いざ、帰宅??
校門前までようやくやって来た四人だったが、いざ和希が一人いつもととは違う道を行こうとして心配そうに見つめる三人の美少女たちの姿がある事に見つめられている本人は気づいていない。
「それじゃ、またね。」
「ほんまに、大丈夫?」
「ついていこうか?」
「和希ちゃん。」
往生際の悪い三人に和希は苦笑する。
「大丈夫よ。」
「せやけど…。」
「もう、私は子どもじゃないんだから。」
「確かに和希ちゃんはこの中で一番しっかりしているけど……。」
「何が心配なの?」
「男、飢えた、狼。」
「……。」
紅葉の言葉にその場が凍り付く。
因みに四人の表情はそれぞれだった。
和希は何を言っているんだか、と呆れ。
瑛瑠はギョッとして紅葉を見つめ。
桂子は真剣な表情で何かブツブツ呟いており。
紅葉は怒りを宿した瞳で和希を見ていた。
「大丈夫よ。」
「何で、そう言い切れるん?」
「あの人は……。」
和希はあの形だけ大人になった冬牙を思い浮かべる。
「あの人の時は子どもで止まっている。」
「和希ちゃん?」
「それに、今の私はあの人にとってただのお節介な子どもよ。」
三人の目がジッと和希を見ている事に彼女は気づかない。
「間違い何てあるはずがない。いつまでも、あの人は……あいつはーーだけをおっておるんだからな。」
「最後、なんかいうたよな?」
「何の事?」
誤魔化すような和希に三人は心配そうな顔で彼女を見つめる。
「もう、皆してそんな顔しないでよ。」
和希はどこか小さな子ども見ているようにしょうがないな、というような顔で笑った。
「私は本当に大丈夫だから。」
三人はまだ変な顔をしているが、ふとある事を思い出す。
「今何時?」
「そろそろ五時やね。」
「やばい、タイムサービスが始まる。」
和希は本気で焦り始めた。
一方、三人は所帯じみた事を言う和希に呆気に取られる。
「それじゃ、三人とも、またね。」
走り出した三人は取り残されたまま、小さくなっていく和希の背中を見つめていたのだった。




