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新生活は木の上で ー幼女となったニートー  作者: にゃんたこ
一章:パチスロニートは幼女の夢をみるか。
22/37

21.果物と下着と服と。

ストレスフルな現実社会。

小説の中ではストレスフリーな世界を展開したいものです。

手にした小銀貨を握りしめて、教えてもらった店へ向かう。

まずは果物屋で、野菜や果物をみる。


リンゴのような果物が目に映る。


「おじさん、この果物はいくら?」


「いらっしゃい。それは大銅貨一枚だよ。

 今が旬で魔素がたっぷりで美味しいよ。」


一つ買い、噛り付いてみる。

シャクシャクとしていて、みずみずしい。


なんでも、果物等には魔素というものが含まれていて、

減った魔力の回復を補ってくれるらしい。

魔力不足を感じたら果物をたくさん食べろ、とのこと。

ビタミン的な位置付けのようだ。


魔力の上限が増えるという果物もあるらしいが、

非常に珍しいらしく、果物屋のおじさんも見たことはないそうだ。


次に入った服屋では、とりあえず下着を買っておいた。

女の子の服を買うというのは、なんとも言えない背徳感がある。

いまは女の子なので、いいはずなんだけどね。

一つで小銀貨一枚だった。


マーサへのお礼に、果物をいくつか買って、家に向かう。


「マーサ、今日はありがとう。おかげで収入の目処がたったよ。

 ちょっと稼げたので、これお礼に。あとでみんなで食べて。」


「あら、美味しそうなリンゴね、ありがとう。

 そうそう、これ、話していた服よ。遠慮なく使ってね。」


あの果物はリンゴでいいのか。

知っている言葉にうまいこと翻訳されているんだった。


・・・

・・・

・・・


マーサにお礼をいい、もらった洋服を抱えて、

森の家まで帰ってきた。


一息ついて、窓の外を眺めると、家のすぐ裏手に

木に茂った果物を見つけた。


リンゴを一回り小さくしたような、赤い果実。

一つもぎってみると、ぷにっとした弾力がある。

かじってみるとナタデココのような食感のみずみずしい果肉。

ほのかな酸味と、十分な甘さがあり、とても美味しい。


魔力が湧き出るような感じがする。

栄養価の高い果物だろうか。


たくさん実っているので、これを食べれば

当面の間は果物には困らなさそうだ。


家の近くには動物が近寄らないのか、鳥に食べ散らかされた様子もない。

そういえば家の周りだけ少し空気の感じが違う。


ゆるやかに魔力が満ちていて、森との境目に薄い空気のヴェールが

あるような感覚。

通りぬける時に、ふわっとした感覚を覚える場所があるので、

そこが境目なんだろう。


ひとまず、家の周りは安全そうだし、果物もあるし、

町での稼ぎ方もわかったし、これで当面の暮らしは安心だ。


今日は、仕事もしたし、買い物もしたし、

ぐっすりと眠れそう。


魔力の加減をしながらシャワーを浴びて、ベッドに潜り込んだ。

心なしか、前に使った時より少ない力で水が出せた気がする。

果物をしっかり食べたおかげだろうか。

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