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新生活は木の上で ー幼女となったニートー  作者: にゃんたこ
一章:パチスロニートは幼女の夢をみるか。
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14.食べ物さがし。

ブックマーク数が60超えていました。ありがとうございます。

のんびりと更新つづけます。

さて、当面ここで暮らすことになるのなら、

食料の確保が必要になる。


家の中を調べたところ、台所もあった。

コンロのようなものがあるのだけれど、スイッチがない。

火が出るであろう部分には、紅色の石がはめ込まれている。


手をかざして、「燃えろ燃えろ」と念じてみる。

体の奥から何かがスッとでていく感覚がある。

これが魔力を注ぐというやつだろうか。


すると石が少し光りはじめ、ボッと炎がでた。

「うわっ!」

顔を近づけていたので、危うく髪の毛が燃えそうになる。

三十秒ほどすると火が消えて、石の光もなくなった。


今度は少し長めに、魔力を注いでみる。

どうやら、注いだ量や勢いによって

火力と持続時間が変わるみたいだ。


光っている状態で、魔力を吸いだすようにすると、

石の光が弱くなって、火力が収まった。

うまいこと調整すればタイマーいらずだし、これは便利かもしれない。


お鍋や食器はあったのだけれど、

残念ながら、食べ物は見当たらなかった。

森の中を散策して見つけるとしよう。




家から降りて、近くをブラブラと歩き始めた。


そういえば子供の頃はキャンプとか好きだったな。

近くの山で秘密基地を作ったり、野いちごを食べたり

していたことを思い出す。


大人になってからは、森にいくことなんてなくなってたな。

時間はたくさんあったはずなのに、なにもできないような気がして、

だらだらと毎日を過ごしていた。


それが、今は少しワクワクしている。

森の中にいて、昔を思い出したからだろうか。


「お、これは野いちごかな」

くるんと巻きつく蔓に、透明感のある赤い実が成っている。

丸い小さな粒がぷちぷちとくっついて、親指の爪ほどの大きさだ。

見た目はラズベリーに近いだろうか。


毒があるかもしれないけど、少量なら死ぬこともないだろう。

一つつまんで、口に放り込む。

プチっと始める感触と、甘酸っぱい味が口に広がる。

「うん、少し酸っぱいけれどおいしい」


そのまま数分様子をみるが、息苦しいとか吐き気がするとか、

そういう気配はない。

あとはお腹を壊さなければ問題ないだろう。


いくつかもいで、両手に持っていくことにした。

カバンがないので、手持ち分しか運べない。

次は家から何か入れ物を持ってくるとしよう。


さて、あとは肉っぽいものが欲しい。

ファンタジックな世界では、大抵ウサギのような動物が

出てきて食料になるのだが……


ガサガサッと脇の草むらから音がする。

「よし、きたかっ!」

とそちらに目を向ける。


「・・・、・・・・。」

イノシシがいた。

厳密に言うと、牙が厳ついし、ちょっと違うのかもしれないが、

まぁ、イノシシといって差し支えない見た目だ。


やばいよね、これね。

俺、木の実を手に抱えてるしね。

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