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心核のキズナ  作者: 水鳥潤
天界からの刺客
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着実に強まるキズナ



 日が変わり時刻が1時を過ぎた頃、俺達は後処理を終えて家にたどり着いた。

 カグラ・セイジとの件で気が回らなかったのだが、何気に夕食がまだだったりする。俺達は帰宅後真っ先に、テーブルに弁当と飲料水を広げて食事を始めた。

 味気ない食事に対し、リリアは文句を言わずに弁当2つをたいらげる。

 見かけによらずよく食べるリリアさん。それでスタイルを保てるのだから、世の中の女性に羨ましがられるだろうな。


 食事を終えた後は先にリリアを風呂に入れて、俺はその間に戦闘で破れ汚れた制服の修復をした。ここでも天界アイテムの箒が使用される。

 本当に便利だなこれ。毎回の戦闘で制服を買い替えていたら、堪ったものじゃないからな。一家に一本、箒は必要だわ。まぁこいつの値がいくらで、わりに合っているのかは知らないけど。


 「あがったわよ。光助も入れば?」


 ちょうど制服の修復を終えた頃、リリアが風呂から出てきた。白い素肌は温まり、全身がほんのりと赤く染まっている。


 「ああ……って、いい加減服を着ろ!」


 俺は下着姿でいるリリアめがけ、スエットとTシャツを投げつけた。

 リリアはそれを顔面で受け取った。


 「ふぬ……はいはい」


 リリアは素直? に俺の言葉を聞き入れ、その場で着替えを行った。

 寝巻きに着替えたリリアは黙って布団の中に入る。


 「今日は疲れた。私は先に寝るわ」

 「お休み。電気消しとくからな」


 俺は着替えを持って風呂場へ向かい、部屋の電気を落とした。


 「……ありがとう。お休みなさい光助」

 「ああ、お休みリリア」




 俺は風呂に入った。時間的にはいつもより早い入浴だが、疲れはいつもの倍残ってる。この疲れを明日に残さないよう、俺は湯船に浸かり体を癒す事にした。

 久しぶりの長風呂。最近は眠気に負けてシャワーで済ませていたからな。心が安らぐ。やはり日本人たるもの湯に浸からないと。


 風呂から出た後は着替えを済ませ部屋の中に入った。この時にはもうリリアは小さな寝息をたて、深い眠りについていた。

 今日は肉体的にも、精神的にも、相当堪えただろう。ゆっくりしてくれ。

 俺は可愛い寝顔を堪能した後、床に布団を広げて横になった。




 今日はどうなるかと思ったが、結果は上出来。強くなれたし、リリアとはさらに親密になれた。


 リリアや天界について不明な点も多くできてしまったな。カグラ・セイジの話が全て事実としたら、俺なんかが簡単に踏み入れないくらい、リリアには悲惨な過去がある。

 カグラ・セイジが天界に帰り2人きりになってからも、リリアからその話を持ち掛けてくる様子はなかった。



 ―――まぁリリアにどんな過去があろうが、俺には関係ない。俺がリリアに対し抱く気持ちはどんな事があろうと変わりやしないから。いつか話してくれる、その日が来るのを気長に待つとしよう。




 リリアとはこれからも上手くやってけそうだ。俺はこれから待ち受けているであろう波乱の人生に対し、改めて決意を立てた。

 瞼を閉じると強い睡魔に襲われる……





















 おそらくリリアに自分の過去を打ち明けたからだろう。

 俺はこの日の夜、久しぶりに昔の夢を見た。



 儚くて虚しい昔の夢を……







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