我思ふ?
なんてこった。
何も考えられていない。
台風19号で空は荒れているというのに、僕は何も考えられていない。
外では誰かが被害を被っているかもしれない。雨の中働かなきゃいけない人々や、水害に悩まされる人々がいるのだろう。
なのに僕は何も考えられていない。
何も言葉が浮かばない。
そういえば、世の中は無情なことばかりだ。生きたいように生きられないとか、腹が空いても飯も金も無いとか、例えば、言葉を生みたいのに一人で足掻いて、考え込んでも記憶をとりこぼしてしまったりだとか。
ままならなさを考えて書いて歌っても、世界には届かないのにまた足掻いてさ。
馬鹿みたいだって思うよ。
だってみんな馬鹿なんだもの。
賢い人間はみんな死ぬんだよ。馬鹿と一緒に死ぬんだよ。
それを知ってる賢い人間は足掻こうとすら思わない。
だって足掻けないんだもの。
虚無に振り回されるか、虚無の周りを無関係な顔して回るか、そんな選択肢しか無いんだぜ。
「馬鹿みたい」が足りないほどに馬鹿馬鹿しいよな。