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兄妹の昼休憩

午前の授業が終わり、昼休憩に入る。

「智史ぃ、一緒に食べよう」

「おぅ、食べよう」

教卓には呼び止められた教諭がクラスメイトに質問をされて立っていた。

喜多原と一緒に教室を出る俺。

「兄妹で恋人のフリ〜?なんだそれ、あははは!凪ちゃんも変な頼みするんだな」

「変って言われちゃ変としか言えない。凪、変な奴に付きまとわれてると思うか?」

「うぅ〜ん、さぁね。そういう可能性もあるんじゃない。普段から嫌ってる凪ちゃんが突然そんなことをねぇ」

「何かないか、なぁ。フリったっていつかバレるもんだし、期限も短いのか長いのか曖昧で」

「嘘だもん、バレるバレる〜!そのフリが仲良くなるチャンスでしょ!」

「楽しんでないで、どうすればいいかをだな——」

「私に凪ちゃんの考えなんて知るわけないじゃん!凪ちゃんと話してみれば見えるって道がね〜!!」

悩みに真剣に応えてくれない喜多原だった。

食堂の列に並んだ俺と喜多原だった。

「……」

「智史〜凪ちゃんにいつ会わせてくれるの〜?」

「部活に入ってて終わるの遅いんだよ、凪は」

「そうだったか。恋人のフリの詳細を聞くついでに会える日を聞いといて〜」

「今日の機嫌が良いかわかんねぇもんなぁ」

「……お願いします」

食堂のおばちゃんに食券を渡す喜多原。


昼休憩に入った。

私は阿佐葱に誘われ、昼食を摂る。

「次の体育嫌だね」

「うん……えっとあの近くない?」

「えっ?そうかな……このくらい普通じゃない?」

「普通かな……」

阿佐葱が隙間なく、距離を詰めて座っている。

彼女は問題なく昼食を食べ進める。

「ナオくんのこと、苦手?」

おかずを咀嚼しながら聞いてくる。

「苦手な方……」

「アレでも悪気はないから大丈夫だからね」

「うん……」

「私を怖がってる?ぎこちないけど」

「そんなこと……ないよ」

「そう。良かった〜!なっちょは気になってる人っている?」

「そういうのはないかな」

「そっか。なっちょってどのアーティストやバンドの曲をよく聴くの?」

「私は——」

屋上で私と阿佐葱は、昼食を食べ進める。


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