表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

???

深夜3時 


ベランダで夜風にあたっていた。

心地よい風だ。

それに加えて星があまりにも綺麗で、幻想でも見ているのかと思ってしまった。


俺はこんなふうに物思いにふける夜が好きだ。


ーーこのまま朝が来なければ良いのに


なんて考えてしまう程には。


思わず笑ってしまう。

とてもじゃあないが、馬鹿馬鹿しい話だったからだ。


俺は今日自殺する。

何故?

それは...分からない

ただ、負の感情がずっと、ずっとぐるぐるしていて気持ち悪い。

すごく辛いんだ。

それから解放されるならなんだってしてやる。



死ぬことへの恐怖はない。

死んでしまう恐怖より、生き続けないといけない絶望のほうが強いから。


あはは...


薬を大量に飲んだからか、頭がくらくらする。

なんだかすごく眠たい気分だ。



ーーーあっっ


視界がぐにゃりと傾く


少しの浮遊感を感じたあと

鈍い音が響いた


俺は倒れてしまった...のか?


少しも体が動かない。


ふと、視線を横に動かすと窓ガラスにベランダの柵で頭を打ち、血を流している自分の姿が映っていた。

かなりショッキングな格好だ。


全く...ホームセンターで買った首吊り用のロープが無駄になっちまうじゃねぇかよ。


薬飲んでふわふわしてきた頃に首吊り、という大雑把な計画が狂ってしまった。

やはり薬を飲み過ぎたな。

まぁ、死ねるならなんでも良い。


ワンチャン、大量出血とかで死ねるだろうか?

分からない

だからもう、この俺が目覚めることのないよう祈っておこう。



俺の意識は、いつのまにか無くなっていた。











評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ