定期
「大丈夫だった?痛くなかった?」
「大丈夫です。光一さん、とても優しくしてくれたので。」
さなちゃんがニコッと笑いながら、
「いっぱい…出ましたね♪」
「(女の子のいっぱい出たね♪は破壊力ヤバいな…!)」
「お恥ずかしい…。じゃあ、シャワー浴びにいこっか。」
「はい。今度はちゃんと一緒に入りましょっ。」
最初の頃の緊張は解けた光一。
ちょこちょこ会話をしながらシャワーを浴びる。
「良し!着替えも終わったし、さなちゃん忘れ物は無い?」
「大丈夫です!」
さなちゃんが若干言いづらそうに、
「ごめんなさい。…お金頂いても良いですか?」
「あ、ごめんね。はい、どうぞ。先に渡しておけば良かったね。」
「ありがとうございます。やっぱり光一さんは優しいですね。」
「そんな事無いよ。じゃあ…いこっか。」
ホテルから出て、車に乗り込む二人。
待ち合わせした場所に戻る。
「今日はありがとうございました。本当に助かります。」
「大丈夫だよ。こっちこそありがとう!楽しかったよ。またね。」
車に乗り込もうとする光一にさなちゃんから声がかかる。
「あの…。良かったら定期さんになってもらえませんか?実はお金が無くて困ってて。」
定期とは同じ女の子に、月に何回か会って金銭的に助けてあげる事である。
「もちろんお金だけでは無くて、光一さん優しいし。今日とても楽しかったので。…ダメですか?」
「僕で良ければよろしくお願いします。ただ、そんなに頻繁には会えないかもしれないけど…。それでも大丈夫?」
「大丈夫です!ありがとうございます♪あ、連絡先交換しましょっ。」
連絡先を交換する二人。
「今日は本当にありがとうございました♪また連絡しますねー!」
「わかった。連絡楽しみにしてるね。またね!」
お互いの車に乗り込む二人。
さなちゃんが手を振ってくれる。
手を振り返す光一。
「(楽しかったなぁ…。さなちゃんから連絡来るの楽しみだなぁ。)」