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栄華長考

作者: すいみんぶそく

 王は悩んでいた。この国をどう発展させるか、この国の栄華をどう保つかを。

 先代の王はまさしく名君と呼ぶにふさわしかった。賢王と呼んでも差し支えないほどであった。彼のおかげで、国の財政は安定し、以前では敵うことの出来なかった周辺の他国を凌ぐほどとなっていた。

 要するに、彼の父は優秀過ぎたのである。その後釜に、良くも悪くも平凡であった今代の王を継がせるのは酷であった。

 王は、民と同じ目線でものを見た政治を行うことは出来た。しかし、民が求めているのは先代の頃の殷賑の継続と更なる国の発展であった。

 王は悩む。朝起きると初めに悩み、朝食をとりながら悩み、仕事の中悩み、入浴中悩み、眠るまで悩み、寝ているときすらそれは彼の脳裏にこびり付いていた。

 王は悩む。自分の力で、どうやって父と同じような政治を行うかを、どうすればこの国をさらに素晴らしくできるのかを。

 王は悩む。

  


 答えなどない、虚構の問題を…。

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