女子会4
瑛瑠と夏子が盛り上がっている間にそれぞれの飲み物が運ばれてきて和希は自分を落ち着ける為に一口飲む。
「美味しい。」
「そうね、香りもいいし、美味しい。」
和希の言葉に同意して桂子は微笑を浮かべる。
「それにしても、よくもまあ、あそこまで盛り上がれるのかしら?」
「桂子ちゃんだってたまにああなるよ。」
「自覚はあるわ。」
「……。」
自覚あったんだ、と思いながら和希はどこか遠い目をする。
「無いと思ったの?」
「うーん、どっちかな~、と思う時はあったかな。」
「まあ、暴走しているからね。」
「うん。」
「それにしても……。」
桂子は気だるげに顔を上げる。
「まだ続いているわね。」
「うん。」
まだまだ盛り上がっている様子の二人に和希は溜息を零す。
「そういえば、テストどう?」
「うん、結構いいところまでいったと思うよ。」
「あら、なら一位?」
「まさか。」
流石に、そこまでないだろうと和希は否定する。
「桂子ちゃんは?」
「そうね、社会科と国語は何とかなるとして、理科かしら。」
「あー…生物?」
「ええ、化学なら何となく分かる気がするのに……。」
「まあ、仕方ないよ。」
誰だって苦手科目がある、和希だって現代社会が微妙に苦手だったりするのだ。
「特にあの最後から五番目の問題あれ何なのかしら。」
「あー、あれ、酷いよね、確かに中学の時に微かに習った範囲だけど、今回の教科書の範囲から離れたよね。」
「……よく、気づいたわね。」
「あー、テスト勉強の時に分からないものがあって中学の時のノートを引っ張り出してみてたから。」
「本当に和希ちゃんは偉いわ。」
「そうかな?」
「ええ。」
和希は小首を傾げ、カップに口をつける。
「テスト前に一気に詰め込む人だって多いのよ。」
「まあ、そうね。」
和希は苦笑を浮かべそっと瑛瑠を見つめる。
「やれば出来るのにね。」
「だけど、やらないのよ。」
「まあね。」
「それで、和希ちゃんに泣きつくのよ。」
「ははは…。」
「和希ちゃんもちゃんと言えばいいのに。」
「うーん、言っても無駄かな?」
「……。」
桂子は黙り込み、小さく首を振る。
「どうしてなの?」
「うーん、今まで何度かそれとなーく言ってきたじゃない。」
「……。」
「でも、駄目だった。私の他にも瑛瑠ちゃんのお兄さんとか言ってるけど、効果なかったし、多分、駄目なのかな~、とか思う訳。」
「確かに。」
「なーに、二人で喋ってるん?うちも混ぜてぇや。」
ニコニコと笑いながら言う瑛瑠に和希は一瞬悩んだがーー。
「瑛瑠ちゃんの勉強の仕方と今後の対策について。」
「げっ!」
桂子は暴露し、瑛瑠は顔を引きつらせた。
「あら、何とも色気のない会話ね。」




