攻略キャラとの出会い2
「紅葉ちゃん、桂子ちゃん。」
「ナイスタイミングやね。」
和希が二人の名を呼び、瑛瑠はニカリと二人に笑いかける。
「危険、大丈夫、でも…。」
どこか視線を彷徨わせる紅葉に和希は苦笑する。
「私なら大丈夫だと思ってくれたけど、つい手が出ちゃったんだよね、ありがとう、でも、次はもっとソフトにやっつけようね?」
「ん。」
「それはそれでどうなのかしらね?」
「どうせ、盗撮とかなんかの人たちなんでしょ?」
どこか確信したような目で言う和希に二人は苦笑し、瑛瑠は顔を顰める。
「ほんまに?」
「ええ、そうよ。」
「だから、呼ばれた。」
「あー、なるへそ、だから、紅葉ちゃん呼ばれたんやね。」
「それにしても、色々と甘い奴らね。」
「……。」
桂子はしゃがみ込みながら悶絶している男たちを見下す。
「ロープ誰か持ってる。」
「うん、ここにあるよ。」
「「「「……。」」」」
突然現れた存在に少女たちは固まる。
「遅いぞ。」
「ごめん、ごめん、向こうで三人くらい捕まえたんだけど、手間取ってて。」
「逃がしやがって。」
「うん、本当にごめんね。」
苦笑しながらも慣れた要領で、その人は和希が沈めた男たちを縛っていく。
「あっ、手伝います。」
「ありがとう、そっちのロープ使ってくれる?」
「はい。」
我に返った和希は冬牙が話しかけた青年に話しかける。
意外にも手際のいい和希はさっさとひとり縛り上げる。
「手慣れているね。」
「ええ、色々ありますから。」
「そうだよね、慣れるとそうなるよね。」
「ですよねー。」
何故か波長が合っている二人に各面々はそれぞれの反応を示す。
冬牙は普通手慣れるか、と思いつつも、冷めた目で彼らを見ており。
桂子は、和希ちゃんは確かに色々と巻き込まれているけど、そちらの人もと若干引いた目を青年に向けている。
瑛瑠は爆笑し、和希ちゃんの他にそんな特技を持った人がいるなんてと言っている。
紅葉はロープで縛りあげる和希を無言で連射している。
あまりにもカオスな光景に不幸か幸いか人気が少ない帰宅時間だと言う事だけが救いだったのだろう。




