わたしはこれで麻雀を覚えました。雀・三國無双
※ネタバレ含みます! ……多分。
第九回、PS2用ソフト、コーエー、「雀・三國無双」。
要するに麻雀をするゲームなのですが、やたら難しい。
いや、麻雀そのものが難しいのです。
サブタイ詐欺ですが、これをやっても麻雀は覚えられません。正確に云うとこれで覚えるのではなく、
「雀・三國無双をクリアする為に麻雀を勉強しないといけなくなるので、必然的に覚える」
です。
原作というか、もとになったゲームは「真・三國無双4」およびその「猛将伝」。キャラグラフィックなどはそれに準拠です。
まずはプレイヤーキャラのデータをつくるところから。余談ですがセーブに必要なメモリが少ないのがありがたく、セーブデータのアイコンが「点棒もって通常攻撃みたいな動きしてる『無双』と書かれた牌」で可愛いです。そこを凝るのか。
名前をつけ、全部で32種類用意されているキャラグラフィックを選び、声を選んだらキャラ作成終了。グラフィックも4のオリジナル武将準拠の装備品ですね。ストーリーモードでプレイヤーキャラの全身が映る場面はないですが、結構なやみます。
データを作成したら、早速麻雀で遊びましょう!
所謂ストーリーモードの「無双闘牌」。真・三國無双シリーズのように魏・呉・蜀それぞれのストーリーがあり、後半になるほどクリア難易度が上がります(最初は半荘一回で上から二番目までの成績でクリアできたのに、最後の面では半荘二回で総合トップ、さらに一度はトップで半荘を終える、など)。
このストーリーモード、武将のキャラクターが出てきて会話があり、麻雀をするのですが、三国志を知っていたらくすりとするようなやりとりがあったり、真・三國無双シリーズでは絶対聴けないだろう会話があったり……麻雀中にも度々、武将同士が喋るのですが、悪ふざけいいぞもっとやれ。麻雀がわからなくても楽しいです。
クリアすると、麻雀牌のスキンが増えます。鳳凰牌の一索が可愛い!
魏・呉・蜀をそれぞれ一度クリアすると、無双伝が解放。クリアすると無双牌をもらえます。これまた可愛い。こういう麻雀牌が実際にあるならほしい。
無双伝は、すべての武将が出てくるモード。張角・龐統・左慈など、所属陣営は違うけれど似たタイプの武将達が囲む卓があれば、魏延・周泰の無口コンビに悪来が呆れる卓があり……会話が面白いです。
フリーモードの自由対局では、好きな武将と卓を囲むことができます。女の子を集めてきゃっきゃうふふしても、渋いおじさま逆ハーレムをつくっても、暑苦しい筋肉キャラでかためてもいいのです。司馬懿・諸葛亮・周瑜とか勝てる気がしない(でも勝てる)。
雀帝位戦という大会モードもあり、勝ち続けると雀帝になれます。勝った経緯によってもらえる称号が変化するという立志モードみたいなやつ。
みっつのモードすべてで「同一キャラクター相手にプレイヤーがトップ、相手がラス」になった時、特典が解放されます。すみません雀帝位戦やってません。
麻雀つらい。こわいのです。
難易度設定、いかさまなどはないので、純粋に麻雀をやるしかありません(レビューなどに拠れば、麻雀にくわしいひとからすると「その牌で待つ?」「その役つくる?」というのもあるそうですが、そこは武将の個性です)。
ついでに、ゲーム内でルール説明やチュートリアル的なものはありません。なので、麻雀がひとかけらもわからないと、運を天に任すしかありません。
わたしは麻雀みたいなラミー系のゲームは、セブンブリッジくらいしか知らなかったので、麻雀のルールがわからずに苦戦しました。取説にもくわしいことは書いていません。攻略本も入手したのですが、そちらで基本ルールを学んだものの、和了率は上がらず……。
今の世のなかって便利ですよね。動画サイトで麻雀動画巡りしました。
「初心者必見!」「これだけ覚えれば麻雀は打てる!」みたいなタイトルの麻雀動画を、メモをとりながら視聴。麻雀理論的なものを書いてあるサイトやブログも読んでメモ。それである程度は打てるようになりました。教えかたがうまいひと凄いです。
ただしそれだけやっても無双伝の最終卓は死ぬ思いをしました。二回トップとったけど最後劉備にまくられて死ぬかと思った。こわかった。
今のところ、和了率が20%程度、フリコミ率が15%強で、クッソ弱いです。ベタ降りがうまくいかねえんだよ\(^o^)/
さて、このゲーム自体はおすすめなのですが……正直麻雀は未だに面白くないです。
よくテーブルゲームについて、
「勝てると面白くて続ける、だから最初は安全策で勝っていたら好きになって、どんどんやるからどんどん強くなる」
というような理論を見ます。勝利=報酬ってことですよね。
しかし、ストーリーモード全部クリアしましたが、正直麻雀のよさはわからずじまいです。
だからかなあ? 麻雀弱いままなの。
せめてチュートリアルはあってもよかったのでは……と泣き言を書いておきます。
皆さんも、このゲームで麻雀を覚えてみませんか?