。

 う〜む、どうなっているんだ?確か私は家に帰っていると途中だったはず……はっ!

 そうだ私は確か猛スピードのトラックに轢かれて死んだ……。

 となるとこれは、ちまたでよく聞く異世界転生ってやつか?


 いや、そんな簡単に飲み込めるかぁぁぁぁああ!!


ー◆ー


 ――三十分後。


 いや〜、私としたことがつい取り乱してしまった。

 とりあえず……異世界転生したよね!


 あれから考えれば考える程、わけわからなくなったのでもう……飲み込むことにした。

 こういうのは経験上、深く考えない方がいいと私は思っている。


 それにせっかくの機会だ。この人生を楽しんでいこうではないか……と言いたいところなのだが――


「別にいいじゃないか!」


「何度も言わせるな。ダメだ」


 うん……誰だ?

 私が気付いたら、変なトカゲは知らない奴と揉めていた。勿論、人間ではなかった。

 それは馬のような顔をした、黒一色の人型ロボットだ。

 

 誰なのかは気になるが、この馬ロボットは私を追い出そうとしているらしい。

 どうやら私は人間の捨て子だったらしく、そしてこの変なトカゲが連れてきたのだが、それをよく思ってないとか。

 話を聞いている限りでは悪意があって言っているわけではなさそうだ。


 まぁ、私のことを考えてくれてるのは嬉しいこと

だが……私、どうなっちゃうの?


 



 

 

 

 

 

 

 

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― 新着の感想 ―
こんばんは初見です アラフォーの主人公がトラックに轢かれて異世界転生して喋るトカゲに抱き抱えられているという中々に個性的な始まりですね笑 状況をすぐに受け入れる主人公のポジティブさに驚きましたが、その…
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