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前世の俺は攻略キャラだったらしい  作者: 弥生 桜香


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幕間・本番 桂子 後編

「ふう。」

「何か不満かい?」

「いいえ、別に。」


 二人の男性にかしずかれる女王様の如く配置に悪意があるのではないのかと桂子は考える。


「今更ですけど、何で西先生がいるですか?」

「すげー、今更だな。」

「貴方の友人の須藤くんの幼馴染の西瑛瑠ちゃんのお兄さんがこいつ。」

「おい、南部。」

「本当の事でしょ?」


 艶やかにわざと笑う桂子は本当に高校生には見えない色気があった。


「こいつ…。」

「失礼ですけど、西先生と、えっと…南部さん?」

「南部 桂子、別に名前を覚えてもらわなくて結構よ。」

「いや、素敵な名前だね。」

「そうかしら、かつらの子よ、微妙じゃない?」

「そうかな、桂の木って腐りにくくて色々なものに適しているじゃないかな。」

「……変な人ね。」

「おい、和泉、いい加減にしろ。」

「……和泉?」


 ふと彼の名前に桂子が反応を示す。


「ああ、そういえばまともに名乗っていなかったね、おれは和泉 礼。」

「……ふーん…………………あの自称ヒロイン曰く攻略キャラの一人ね。」

「何か言ったかな?」

「何だ?」


 桂子の最後の呟きは二人の耳には届かなかったようで彼らは首を傾げている。


「いいえ、それにしても、意外に撮影が長いわね。」

「そうだな。」

「ああ。」


 そろそろ終わってほしいと思っている桂子だったが、終了の言葉がかかるまで後五分あった。

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