11/73
夢の話
光助。私はどんな事をしても、あなたを死なせたりしない。
だから今は安静に休んでいて。
私が絶対に助けるから。私があなたを守るから。
夢の中で少女は何度も強く、弱る俺に語りかけてきた。
身動きとりたい。必死に語りかけてくる彼女に報いたい。その思いとは裏腹に、俺は彼女の膝の上で眠り続ける。
頬に落ちてきた冷たいもの。
唇から感じ取れた温かさ。
それらの正体が何なのかはわからない。
俺は反応を示さず、深い眠りにつく。
もし彼女に再び会えたなら、まず最初に笑顔でお礼を言いたい。そんな事をふと思った。




