転生そして、早速2
先ほど、優たちを襲おうとしていた2匹の魔獣はお互い距離を取り、にらみ合い警戒しながらその場に円を描くように様子をみている。
そして次の瞬間バカっと口を大きく開けたトリケラトプスのような魔獣がティラノサウルスにむかって大質量の光の玉をはなつ。
音をも置き去りにするスピードの光の玉を、瞬時に体を横にスライドさせ交わすティラノ
それと同時にティラノも口から光の球を放つ。
その至近距離からはなたれた光の玉をトリケラはあろうことか4本の手足の筋肉が(ミチミチッ)と膨れ上がった瞬間一気に解放させ上空にジャンプする。
お互いの放った光の玉は地面をえぐりながら一つは森の彼方へ、もう一つは、2キロ先、高さ60m程の岩山へ飛んでいく。
(シュワ―ッ)激突するその瞬間、あたり近辺は白い光につつまれ何も見えない。
そして、光がおさまりそれぞれの先をみると森から強大なきのこ雲。
岩山は三日月型に変形している。
次の瞬間、、、、(チュドーンッ)!!!!!!!
爆発音が遅れて耳を貫く。
(おいおいどんな戦い?環境とか?どうなの?)
(あの戦いがDクラス?)
基本次元が飲み込めない3人に2匹の魔獣はさらに激闘を繰り広げる、森は炎上、大地は切り裂かれ、けたたましい破壊音が鳴り響く。
そんな環境破壊のきっかけには関係ありませんとのごとく、頭を水中から突き出つ3っつの頭はその場を離脱する。
(だいぶ離れたな、、)
(もう安全地帯だな)
そろそろ陸にあがるかと3人が安堵していた瞬間!
急にあたり一面が、薄暗い影に包まれる。
(バシュッ)!!
という風きり音がこだましたと思ったらその物体は翼を広げ急停止、狙いを定めた目で優たち3人めがけ両足でわしずかみにして水の中から引き抜かれる。
(ガハッ)
急に上からの圧力、水の中、何かにつまれ身動きがとれない、引き上げられる
一方的な事柄に抗うすきもなく、優たちはどんどん高度をあげていく。
(おいおまえらだいじょうぶか?)
と、いち早く咳き込む体を立て直し言葉をかける木村。
(だいじょうぶだ!優 スキル!)
と、声をかけるアキラ
呼吸をととのえスキル覗き見を発動する
名称:ワイバーン(竜)
コスモス量:1
HP:350
MP:0
力:220
素早さ:320
知力:11
攻撃力:D
防御力:E
スキル:なし
総合ランク:E
3人は抗う術もなく上空へと運ばれる。
(とりあえず今死ぬことはないと思う、食う目的なら僕たちを運ぶ理由はないし)
気休めと分かっていながら優が2人に声を掛ける。
(運ばれたた先にはとりあえず僕達を必要とするなにかがあるだろ、
こいつらの知能からいったら僕達を利用する頭は持ち合わせていないだろう、僕達の価値といったら
食材と、、、、あと何かあるかな?)
(、、、、、、)
手を顎に掛け思考を巡らせるアキラ
(次の思考を巡らせる材料は今のところない、どうせならこの景色をたのしもうぜ)
涙を流し笑顔で遠くを見つめる木村。
3人は涙を浮かべ笑顔で沈みかけた夕日をみながら、ひと時の空中散歩を楽しもうと地平線の彼方に消えていく。
一方その頃
、
次、ドパンッ! 次、ドパンッ! 次、ドパンッ!
白い大理石の円柱が立ち並ぶ大空間になにやら銃声と生物のうめき声がこだまする。
椅子に座り、肘掛に片肘を下ろし、もう片方の手には銃を握り締め次々に運ばれてくる魔物を蹂躙しているのは戸田弟。
(流石にもう、退屈としかいえない)
(まあ、まあ、そう言うなって)
数m離れた場所で、本を片手にリクライニングシートに身を沈めリラックスした雰囲気をまといながら戸田兄が言う。
(そういえばあいつら3人どうしてるかな?)
召使のような女性3人を囲みながら四角いベッドの上に水着でうつぶせになり、オイルマッサージをされているのは松田。
(死んだのが99パーセント生きているのが1パーセントてところか?それと、生きていたとしたら俺たちに都合がいいもんな!)
寝還りをうちつつ、他愛もないことに興味すらもつ様子もない戸田兄。
なぜこのような状況になっているのかを説明すると
3人には強力なスキルと、元の世界では神と言われていた頭脳があり
そのスキルを駆使する頭脳の先には今の状況にいたることに、そう時間はかからなかった、まずは現在の戸田兄
名称:戸田健次(人)
コスモス量:321
HP:110
MP:98
力:100
素早さ:110
知力:9000
攻撃力:F
防御力:F
スキル:小さな騎士団(スキルランクC)
総合ランク:D
つついて戸田弟
名称:戸田直哉(人)
コスモス量:1500
HP:98
MP:10億
力:78
素早さ:110
知力:9700
攻撃力:F
防御力:F
スキル:MP10億他者共有(スキルランクD)
総合ランク:D
最後に松田
名称:松田由美(人)
コスモス量:1400
HP:75
MP:110
力:89
素早さ:110
知力:9500
攻撃力:F
防御力:F
スキル:誘惑の目線(スキルランクD)
総合ランク:D
各個人のステータスはいびつな偏りがあるがこの3人が手を組むとこうなる
名称:女王と愉快な仲間たち
コスモス量:各人
HP:各人
MP:10億
力:各人
素早さ:各人
知力:ホモサピエンス最強
攻撃力:C
防御力:F
スキル:無限の小さな騎士団
総合ランク:C
つまり攻撃力Cに関しては、戸田兄の(小さな騎士団)、その内容はMP3で身長90㎝程の凶悪なゴーレムが一匹召喚できる。おそらく一匹では踏み潰されておわりだろう。がしかし、弟の(MP10億他者共有)を合わせることにより、1億匹まで数を増やせられ、さらに補充もほぼ無限にできるチートコンボである。どのくらいの戦力かといくと他国の騎士団5千名をわずか1日ほどで殲滅できるレベルであった。
次に松崎については
スキル(誘惑の目線)により知能1000以下の生物の思考を自由に操れることが出来る。
3人が手を組んだ結果が現在の状況に大きく関わる。
まずは召喚当初、誘惑の目線で、廻りに居た人間を操り無力化させる。その後王、貴族、側近に対しスキルを発動させ王都を意のままに操る、その間、この世界の情報整理をして、目的を確認して、目標を立てる。
もちろん、目的は30パーセントのコスモスを集めることである、それを遂行する初歩の目的として行動したのが、硬貨を集めることである。
硬貨の単位というと
1小銅貨、日本円で1円
10小銅貨で1銅貨日本円で10円である
10銅貨で1銀貨日本円で100円
10銀貨で1大銀貨
10大銀貨1金貨
10金貨1白金貨
10白金貨は1黒金貨(日本円で100万円)になる更に
クリスタル金貨(日本円で100億円)
というものまでなかなか目にするものではないが存在している。
その硬貨をコスモスに変える、その変え方とは、瀕死の魔物を金で買うということである。
瀕死の魔物に止めだけを刺し、その報酬コスモスを頂くという魂胆である。
それには多大な金が掛かる。
例えば、総合ランクEの魔物を瀕死の状態でここまで運ぶには、まず冒険者ギルドに討伐依頼をかける。
総合Eランクの魔物であれば、討伐には総合ランクFの冒険者なら20人、ランクEの冒険者なら2人依頼するこれで5白金貨(50万円ほど)さらにそれを輸送する馬車が1白金貨(10万ほど)都合60万から100万ほど掛かる。
希に総合ランクDランクの魔獣を確保となると30黒金貨(3000万)ほど掛かる、さらに総合ランクCクラスの魔獣を確保するについては英雄クラス冒険者100人が必要である。ちなみに冒険者のステータスだが特殊を除いて一般的にはこうなる
名称:初歩冒険者
HP:10
MP:6
力:10
素早さ:15
知力:500
攻撃力:F(装備無状態)
防御力:F(装備無状態)
スキル:なし
総合ランク:F
名称:熟練冒険者
HP:150
MP:90
力:100
素早さ:150
知力:500
攻撃力:E(装備無状態)
防御力:E(装備無状態)
スキル:なし
総合ランク:E
さらに
名称:英雄冒険者
HP:980
MP:900
力:700
素早さ:1000
知力:500
攻撃力:D(装備無状態)
防御力:D(装備無状態)
スキル:なし
総合ランク:D
これが一般的冒険者レベルである、
これがスキル持ちとなるとあまり参考になるステータスではない、その例が戸田たち3人組の(女王と愉快な仲間たち)である。
しかし、スキル持ちの冒険者は現段階では確認されていない。
話は戻し
この多大な金をどうやって集めるかというと、税収である、税収の源は神といわれた頭脳を持つ戸田たちの知識である。
この知識を活かして、まずエネルギーについては、火力発電、原子力発電、そして今に至っては核融合発電の段階にまで後わずかである。
さらに、移動手段では、自転車を開発そして、エンジン付き自転車、車、今では電車を開発中だ!そして民衆の生活に関しては、冷蔵庫、電子レンジ、IHクッキングヒーターとこの他にも様々な商品を開発、販売を繰り返し、超インフレを巧みに操り消費量を増やし税収を上げている。
人件費、材料費を差し引いても魔物を買うのに一日黒金貨100枚は集めらている。
ここまでの状態にするのに6年の歳月しかかけていない発展力には、様々な戸田たちの思考が組み込まれている。