【プロットタイプ】めんどくせー女ムーブ
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
周りのカップルに同調したら、こんなことになりそう。
ただいまカフェの店内にて、俺の目の前に座る同居人が、ひたすらにシェーキを掻き回す。目の焦点は此方に合ってはおらず、心も此処にあらずだった。
俺と合流してからずっと。かれこれ数分間はそうしている。何か考え事をしている様だが、考えを読み取る事は出来なかった。
「鏡花」
「あぁ、はいはい。そろそろ立つのね」
ただそれだけを言うと、まだ残っていたシェーキを強引に吸引し、その場を立った。
別に急かした訳では無いのだが、否定の余地は無い故に、そのまま店内を後にした。
店内でカップルが喧嘩をしている。話の内容を聞くか限り、典型的な惚気話だった。
――私の事なんかどうでも良い癖に。さっさとあの人とどっかいっちゃえば良いでしょ!!
――知り合いと会って少し話をしただけで、逐一突っかかって来んなよ!!
一瞥した時の姿と、声の高さから、恐らく高校生ぐらい。会話内容も相まって何処か可愛らしい。私の知人のメンヘラ製造機が同じ席に居合わせたら、『何それ嫉妬? か〜わいっ』などと囃立てていることだろう。
だがまぁ、彼らからしたら私は見知らぬ人であるし、ただの傍観者でしかない。そして私からの感想は、『そういう面倒臭いムーブかましてられるのも、今のうちだよ』というものだ。
今の気分が乗らないせいか、そんな突き放した様な言葉ばかりが出てくる。全く。本当に。
そうしていると、同居人が小さなカップを持って、私の前に現れた。
「悪い。待たせたな」
「別に。待ってないよ」
時間通りに来なかった事を気にしている訳じゃない。遅くなるって連絡受けたからカフェに行った。時間が掛かると思ってシェーキにしたからお互い様。だから別に、何か思う事がある訳じゃない。
ねぇ、瑠衣。今の私は物分りの良い女だよね? いつもみたいにダル絡みしないし、我儘ごねないし、時間かかると思って大人しくそこそこデカいシェーキ飲んでたよ。ウザがられるから言わないけどさ。
さり気なく瑠衣の表情を観察する。何も考えてなさそうだった。ただ、ちみちみとカップに口を付けている。飲むペースが早い。早く席を立ちたいのかも。
「鏡花」
「あぁ。はいはい。そろそろ立つのね」
分かってますよ。此処は長居するべき場所じゃないって。私が瑠衣の行動読み違えて、時間掛かる飲み物頼んだのも。早くしろって思ってるのも。
「瑠衣たん。帰ったら膝枕してね」
「あ?」
「良いから」
我儘何一つ言わないで、物分り良いように振舞ったんだから、それぐらい良いでしょうよ。
最初はそこまで面倒臭くなかったと思います。
『遅れる』って連絡来て。
へいよ〜。じゃあ、カフェで時間潰すか〜。
あ、カップルおりゅ〜。折角だから、心情コピって話にでもするか〜。
程度のノリで、人間観察していたら、こうなった。
シンクロ率が100を越えました。
ちなみに瑠衣からしたら、
まぁ何時もの執筆前のルーティーンだな。
ぐらいのノリ。
それは席を立った後も変わりません。
そこそこ好きなアンニュイな鏡花。
まあよくある話。
私よりもあの子の方が良いんでしょ!!
もう私の事なんかほっといて、どっか行きさないよ!!
みたいな話が書きたくて。
何時もなら、彼女側が少し落ち込んで、何でもない顔で過ごす風に書きましたが、今日は思考を変えて。
喧嘩してるカップルも面倒臭いけど、それを見ていた鏡花も十分面倒臭い。
だから面倒臭い女ムーブ。
知恵が絞れないねー。カヌレ食べたくなってきた。