表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/45

38 謎の場所








──怖かった。何も見えない中、どこかへ連れ去れていく感覚が。







 連れて行かれた場所というのは、暗闇の中存在する豪邸のようだった。周囲は森林に囲まれていて、ただそこだけ豪邸が佇んでいるという感じだった。月光によって浴びる豪邸の中に、私は周りの大人たちに腕を掴まれながら入っていく。


 長い廊下を歩き、エレベーターを使って地下三階まで。エレベーターの扉が開くと、そこには丸眼鏡を付けた、白衣の男性が立っていた。相当年齢を重ねていたのか、重ねていないのか分からないけど、その男性の髪は白く中途半端に染まっていたし、薄くなっていた。


 私はその男性に「こっちへ来てくれる?」と言われた。


 その通りに動いた。


 彼の後ろを歩く。


 何にも変わりのない長い廊下を歩く。無機質な廊下を歩いていると、目的の部屋に到着したのか、前の男性が止まる。私もその後ろに止まった。


 「着いたよ」


 優しい口調でそう言うと、男性はドアノブを捻って鉄の扉を開けた。その向こうの景色は色んな人達が白衣を身に纏い、忙しなく動いていた。私には到底分からないような機械が沢山置いてある中、真ん中にはポツリと椅子があった。


 私は「その椅子に座りなさい」と先程の男性に言われ、指示通りに椅子に座った。何かを被された感覚があったけど、多分何かするんだろうと私は勘ぐった。


 次の瞬間だった。






──あぁ……うぅ……あぁぁ……‼ うぅ……あぁぁ……。







 強い電流みたいなものが頭の中に一気に流し込まれたのか、私は思い切り声を荒げた。喘ぎ声のような声が自分の口から出る中、必死に痛みに耐えた。


 でないと、耐えれなくなって死んでしまう。そう思ったから。


 その電流が一〇分ぐらい流れたのか、近くに居た男性が「止め!」と大声を出した。その声に合わせて周囲の人達が動き、私に流れていた電流が次第に消えていく。痛みも同時になくなっていき、一体何だったのだろうと──その時一瞬思った。


 が、次第に意識が遠のく感覚を覚えた。


 フラフラする。


 眠気がする。


 眠い。このまま寝てしまいたい。


 私は瞼を閉じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ