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新生活は木の上で ー幼女となったニートー  作者: にゃんたこ
一章:パチスロニートは幼女の夢をみるか。
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17.お金を稼ぐ。

早めのお昼に、野いちごをつまんで、家をでる。

水はあるし、これだけでも数日は暮らせるだろう。


かといって、いつまでも野いちごと水だけでは

生きていけない。

森で動物を狩るか、町で食材を買うかしないとな。


町までひとっ飛びして、レミの家へと向かう。

すれ違う人は振り返ってこちらを見てくるが、

気にしないふりをして、テクテクと歩く。


ついこの間までは、あふれんばかりの人混みを歩いていても、

俺のことを気にとめる人なんて誰もいなかった。

それが普通だと思っていた。

今みたいに知らない人に注目されるのは、なんだか落ち着かない。


そんなことを考えながら歩いていると、気がつけばレミの家の前だ。

扉を手の甲でコンコンと叩く。

しばらくすると扉が空いて、マーサが出迎えてくれた。


「あら、マコト。早速いらっしゃい。」


「出てから数時間ですみません。いま、お邪魔してもいいかな。」


「もちろんよ。言ったでしょ、遠慮しないで自分の家だと思ってねって。」


自分が来ることを手放しで喜んでもらえる。

そう思うと、目頭が熱くなる。

ニートだった昨日まで、そんな言葉をかけてくれる人はいなかった。

大学を中退した後、実家には戻りづらくて、一人暮らしのアパートで暮らし続けた。

最近の人との会話といえば、パチンコ屋の景品交換所くらいだ。


そんな俺に、こんな言葉をかけてくれる。

いや、俺を知らないからこそか……


「……ありがとう」


家にあがり、マーサが入れてくれたお茶を飲む。


「ちょっと聞きたいことがあって。」

雑談の合間に、話を切り出す。


「お金を稼ぎたいんだけれど、私でも稼げる方法はないかな。

 食料とか服とかを少し買えるくらいでいいんだけれど。」


「食べ物なら、うちで用意するよ。

 服はレミのお下がりでよければあるし、遠慮せずいって頂戴よ。」


「ありがとう。とても嬉しいんだけど、いつまでも貰いっ放しという

 わけには行かないし、出来るだけ自分でなんとかしたいんだ。

 あ、でもお下がりをもらえるなら、1、2着もらえると助かるかも。」


甘えっぱなしは申し訳ないが、着るものがないのは事実。

稼げるまでどれだけかかるかわからないし、服だけでもあると助かる。


「はいはい。じゃああとで用意するので、気に入ったものを

 遠慮なく持っていってね。」


「それとお金を稼ぐ方法だったわね。この町にも冒険者ギルドがあるの。

 そこならいろんな依頼があるわよ。」


「冒険者ギルド?」


「ええ。集まった依頼が張り出されているので、自分にできるものを請け負って

 完了すれば対価がもらえるの。」



「なるほど。それは魔物を倒したり、何か護衛したりするの?」


「確かに場所によってはそういう依頼もあるけど、

 この町にあるのは、探し物とか、留守番とか、森での薬草採取とかが多いわね。

 マコトでもできるものがあると思うわ。」


「よし、じゃあ早速いってみます。場所を教えてもらえますか」


「私も一緒にいくわ。ギルドで受注するには登録料が必要なのよ。

 ただし、町の住人の保証があれば、免除されるの。」


一文無しの身としては、登録料が免除されるのはありがたい。

ここは素直に甘えさせてもらうとしよう。


お茶を飲み終え、マーサと一緒に冒険者ギルドへと向かった。

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